
日々の業務でニュースをキャッチアップする時間がなかなか取れない方もいらっしゃると思います。そこで、2022年3月のEC・ネット通販関連ニュースをまとめました。今回は、「補助金と越境EC」と「ユニバーサル アナリティクスのサポート終了」を中心にみていきます。
また、運営堂の森野さんとニュースの詳細解説をポッドキャストにて配信しております。お時間がある方はこちらも合わせてチェックしてみていただければと思います。
円安と補助金で越境ECに追い風!?
円安が進行し、一時は1ドル=125円台まで上昇したことで話題になったのではないでしょうか。円安になると日本から輸出する製品の価格が安くなることから、海外への商品販売が有利になるといわれています。つまり、越境ECに好影響なのです。
一方で、原油価格の高騰などの理由で、燃料サーチャージをはじめ送料は上がっています。円安というアドバンテージを活かすためにも、物流代行会社や配送会社の選定はポイントになってくるでしょう。
ショッピージャパン株式会社の「越境ECのハードル」に関する実態調査でも、93.7%の経営者が、「越境ECの重要性が高まっている」と回答しています。
そんな中、「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業費補助金」の公募を2022年5月中旬頃から開始すると経済産業省から発表がありました。
越境ECに関する補助金はこれまでもありましたが、ブランディングやプロモーションの費用は対象外でした。そのため、越境EC用のサイトは構築したものの、思うように売上が伸びずに困ってしまった事業者も多かったでしょう。
今回は、ブランディングやプロモーションも補助金の対象となることがポイントです。円安という状況も踏まえて、越境ECで販路を拡大したいと考えている事業者はぜひ補助金を活用されてはいかがでしょうか。



ユニバーサル アナリティクスのサポート終了の発表と今後の対応
Google アナリティクスの前世代であるUA(ユニバーサル アナリティクス)のサポートを終了することが発表されました。今後はGA4(Google アナリティクス 4)の利用をグーグルは推奨しています。
UAのサポート終了の背景には、Cookie(クッキー)の利用規制が挙げられます。GA4では、Cookieやブラウザ・デバイスなどの規制が実施されても対応できるようになっているのです。そのため、UAとGA4ではデータの計測方法が異なります。レポート画面はもちろん、数値や指標も変わってくるので、UAを利用されているEC事業者は注意が必要です。
ASP型のカートシステムを利用されている場合は、システム提供会社が対応してからでないとGA4を導入することができません。たとえば、futureshopは、2022年10月にGA4に対応すると発表をしています。
他のASP型のカートシステムについても、今後システム提供会社からアナウンスがあると思います。それまではGA4に関する情報を収集しながら、UAとの違いを把握しておくといいでしょう。



3月のインタビュー記事
お時間がありましたら、下記のインタビューもご覧いただければです。小売事業者さんや支援事業者さんによる、事例を踏まえた内容となっていますので、日々の業務に何かしらお役に立つかと思います。
ポッドキャストでは、配信者のお気に入りの記事について、コメントや取材の裏話をお伝えしていますので、ぜひお聞き下さい。
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