【2024年専門家コラムまとめ/後編】生成AIの活用と海外展開

昨日公開した前編に続き、後編でも2024年に専門家の方々にご寄稿いただいたコラムの中から、僭越ながら注目度の高かったキーワードをもとに、コラムをピックアップしていきます。

今回取り上げるのは「生成AIの活用」と「海外展開」についてです。

生成AIの活用

生成AI元年と言われた2023年から1年が経ち、AIを活用したサービスが実際に運用され始め成果を上げてきています。検索では解決しづらい悩みを相談したり、組織的にAIを導入することで飛躍的に業務効率が向上したりと、活用の幅はECに留まらず広く浸透した年になりました。

実際の業務でAIは使える?

まだ生成AIにあまり触れていない方の中に「実際の業務でAIは使えるのか?」と疑問に思っている方も一定数いらっしゃると思います。そこで、MMOL Holdings(ミリモルホールディングス)の河野さんに、AIを活用した実務に役立つ手法、プロンプト、活用手順について寄稿いただいています。まず、生成AIを活用するうえで、本記事を読んでいただきながら、紹介されているサービスに触れることで利便性を感じられるかもしれません。

ECのバリューチェーンから見る生成AIの取り組み

では、実際にECの業務現場において、生成AIをどのようにして活用していけるのか。エクスプラザの高橋さんにECのバリューチェーンに沿って4回に渡って実業務で活用できるサービスの紹介と専門家としての見解を寄稿いただきました。日常的に使える参考イメージも多く盛り込まれており、業務に役立つこと間違いなしの内容になっているかと思います。EC運営における生成AIの活用は本連載をご覧いただくと一気に学べるでしょう。

組織への導入と与えるインパクト

個人や小規模組織では数十人単位のチームや組織と比べ、生成AIを活用することのハードルはそう高くないかもしれません。しかし、人数が多い組織であればあるほど、うまく導入することにより、業務効率は飛躍的に向上できるでしょう。EC事業者ではないものの、カラーミーショップやminneを運営するGMOペパボの秦さんに、全サービスの問い合わせ対応にAIを導入した取り組みと、その成果について寄稿いただきました。組織として生成AIを導入し、どのように成果を上げていったのか、きっと参考になるかと思います。先んじて導入に成功した企業の事例を学び、2025年に向けた取り組みの参考としてご覧くださいませ。

円安による越境ECへの追い風

2024年はドル円で160円を超えることがあり、今も150円台と円安は続いています。コロナ禍に落ち込んだ訪日外国人数は回復基調に向かっていましたが円安の影響で今年は過去最高になるそうです。海外の方が日本での買い物がしやすい円安の状況下において、旅行のみならず、送料はかかるもののECも同様に恩恵を受けるでしょう。

越境ECを始める前に

この追い風を自分ごとにするために、まずは越境ECの基礎知識を学んでおきましょう。初めてのことに取り組む前に体系的に情報をインプットしておくことは重要です。イー・ガーディアンの大竹さんに越境ECの課題と対策、フォーイットから越境ECを取り巻く環境や始め方について基本的な情報を寄稿いただきました。興味があるけど、全く何もわからないという方にご覧いただきたい内容になっています。

自社ECサイトで取り組むには?

世界へボカンの徳田さんに、越境ECで月商10万円~30万円を目指す方に向けた記事を寄稿いただいています。自社ECサイトで越境ECを行う上で、既存のサイトで越境EC対応をする方法と、新規で越境ECサイトを立ち上げる方法について解説いただきました。

また、越境ECで月商100万円を目指す方に向けて押さえるべきポイントを戦略編と戦術編であわせて10個紹介しています。自社で実施するには?という視点に立ち返ってお読みいただき、現状のサイトのパワーアップ、もしくは新規立ち上げの参考にしていただければと思います。

どの国の方に買ってもらうのか

一口に越境ECといっても、どの国の市場を狙うかによって戦略や戦術は多岐に渡り、本腰を入れて取り組む前の情報収集は欠かせません。商品のジャンルによっては法律で謳えない表記があったり、そもそも販売できないことがあったりと知らないでは済まされないことは多々あるのです。

中国越境ECのスペシャリストであるオーエスの高橋さんは中国越境ECで挙げられるリスクと撤退事例、順調に進めるために必要なポイントを寄稿いただいています。日本からは近く、物理的には展開しやすく感じられる中国ですが、独自の文化を持っているため、参入するうえで事前に知っておかなければいけないことがたくさんあると言われています。そんな注意点を端的にまとめていただいているので、中国展開を視野に入れている方は必見です。

Free Life&Coの藤田さんには韓国越境ECのスペシャリストとして、韓国のネット通販事情と韓国越境ECにおいて欠かせないCoupang(クーパン)の情報を惜しげなく展開いただいています。韓国からは年間約850万人が日本に訪れており、日本に訪れる外国人のうち約1/4が韓国人です。日本の文化に直接触れる方が一定数いるということは、それだけ展開する市場のポテンシャルに期待ができるのではないでしょうか。藤田さんのコラムではそんな韓国のポテンシャルが感じられる情報が多分に含まれているので、展開する国をお探しの方は参考にぜひご覧いただきたいです。

最後に

2024年、耳にすることが多かった生成AIと海外に着目し、寄稿いただいた記事をまとめさせていただきました。各領域の専門家が発信する情報はどれも含蓄深く、学びが多い情報ばかりです。コマースピックでは、こういった専門家コラムを始め、毎日オリジナルのコンテンツを公開しています。日々の通勤時に少しだけコマースピックを読むことに時間を使っていただけると、1年経った頃には随分と業界知識が身につくはずです。今年の更新は残り僅かですが、ぜひこの機会に、まだの方はメールマガジン、もしくはLINE公式アカウントへの登録をお願いいたします。

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