【2023年最新版】ヤマト運輸・日本郵便・佐川急便 大手3社クール便の料金比較表

冷蔵・冷凍の配送事情

食品のEC化率が低い理由の一つは配送に原因があります。通常の配送料金に加えて、冷蔵・冷凍の料金が加わります。そのため、他の商材と比べると利益率が低くなってしまう傾向にあるのです。食品は近くのスーパーや飲食店で気軽に買えるため、ECで売るのがただでさえ難しいというのに、薄利であることからEC化率が他の商材と比べると低いことも頷けます。

また食品ということもあり、各配送会社が品質を担保するために、通常の宅配便よりも厳しい配送条件になっています。そのため、コストの条件をクリアしても配送してもらえないことがあるので気をつけて下さい。

早見表の使い方

少しでも配送料を抑えるために、サイズ・重量ごとに、どの配送会社を活用すれば安く利用できるか一目でわかる早見表を作成しました。また、記事中に掲載している配送条件やキャリアごとの比較表も同じエクセルファイルとしてダウンロードすることが可能です。

こちらで公開している早見表は、一般に公開されている価格を参考に作成しています。窓口への持ち込みや会員登録によって割引される金額は考慮していません。また、配送料金については東京から最も近く安い金額を参考に作成していますので、あくまで参考としてご利用下さい。

各社の割引条件については下記の記事内に記載しています。その点を踏まえて自社の最寄りの営業所へ問い合わせいただくと良いと思います。

各配送会社の割引条件について(【2023年最新版】ヤマト運輸・日本郵便・佐川急便 大手3社配送料金比較表)

左が冷蔵、右が冷凍の早見表

より解像度の高い早見表のダウンロードは下記のボタンから専用フォームに移動し、必要事項を記入すると行えます。

冷蔵・冷凍品の配送条件

冷蔵・冷凍品の配送条件

冷蔵・冷凍の商品を配送してもらうためには、事前に予冷をする必要があります。予冷をしていないと、保冷温度が上昇し、他の荷物に影響が出てしまうためです。また、ヤマト運輸のクール宅急便では3日、佐川急便の飛脚クール便では4日、不在時の保管限度日数が定められていますので、再配達には注意が必要です。

【ヤマト運輸のクール宅急便の予冷時間の目安と配送時の温度】

冷蔵:10℃以下で6時間以上(配送時の温度:0℃~10℃)
冷凍:-15℃以下で12時間以上(配送時の温度:-15℃以下)

【佐川急便の飛脚クール便の予冷時間の目安】

冷蔵:8℃以下で6時間以上(配送時の温度:2℃~10℃)
冷凍:-18℃以下で12時間以上(配送時の温度:-18℃以下)

【日本郵便のチルドゆうパックの予冷時間の目安】

冷蔵:特に記載なし(配送時の温度:5℃~10℃)
冷凍:非対応

サイズ・重量ごとのおすすめ配送方法

60サイズの商品

冷蔵だと日本郵便のチルドゆうパックが最も安いです。ただし、冷凍には対応しておりません。冷凍の場合、60サイズではヤマト運輸のクール宅急便の価格が安いです。しかし、クール宅急便では15kgよりも重い物品を配送できないため、15~25kgまでの物品を配送する場合は佐川急便の飛脚クール便を活用ください。

60サイズよりも大きな商品

冷蔵の場合、基本的に日本郵便のチルドゆうパックが安いです。80~100サイズのみ10kg以下であればヤマト運輸のクール宅急便で安く配送できます。

冷凍の場合は、120サイズかつ15kgまではヤマト運輸のクール宅急便が安いです。日本郵便では冷凍配送は対応していないため、依頼する際は注意しましょう。

15kgを超える重い商品

ヤマト運輸のクール宅急便は15kgまでしか対応していません。冷蔵であれば日本郵便のチルドゆうパックが25kg以下まで、冷凍だと佐川急便の飛脚クール便が30kg以下まで対応しています。

最後に:冷凍・冷蔵が必要な商品の販売を始める場合はまず相談を

冷凍・冷蔵が必要な商品を取り扱う上で配送は事業者様側でのコントロールが難しい点はあるものの、商品の梱包方法や発送前の保冷体制など細かい点の対応は欠かせません。

配送会社を選ぶ際、コストの観点から選ぶことも重要ですが、配送の品質や条件を加味したうえで、総合的な判断が必要です。新しく冷凍・冷蔵が必要な商品の配送をする場合、まずはお近くの配送キャリアの営業所へ相談してみてはいかがでしょうか。

早見表のダウンロードは下記のボタンから専用フォームに移動し、必要事項を記入すると行えます。

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