
日々の業務でニュースをキャッチアップする時間がなかなか取れない方もいらっしゃると思います。そこで、2024年5月のEC・ネット通販関連ニュースをまとめました。今回は、「ソーシャルギフト・eギフト」と「AI」をテーマに見ていきます。
本記事とは別に、運営堂の森野さんとニュースの詳細解説をポッドキャストにて配信しております。お時間がある方はこちらも合わせてチェックしていただければと思います。
まだまだ成長途中のソーシャルギフト・eギフト市場!
LINEヤフー社は、LINEギフトの2024年における「母の日」当日の流通額が前年比約160%を記録したことを発表しました。1日における流通額と利用者数が過去最多を更新したとのことです。
4月にリリースした名前などをギフトに刻印できる「名入れ機能」が好評で、平均単価が前年比で伸長したことを理由に挙げられています。
LINEギフトをはじめ、ソーシャルギフトやeギフトの利用者は年々増えていますが、まだまだ拡大余地のある成長途中の市場です。

母の日に特化した情報サイト「母の日.me」が2024年3月に実施した意識調査アンケートによると、「ソーシャルギフト(eギフト)を利用したことがある」と答えた人は18.0%、「まだ利用したことがない」「ソーシャルギフト自体を知らなかった」と答えた人を合わせると80%を上回ることから、消費者に浸透していないことがわかります。
しかし、「ソーシャルギフトを利用してみたい」と答えた人は42.9%で、関心度が高いことも意識調査アンケートから明らかになっています。ソーシャルギフトに対して前向きな考えを持っている人が多いのです。
そのため、市場の高い成長性を期待し、ECモール・自社ECサイト問わず、多くの企業がソーシャルギフトやeギフト市場に参入しています。
ECモールでは、Yahoo!ショッピングやau PAY マーケットがソーシャルギフトの提供を開始しました。自社ECサイトでは、菓子専門店のシャトレーゼや化粧品ブランド「KANEBO」などの大手企業や老舗企業をはじめ、さまざまな企業がeギフトサービスを導入しています。




急速に進化するAIの実務導入に取り組む企業
2024年5月に、OpenAI社はChatGPTの新たなモデル「GPT-4o」を、Google社はGeminiの新たなモデル「1.5 Pro」を日本でも提供開始しました。それまでのモデルと比べて、生成AIの精度が格段に上がり、SNSなどで話題になっています。AIの進化がいかに早いかがわかります。
楽天インサイト社の意識調査によると、「AIの普及により自分の仕事に良い影響を受ける」と思う人は70%以上。また、カウネット社の意識調査では、「職場でChatGPTなどの生成AIツールを使用できる環境になったら使いたい」と回答した人が約70%います。
楽天グループ社では、楽天市場の出店店舗向けにAI技術の基礎知識やAIツールの活用法について学べる動画講座「楽天AI大学」を公開。出店店舗のAI活用を推進することで、店舗運営の効率化や生産性向上の支援をさらに加速させることを目指しています。
AIを実務に取り入れる企業も増えてきました。キャンペーン画像や商品画像の生成、接客からファッションコーディネートまで、実に幅広い業務でAIが活用されています。




5月のおすすめ記事
お時間がありましたら、下記の記事もご覧いただければです。小売事業者さんや支援事業者さんによる、事例を踏まえた内容となっていますので、日々の業務に何かしらお役に立つかと思います。
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