再配達を減らそう!主要配送会社で顧客に置き配を選んでもらうには

近年、ECサイトや通販の利用が急増し、それに伴い再配達の件数も増加しています。再配達は配送業者の負担を増やすだけでなく、環境への影響や顧客の利便性低下にもつながります。そのため、事業者が顧客に「置き配」を推奨し、再配達を減らす取り組みが重要です。置き配とは、顧客が不在時に指定した場所(玄関前、宅配ボックス、車庫など)に荷物を配達するサービスで、非対面での受け取りが可能となります。本記事では、主要配送会社ごとの置き配サービスの活用方法について詳しく解説します。

ヤマト運輸

ヤマト運輸では、「置き配サービス」を提供しており、顧客が事前に指定した場所に荷物を届けることが可能です。顧客にこのサービスを利用してもらうためには、以下の方法があります。

  1. クロネコメンバーズへの登録促進:顧客がクロネコメンバーズに登録すると、受け取り場所や日時の変更がオンラインで可能になります。購入完了ページやメールでクロネコメンバーズへの登録を案内すると効果的です。
    クロネコメンバーズ:https://auth.kms.kuronekoyamato.co.jp/auth/login
  1. EAZYの活用:特定のオンラインショップでは、注文時に「EAZY」の置き配を選択できます。自社の配送オプションにEAZYを導入し、顧客が注文時に置き配を選択できるように設定すると良いでしょう。
  1. 置き配のメリットを周知:再配達の手間が省けることや、非対面での受け取りが可能であることなど、置き配の利点を顧客に伝えることで、利用促進につながります。

なお、置き配を指定する方法や注意点については、ヤマト運輸の公式サイトで詳しく案内されています。

よくあるご質問(FAQ):置き配サービス(EAZYを含む)

EAZYを申し込んで置き配を利用するには?

ヤマト運輸の「EAZY」を事業者が導入するための手順は、事業形態によって異なります。以下に主要なケースをご紹介します。

一般の法人・個人事業主の場合

  • ヤマト運輸との契約:まず、ヤマト運輸と法人契約を締結していることが前提となります。契約が未締結の場合は、ヤマト運輸の営業担当者にお問い合わせください。
  • システム対応:EAZYを利用するには、注文サイトと出荷予定EDIの改修、およびEAZY専用送り状レイアウトへの変更が必要です。詳細な要件については、ヤマト運輸の公式サイトをご確認ください。

よくあるご質問(法人のお客様):EAZY(置き配)のお申し込み、導入方法を教えてください。

  • 申し込み方法:導入に関する具体的な手続きやお問い合わせは、ヤマト運輸の「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。

Yahoo!ショッピング出店事業者の場合

  • システム対応:追加のシステム改修や費用は不要です。ヤマト運輸の送り状発行システム「B2クラウド」を利用してEAZYを導入できます。
  • 申し込み方法:Yahoo!ショッピング出店ストア向けのEAZY申し込み手順については、ヤマト運輸の公式FAQをご参照ください。

よくあるご質問(法人のお客様):EAZY(置き配)のお申し込み、導入方法を教えてください。

注意点

  • 利用条件:EAZYは、ヤマト運輸と法人契約を締結している法人、各種団体、個人事業主が利用可能です。
  • サービス詳細:EAZYのサービス内容や特徴、利用料金については、ヤマト運輸の公式サイトで詳しく説明されています。

よくあるご質問(法人のお客様):EAZY(置き配)を利用したいのですが、サービス・特徴・利用料金を教えてください。

導入を検討される際は、上記の情報を参考に、ヤマト運輸の担当者や公式サイトを通じて詳細を確認し、適切な手続きを進めてください。

佐川急便

佐川急便でも、2024年9月2日から「置き配サービス」を開始しています。事業者が顧客にこのサービスを利用してもらうためには、以下の方法があります。

  1. スマートクラブへの登録促進:顧客が佐川急便のWebサービス「スマートクラブ」に登録すると、受け取り方法の変更や置き配の指定が可能になります。事業者は、購入後の案内メールなどでスマートクラブへの登録を促すと良いでしょう。
    スマートクラブ:https://www.sagawa-exp.co.jp/service/smartclub/
  1. LINE公式アカウントの活用:佐川急便のLINE公式アカウントと連携することで、LINE上で置き配の指定が可能です。LINE連携の方法を顧客に案内すると効果的です。
    佐川急便LINE公式アカウント:https://page.line.me/737ybufj
  1. 受け取り場所の選択肢を提示:佐川急便の置き配サービスでは、宅配ボックス、玄関前、ガスメーターボックス、車庫、自転車のかご、建物内受付/管理人、物置の7つの受け取り場所が選択可能です。これらの選択肢を顧客に提示し、最適な受け取り場所を選んでもらうよう促すと良いでしょう。

詳細な利用方法や注意点については、佐川急便の公式サイトで確認できます。

佐川急便:置き配サービス

日本郵便

日本郵便では、「置き配」サービスを提供しており、事前に指定した場所に荷物を配達することが可能です。顧客にこのサービスを利用してもらうためには、以下の方法があります。

  1. ゆうIDの登録促進:顧客がゆうIDに登録し、居住確認手続きを行うことで、指定場所配達の依頼が可能となります。購入完了後の案内でゆうIDの登録方法を知らせると良いでしょう。
    ゆうID:https://lp.jpid.pf.japanpost.jp/
  1. 指定場所配達の依頼方法の案内:顧客がWebから「指定場所配達に関する依頼書」を提出することで、置き配の利用が可能です。この依頼方法を具体的に案内すると効果的です。
    宅配ボックス等への配達(指定場所配達)のご利用方法:https://www.post.japanpost.jp/service/okihai/shinsei.html
  1. 置き配バッグの活用提案:日本郵便では、Yper株式会社の「OKIPPA」などの置き配バッグの利用を推奨しています。これらの製品を紹介し、顧客が安心して置き配を利用できる環境作りをサポートすると良いでしょう。

詳しい利用方法や条件については、日本郵便の公式サイトをご参照ください。

郵便局 | 置き配

まとめ

再配達の削減は、配送業者の負担軽減や環境保護、そして顧客満足度の向上につながります。事業者は、各配送会社の置き配サービスの特徴や利用方法を正しく理解し、顧客に適切に案内することが重要です。また、顧客が安心して置き配を利用できるよう、受け取り場所の選定や防犯対策についても情報提供を行うと良いでしょう。

あわせて読みたい

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ