ECのロジスティクス関連サービス比較15選!物流・フルフィルメント・配送・WMS・自動出荷・返品業務

この記事の目次

ロジスティクスとは

ロジスティクスとは、「商品を製造するための原材料の仕入れから、消費者の手元に商品が届くまでを効率的に管理するシステム」を指します。ロジスティクスは物流と混同されることが多くありますが、物流は書いて字のごとく、「商品(物)を生産者から消費者に届けるまでの流れ」のことであることから、ロジスティクスに内包されるものです。

物流業務とは

物流業務が持つ6つの機能

では具体的に物流業務とはどのようなことを指すのでしょうか。物流業務は一般に、次の6つの機能に分けられるといわれています。

  1. 輸送・配送
  2. 保管
  3. 荷役
  4. 包装
  5. 流通加工
  6. 情報管理

EC及び物販を行う事業者においては上記の工程を、自社もしくは物流代行会社(3PL事業者)に委託して実行しています。

代表的な物流代行サービス4選

ECや物販の物流業務を委託する注意点として、BtoBを中心に物流代行サービスを提供している企業ではBtoCのような1件1件送り先が異なる発送作業に対応していない、得意でない場合があります。また、配送時間帯の指定やギフト対応、同梱物といった個々の要望に柔軟に対応するのも難しいでしょう。

物流代行サービスを検討する際は、BtoB・BtoCの導入実績や、自社で行っている物流業務を問題なく移管できるかのすり合わせ、複数社の相見積もりを欠かさずに行うことをおすすめしています。それ以外のメリットや注意点については下記の記事をご覧ください。

3PLとは? 物流業務委託のメリットや注意点、クラウド物流やフルフィルメントとの違いを解説

コマースピックに資料を掲載している物流代行サービスのうち、BtoC向けの物流業務の実績を持っている企業をご紹介します。まずは下記のサービスからお見積りを取得してみると良いのではないでしょうか。

株式会社アーツ 物流代行サービス

EC・通販の代表的な物流代行サービス:株式会社アーツ 物流代行サービス

株式会社アーツは物流支援として提携倉庫や運用フローの提案や、自社開発の在庫管理システムをネットショップ様向けに提供しています。カートとのAPI連携による自動出荷システムを構築し、国内の物流インフラを支える役割を担っているのです。

国内に17の物流拠点・中国保税区3拠点を持ち、日本国内に限らず、中国越境ECにも対応しています。また、アーツ社によって開発された在庫管理システムにより、出荷を自動化できることを強みにしています。

株式会社アーツのサービス資料

株式会社コーリング EC物流代行

EC・通販の代表的な物流代行サービス:株式会社コーリング EC物流代行

20年培った物流ノウハウ・WMS(倉庫管理システム)を駆使し、物流コストの削減を行います。季節商品やイベント時の商品発送など、大手物流代行会社から断られるような売上の波動を考慮しないといけない、煩雑になりがちな作業でも一手に請け負います。

アーティストグッズ、OA機器の消耗品、アパレル、健康食品など幅広いアイテムの対応実績を持ち、事業者様の希望に合わせてラッピングやセット組などの特殊な作業を対応することも可能です。

株式会社コーリングのサービス資料

株式会社シロロジ 物流代行サービス

EC・通販の代表的な物流代行サービス:株式会社シロロジ 物流代行サービス

株式会社シロロジの物流代行サービスは、徹底的な業務改善と生産性向上でコストを削減してくれます。大阪中心に倉庫があるため、関西一円のマーケットを効率的にカバーすることが可能です。納品代行やセット組など、様々な付帯業務に対応しており、幅広い要望に応えてくれるでしょう。国内発送だけでなく、海外発送も行っています。

BtoCのEC物流はラッピングや同梱対応、返品や代引き発送などあらゆる付帯業務に対応しており、卸や実店舗への配送など導入企業のニーズに合わせた柔軟な対応を可能にしています。

株式会社シロロジのサービス資料

セカイロジ

EC・通販の代表的な物流代行サービス:セカイロジ

セカイロジは株式会社Tokyo Otaku Modeが運営する物流代行サービスです。対象範囲は日本国内を含む全世界への配送に対応しています。1点からの小口物流にも対応可能なセカイロジ・クラウドと案件ごとに個別運用が可能なセカイロジ・カスタムの2種類のサービスで多種多様な事業者様の配送ニーズにお応えします。

100ヶ国以上への配送実績を持っているため、グローバルに事業を展開したい事業者様にとって非常に心強いパートナーになることでしょう。

セカイロジのサービス資料

フルフィルメントとは

フルフィルメントの役割と対応範囲

EC・物販におけるフルフィルメント業務とは、受注から配送までの一連の業務のことをいいます。加えて、商品のささげ業務と呼ばれる撮影・採寸・原稿作成や商品配送後のお客様対応など、物流以外の周辺業務を含めてフルフィルメントといわれることが多いです。

物流に加え、顧客対応などバックエンド全般の業務を守備範囲とするフルフィルメント業務はEC業務の非常に重要な役割です。どのような業務があるのか、下記の記事にてまとめているので、気になる方はご覧ください。

ECのバックエンド業務とシステムや代行サービスを活用した効率化

代表的なフルフィルメントサービス6選

フルフィルメントサービスはどの業務を委託するのか線引きが必要になります。また、フルフィルメントサービスは対応範囲が広いため、委託する業務の過去の実績や委託する業務を再委託(更に他の企業に依頼すること)していないかどうかなど、導入の際に確認すると良いでしょう。

スピードロジ

EC・通販の代表的な代表的なフルフィルメントサービス:スピードロジ

Shopifyを活用するEC通販事業者様向けに各種連携を通じてご提供させていただく発送代行・フルフィルメントの運用支援サービスです。トランスコスモス株式会社が提供しています。

ECのフルフィルメント業務において業界内で有名なトランスコスモスですが、スピードロジでは法人だけでなく個人事業主でも利用することが可能です。煩雑な要件定義や・契約書面の取り交わしがないため、スピード感のある事業立ち上げができるでしょう。

スピードロジのサービス資料

XTORM(エクストーム)

EC・通販の代表的な代表的なフルフィルメントサービス:XTORM(エクストーム)

XTORMは、佐川グループが運営する国内最大級の物流センターを使ったフルフィルメントサービスです。ロジクラという在庫管理システムに、ECの注文情報をAPIやCSVで取り込むことで、物流センターに対して出荷指示を依頼することができます。Web画面の操作だけで、ピッキングから梱包、配送完了まで請け負います。

24時間365日稼働している物流センターは圧倒的な出荷スピードで対応してくれます。また、最先端のロボット設備により、注文の波動に影響を受けずお客様を待たせることなく出荷できるでしょう。

XTORM(エクストーム)のサービス資料

Qxpress Fulfillment Service

EC・通販の代表的な代表的なフルフィルメントサービス:Qxpress Fulfillment Service

QFS(Qxpress Fulfillment Service略称)は、Qxpress Corp. 株式会社が提供する基本料なしのフルフィルメントサービスです。商品の在庫保管から梱包や発送手配まで、物流業務を一貫してお任せいただけるサービスとなっております。

越境ECに対応しているフルフィルメントサービスをお探しの方は、グルーバル企業のQxpress Corp. 株式会社に通関などの業務をまとめて依頼することができます。

Qxpress Fulfillment Serviceのサービス資料

株式会社富士ロジテック フルフィルメント

EC・通販の代表的な代表的なフルフィルメントサービス:株式会社富士ロジテック フルフィルメント

株式会社富士ロジテックは、ECスタートアップ、新規事業者限定の支援プランを提供しています。リスク管理体制の整った充実の物流サービスが特別限定料金で利用いただけます。スタートアップ企業はコストを抑えることで事業拡大に集中できるのではないでしょうか。

株式会社富士ロジテック フルフィルメントのサービス資料

株式会社レントラックス 上海・台湾向け現地・越境ECフルフィルメントサポート

EC・通販の代表的な代表的なフルフィルメントサービス:株式会社レントラックス 上海・台湾向け現地・越境ECフルフィルメントサポート

株式会社レントラックスは、東南アジアを中心とした世界14ヶ国・地域(15子会社、1拠点)の海外ネットワークを通じて、海外進出支援を行っており、台湾向けに顧客対応を中心としたフルフィルメントサービスを提供しております。

台湾向けの顧客対応に特化したメンバーによるサポート体制が整っているのが強みです。また、越境ECにおいて負担になりがちな返品受付を台湾で行えるため、顧客からのクレームを未然に防ぎ、事業者様の負担を軽減します。

株式会社レントラックス 上海・台湾向け現地・越境ECフルフィルメントサポートのサービス資料

ECMSジャパン 越境ECフルフィルメントサービス

EC・通販の代表的な代表的なフルフィルメントサービス:ECMSジャパン 越境ECフルフィルメントサービス

ECMSジャパンが提供する「越境ECフルフィルメントサービス」は、海外へ出荷される貨物の一時的な在庫管理や出荷梱包を提供するサービスです。オーダー受注後、速やかにピッキング・梱包・発送作業を行う、国際宅配便事業者ならではのスキームを提供しています。また、輸入したお荷物の一時仕分け、発送拠点としても利用することが可能です。倉庫内各所にセキュリティカメラを設置し、24 時間・365 日、お客様の大切な商品を安全に保管してくれます。

越境ECにおいてECMSジャパンが海外仕向国への配送までを行っているため、通関の手続きなど手間となる業務に中間コストが発生せず、少ないコストで業務を委託することが可能です。

ECMSジャパン 越境ECフルフィルメントサービスのサービス資料

配送業務とは

配送業務の概要について

配送業務とは出荷された商品を発送し、届け先まで配達する業務のことをいいます。商品が出荷されてからお客様の手元に届くまでをラストワンマイルと呼ばれています。多くの事業者が配送業務をヤマト運輸、佐川急便、日本郵便に委託しているのではないでしょうか。一部、大型の商品を取り扱っている事業者や取り付けなどの施工を伴う商品を扱っている事業者、巨大資本により自社で配送網を構築している事業者については委託せずに、配送業務を自社で展開していることもあります。

代表的な配送サービス

基本的には先ほど紹介した大手3社に配送業務を依頼することが多いです。しかし、商品や配送先によっては委託ができないケースもあるため、自社の事業展開に合わせて業務を委託すると良いでしょう。

スタンダードEXPRESS

EC・通販の代表的な代表的な配送サービス:スタンダードEXPRESS

ECMSジャパンが提供する国際宅配便サービス「スタンダードEXPRESS」は、少量でもEMS(国際郵便)より低コストな直送モデルの実現が可能です。越境ECで求められる安価な配送費を実現しつつ、簡単かつ素早く越境ECの販売拡大を支援します。

アジアやアメリカのような越境ECにおいて人気のエリアをカバーし、ペパーレスな出荷手続きで少ない負担で配送業務を委託できます。

スタンダードEXPRESSのサービス資料

WMS(倉庫管理システム)とは

WMSの意味と役割

WMSはWarehouse Management Systemの頭文字を取り、日本語で倉庫管理システムのことを指します。また、物流倉庫を持つ規模ではない事業者向けのサービスにおいては在庫管理システムと呼ばれることもあります。商品の入荷から出庫までの実在庫と理論在庫を正確に把握する役割を持ち、業務効率を向上させる役割を持っていることが特徴です。詳細は下記の記事をご覧ください。

WMS(倉庫管理システム)とは?選び方や業種別におすすめのシステムを紹介

代表的なWMSのサービス2選

WMSの導入には自社で利用しているECのカートシステムと互換性があるかどうかがまず確認すべき点といえます。次に、WMSを活用して出荷指示を行うため、業態(BtoCのみか、実店舗を持っているかどうか、卸をしているかどうか)、ラッピングなどの付帯業務がないか、商品ジャンルごとの特徴など、今まで人力で対応していた業務をシステム化することが可能かどうかを調査する必要が出るでしょう。指示の内容によってはOMS(受注管理システム)側で制御すべきこともあるので、最適なオペレーションを組むために必要なことをWMSの導入の際に相談してみてもいいかもしれません。

ロジザードZERO

EC・通販の代表的なWMSのサービス:ロジザードZERO

ロジザード社が提供しているWMS(在庫管理システム)です。クラウドWMS で、1,500以上の物流現場で利用されています。BtoB、BtoCのどちらにも対応しており、カートシステム、受注管理システム、基幹システム、後払いサービスなど、周辺システム・サービスの連携実績も豊富です。

サポート体制が手厚いため、WMSの導入に際して不安を抱えている事業者様は、まず相談することから問い合わせをしてみると良いかもしれません。

ロジザードZEROのサービス資料

ロジクラ

EC・通販の代表的なWMSのサービス:ロジクラ

ロジクラは、ネットショップ運営者向け在庫管理SaaSソフトです。ShopifyやBASE、STORESなどで自社ECを立ち上げて、ネットショップで販売する企業をメインターゲットとしています。出荷量1,000件/月前後の、比較的立ち上げ段階のネットショップ運営者の、倉庫業務、発送業務の効率化ツールとしてロジクラが選ばれています。

スマホを使ったピッキングや検品などの作業を行える手軽さが魅力です。24時間365日稼働のフルフィルメントセンターとの連携し、物流業務をアウトソーシングできたり、店舗POSのスマレジと連携し、店舗在庫と倉庫在庫の管理もできます。

ロジクラのサービス資料

自動出荷システムとは

自動出荷システムにできることと役割

自動出荷システムとは、在庫情報を一元管理し、受注から出荷までの作業を自動化するシステムです。出荷作業に関わる作業を自動化することで、作業者の負担を大きく減らす効果を期待できます。また、誤出荷が限りなくゼロになるメリットもあります。在庫の状況が自動更新されるため、理論在庫と実在庫の調整も必要ありません。より詳細な情報は下記からご覧いただけます。

ECの出荷業務を自動で対応?代表的な自動出荷システム3社を比較

代表的な自動出荷システム

自動出荷システムの特徴はさまざまです。自動出荷システムのみを提供しているサービスやOMS、WMS、物流倉庫など、他の機能と合わせてサービスを提供している場合もあります。既に利用しているサービスとの相性があるため、導入を検討の場合は各サービスに問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

シッピーノ

EC・通販の代表的な自動出荷システム:シッピーノ

シッピーノは、受注から出荷依頼、在庫同期までを完全自動化するツールになります。効率化ではなく「自動化」という点がおすすめポイントです。出荷エラーの確率も限りなくゼロに近く、手厚いサポートもあるため、安心して導入できます。

シッピーノのサービス資料

返品業務自動化サービスとは

リバースロジスティクスと返品業務自動化サービスの役割

ECや通販において、返品業務は問い合わせの対応や一度消費者のもとに届いた商品を事業者(生産者)が回収する必要があります。消費者から生産者に商品が動くことをリバースロジスティクスと呼び、事業者にとって負担となる業務です。

リバースロジスティクスの詳細について

返品業務自動化サービスとは対応が煩雑な返品業務やキャンセル対応を自動化するサービスです。商品の交換や返金対応など、人の手を介して個別対応が求められることの多い返品やキャンセルの業務を自動化することができます。

代表的な返品業務自動化サービス

サービス単体で提供している企業や、フルフィルメント業務の1つとして対応してもらえるケースがあります。導入の際は対応しているカートシステムの確認や、物流業務まで対応して貰える場合は、どこまで対応してもらえるのか細かな要件定義をおこなう必要があるでしょう。

Recustomer Return & Cancel (リカスタマー リターン & キャンセル)

EC・通販の代表的な代表的な返品業務自動化サービス:Recustomer Return & Cancel (リカスタマー リターン & キャンセル)

「Recustomer Return & Cancel (リカスタマー リターン & キャンセル)」とは、 返金・交換・キャンセルなどを自動化することで返品マーケティングの実施を支援するツールです。返品マーケティングとは、ECサイトの返品ポリシーを寛大にする施策のことです。返品マーケティングを実施することによって、購入率や顧客体験の向上が実現し、EC事業の売上向上に繋げることができます。「Recustomer Return & Cancel」はそんな返品マーケティングを実施するEC事業者に最適なオペレーションを、お買い物ユーザーに高品質な顧客体験を提供します。

Recustomer Return & Cancel (リカスタマー リターン & キャンセル)のサービス資料

最後に:ECにおけるロジスティクスの効率化で利益を高め、さらなる投資を

EC事業の成長に伴って、入荷から発送、そして返品まで商品の動きは活発になります。その一つ一つの工程を効率化することで、工数を削減し、利益率を高める作用があるのです。より売上を伸ばす方向へと投資できる体制を作るため、良いパートナーやサービスとタッグを組むことは必要不可欠といえるでしょう。

今回、紹介させていただいたサービス以外に気になる企業やサービスがある場合は、お気軽にお問い合わせください。コマースピックでお力になれることがあれば協力させていただきます。

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