カラーミーショップ20周年で振り返るカートシステムの進化と最新オムニチャネル強化動向!EC関連ニュースまとめ【2025年2月】

日々の業務でニュースをキャッチアップする時間がなかなか取れない方もいらっしゃると思います。そこで、2025年2月のEC・ネット通販関連ニュースをまとめました。今回取り上げるテーマは、「カラーミーショップを中心としたカートシステムの進化」と、「主要カートシステムによるオムニチャネル強化の最新動向」です。

EC市場においてカートシステムは、サイト運営の基盤として長年にわたり重要な役割を果たしています。中でも「カラーミーショップ」は、その代表的な存在として20年間にわたりEC市場の発展を支えてきました。本記事では、「カラーミーショップ」のこれまでの歩みを振り返るとともに、「BASE」「STORES」「futureshop」と主要なカートシステムが提供する最新のオムニチャネル強化施策を紹介します。

本記事とは別に、運営堂の森野さんとニュースの詳細解説をポッドキャストにて配信しております。お時間がある方はこちらもあわせてチェックしていただければと思います。

カラーミーショップ、サービス開始20周年:これまでの歩みと今後の展望

GMOペパボ社が運営する「カラーミーショップ」は、2025年2月1日にサービス開始20周年を迎えました。2005年にスタートした「カラーミーショップ」は、月額運営費を抑えつつ誰でも簡単にECサイトを立ち上げられるプラットフォームとして誕生し、全国で5万店以上の事業者に利用されています。

この20年で、EC市場はキャッシュレス決済の普及やコンテンツマーケティングの広がりなど、大きな変化を遂げてきました。「カラーミーショップ」もAmazon Payの月額利用料無料化やWordPressとの連携機能の無償化、AIを活用した電話自動受付サービスの導入など、トレンドに対応したアップデートを続けてきました。これからもEC事業者の成長を後押しし、変化の激しい市場ニーズに応えるサービス提供を続けていくとしています。

【カラーミーショップの主な歩み】

  • 2005.02.01:「カラーミーショップ」提供開始
  • 2005.12.14:モバイルショップ機能を提供開始
  • 2009.01.15:会員機能を提供開始
  • 2013.10.16:ショップ拡張APIを公開
  • 2016.12.15:常時SSL提供開始
  • 2017.02.01:「Amazon Pay」提供開始
  • 2018.06.08:Instagramショッピング連携を開始
  • 2019.05.13:「カラーミーショップ アプリストア」提供開始
  • 2023.01.10:「プレミアムプラン」提供開始
  • 2023.03.22:AIアシスタント機能提供開始

20周年特設ページ
https://shop-pro.jp/special/20th/

森野さん
長年運営されているシステムは、機能追加で複雑化し、動きが鈍くなりがちです。でもカラーミーショップは20年経っても柔軟にアップデートを続け、身軽な感じがします。
竹内
SaaSならではのメリットをしっかりと提供していますよね。カラーミーショップのあゆみを見ると、2005年にモバイルショップ機能の提供開始とあり、今ではスマホが当たり前なだけに、その時代背景がよくわかります。
森野さん
そうですね。2009年に会員機能が追加されたのを見ても、今では標準的ですが、当時はまだ珍しかったんだなと。
竹内
カラーミーショップを卒業し大規模カートへ移行した事業者もいますが、20周年の特設サイトに掲載されたメッセージをはじめ、さまざまな場面で今も関係が続いているのがわかり、素敵だなと思います。

主要カートシステムの最新動向:オムニチャネル強化への取り組み

「BASE」「STORES」「futureshop」といった主要なカートシステムにおいて、オムニチャネル戦略を強化する新たな取り組みが進んでいます。近年、実店舗とECサイトの垣根を越えたシームレスな購買体験を求める消費者ニーズが高まっており、オムニチャネル対応は単なる選択肢ではなく競争力を維持するための必須要件となりつつあるのです。

その動きの中でカートシステムとPOSレジの連携強化が進んでいます。「BASE」はもともと「スマレジ」のみだったところが「Square」と、「STORES」は自前で「STORES レジ」を持ちながら多くのPOSレジと連携しており、今回新たに「Shopify POS」との連携が発表されました。さらに、「futureshop」と「スマレジ」が連携するなど、カートシステムとPOSレジの連携が標準化される流れを感じられるでしょう。

森野さん
カートシステムとPOSレジの連携は必須で、しないと日々の運営が回らないですよね。ただ、実店舗から始めた事業者はすでにレジを導入しているため、カートシステムと連動したPOSレジに乗り換える必要があります。
舟本
基幹システムと連携している場合は移行が大変ですが、個人商店などではそもそも基幹システムを導入していないため、比較的スムーズに移行できるのではないでしょうか。
森野さん
クラウド型のPOSレジを導入することで実店舗の運営も楽になり、決済手段も増えて利便性が向上しますからね。
舟本
これまで分断されていた小売りとECの垣根がなくなりましたし、個人商店でも気軽にECを始められるようになったかと思います。DXの時代ですね。

2月のおすすめ記事

お時間がありましたら、下記の記事もご覧いただければです。事業者さんや支援事業者さんによる、事例を踏まえた内容となっていますので、日々の業務に何かしらお役に立つかと思います。ポッドキャストでは、配信者のお気に入りの記事について、コメントや取材の裏話をお伝えしています。ここではその一部を紹介しますが、気になる方はぜひお聞きください。

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