
日々の業務でニュースをキャッチアップする時間がなかなか取れない方もいらっしゃると思います。そこで、2026年4月のEC・ネット通販関連の主要ニュースをまとめました。今回取り上げるテーマは、「生成AIと購買行動の変化」と「AIが担うコマースの役割」です。
本記事とは別に、運営堂の森野誠之さんとニュースの詳細解説をポッドキャストにて配信しております。お時間がある方は、あわせてチェックしていただけますと幸いです。
この記事の目次
生成AI活用が広がる購買行動
AIに「相談して買う」行動が拡大
アライドアーキテクツの調査では、X(旧Twitter)上における生成AIを活用した買い物相談の投稿数が、前年比で約6.4倍に増加しています。
投稿内容を見ると、「複数の選択肢から自分に合う商品を絞り込みたい」「高額商品の購入で意思決定に迷う」「専門知識が必要な商品選び」といった場面での活用が多く見られました。PCやカメラ、車、ジュエリーなどの高額商品に加え、サプリメントやオーディオ機器など専門性の高い商品でも利用されています。
また、健康状態に合わせた商品選びや、衝動買いの抑制、服装のコーディネートといった日常的な場面での活用も増加しており、生成AIの利用領域が広がっている状況が確認されています。
購買行動は「Ask(相談)」から始まる
こうした変化を背景に、日経BPが運営する「日経クロストレンド」は、新たな購買行動モデル「AICAS」を発表しました。
AICASは、「Ask(相談)」を起点に「Interest(興味)」「Confirm(確認)」「Action(購買)」「Share(共有)」へと進む構造で、従来のAISASとは異なり、相談から購買が始まる点が特徴です。
調査では、生成AI利用者のうち62.5%が商品・サービスの情報収集や選定にAIを活用しており、66.2%が提案を参考にしていると回答しています。また、44.6%が提案をもとに購入した経験があるとされています。一方で、約9割が検索エンジンや口コミサイトなど他媒体で確認する行動も取っており、AIの提案を起点としつつも、複数の情報源をもとに意思決定が行われている実態も見られます。
こうした対話を起点とした購買プロセスについては、博報堂買物研究所が提唱する「DREAM」でも、AIとの対話から提案や体験を経て意思決定に至る流れが示されています。




AIチャネルへの広がりと販売機会
日本でもAIが「相談の入り口」に
国内では、LINEヤフーがAIエージェントの新ブランド「Agent i」の提供を開始しました。「LINE」や「Yahoo! JAPAN」からワンタップで利用でき、商品選びや旅行計画などの相談に対して、ユーザーの状況や興味関心に応じた選択肢を提示します。商品比較や候補提示など、購買に関わる意思決定を支援する機能も含まれているとのことです。
また、今後は購入や予約などのタスク実行機能や、LINE公式アカウントとの連携による情報拡張も予定されており、段階的な機能拡充が進められています。
海外ではAIチャネルでの販売が進展
海外では、ShopifyがAIチャット上での商品販売機能を発表しました。同機能により、ChatGPTをはじめとするAIチャネル上で商品を見つけ、購入に進むことが可能になります。商品情報はShopifyのカタログを通じて表示され、価格や在庫情報もリアルタイムで反映されるとのこと。
また、事業者は追加のシステム連携を行うことなく、ChatGPTやCopilot、GoogleのAI検索機能など複数のAIチャネルに商品を掲載でき、販売機会の拡張が可能に。注文情報は管理画面上で把握でき、顧客データの管理も従来通り維持されます。




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お時間がありましたら、下記の記事もご覧いただければです。事業者さんや支援事業者さんによる、事例を踏まえた内容となっていますので、日々の業務に何かしらお役に立つかと思います。ポッドキャストでは、配信者のお気に入りの記事について、コメントや取材の裏話をお伝えしています。ここではその一部を紹介しますが、気になる方はぜひお聞きください。



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