
グローバルコマースプラットフォームを展開するShopify Japan株式会社(本社:東京都渋谷区、カントリーマネージャー:馬場道生)が、エージェンティックコマース機能の拡張を発表しました。この機能により、事業者はAIチャット環境において商品を販売することが可能となります。
今週から、米国の購入者に向けて販売活動を展開する数百万にのぼる事業者が、Agentic Storefrontsを活用してChatGPTユーザーに対して商品の提供を行えるようになるとのことです。Agentic Storefrontsの導入により、事業者はShopifyの管理画面を通じて、ChatGPT、Microsoft Copilot、Google検索のAI Mode、Geminiアプリといった主要なAIチャネルに、追加の設定作業なしで一元的にアクセスすることが可能となります。
さらに、一般提供が開始されたAgentic Planにより、Shopifyを現在利用していないブランドであっても、Shopify Catalogへ商品を追加することで、同様のAIチャネル上において顧客へのリーチおよび商品の販売が実現できるようになりました。
同社はこれまで20年以上という長い期間にわたって、マーチャンダイジング、決済、不正対策、税務、フルフィルメント、サブスクリプションといった、コマースに求められるあらゆる機能を単一のオペレーティングシステムとして統合する取り組みを続けてきました。この強固な基盤は、オンラインストア、POS、ソーシャルプラットフォームに加えて、現在ではAIエージェントを介した販売活動までをも支えています。
この記事の目次
Shopifyが描くエージェンティックコマースのビジョン
Shopifyのプロダクト担当バイスプレジデントであるマニ・ファゼリ氏は、次のようにコメントしています。「エージェンティックコマースは、私たちが追随する一過性の潮流などではなく、コマースとAIの最前線においてShopifyが実現してきたビジョンそのものです。Shopifyの規模だからこそ、コマースの進化の方向性を見極める洞察力と、その変化の到来に先んじて確実に機能するインフラを構築する責任が求められます。これは、私たちが長年にわたって戦略的に積み上げてきたアーキテクチャの自然な帰結です。」
ChatGPTにおける購買体験の強化について
数億人規模にのぼるChatGPTユーザーは、チャットから離れることなく、Shopifyの事業者が提供する商品を購入できるようになりました。ユーザーはShopify Catalogを介して、Shopifyエコシステム全体に存在する商品を発見し、そのままアプリ内ブラウザ上において購入を完了することができます。ブランド体験や価格設定ロジック、決済方法、チェックアウト設定など、事業者がこれまで構築してきた購入体験はそのまま維持される仕組みとなっています。なお、デスクトップ環境においては、ChatGPTから事業者のオンラインストアへ別タブで遷移する形となります。
事業者にとっても、導入プロセスはシームレスです。Agentic Storefrontsにより、追加のシステム連携やアプリ導入を実施することなく、商品はデフォルトでChatGPT上に表示されます。さらに、追加の取引手数料は発生せず、通常の決済手数料のみが適用される点も特徴です。
また、注文についてはShopify管理画面上でChatGPT経由の流入として記録されるため、売上の発生元を正確に把握することができます。加えて、事業者は引き続き販売主体としての立場を維持することができ、顧客関係やデータの所有権も保持される仕組みとなっています。
OpenAIが語るショッピング体験の進化
OpenAIのコマースプロダクトリードであるニール・アジャラプ氏は、次のようにコメントしています。「ChatGPTにおけるショッピング体験は、発見から始まります。私たちは、ユーザーが選択肢を比較しながら、自分に最適な商品を見つけられるよう支援しています。今回、Shopifyの事業者エコシステム全体にわたる商品情報を統合することで、数百万の事業者と数十億点にのぼる商品を、これまで以上に見つけやすくしました。これは、ChatGPTをより優れたパーソナルショッピングアシスタントへと進化させる大きな一歩であると同時に、事業者が顧客体験の主導権を維持できる仕組みでもあります。」
AIチャネル全体における販売機会の拡大
AI上における消費者行動は、市場や業種、顧客セグメントごとに多様な形で進化を遂げています。同社は、特定のチャネルに依存するアプローチではなく、幅広いAIチャネルに対応することで、事業者が顧客と接点を持つあらゆる場面において販売機会を創出できるよう支援を行っています。
すでに数千の事業者がMicrosoft Copilot上で販売活動を行っており、今後はShop Payの導入により、その場でシームレスに購入を完了できるようになる予定です。またGoogleにおいては、一部ブランドがAI ModeおよびGeminiアプリ上での販売を開始している状況です。
これらの取り組みは、ShopifyとGoogleが共同開発を行ったオープン標準である「Universal Commerce Protocol(UCP)」によって支えられており、AIと事業者間の取引を支える基盤となりつつあります。UCPは、Walmart、Target、Etsy、American Express、Mastercard、Stripe、Visaをはじめとする、多くの企業から支持を集めています。
Fenty Beautyが語る新たな顧客接点
KendoのFenty Beauty Brands グローバルマーケティング&デジタル担当シニアバイスプレジデント、サプナ・シャー・パリク氏は次のようにコメントしています。「私たちは、あらゆる場所でお客さまとつながるブランドであり、いまやその『あらゆる場所』にはAIチャネルも含まれています。私たちの取り組みは常にコミュニティを中心に据え、どこにいても寄り添い、そのつながりを広げていくことを大切にしてきました。Shopifyによって、Fenty Beautyは顧客がすでに交わしている会話の中に自然に入り込み、商品を探し始める前の段階から寄り添い、導くことが可能になります。顧客がいる場所に存在し続けることは、私たちのブランドの本質であり、この新たなデジタル環境においても重要な指針です。」
あらゆる事業者にAIチャネルでの販売機会を提供
同社の事業者は、Agentic Storefrontsを活用して、管理画面からこれらのAIチャネルに即時アクセスすることができます。商品情報は、リアルタイムの在庫や価格情報とともに各チャネル間で同期されるため、個別のアプリ開発や分断されたデータ管理は不要となります。ブランドは、販売プロセスの主導権を維持したまま、複数のチャネルで商品を展開することが可能です。
一方で、AIを通じた商品発見へのニーズは、既存のShopify事業者にとどまりません。そこで同社は、Agentic Planをグローバルに展開しました。これにより、Shopifyを利用していない企業であっても、Shopify Catalogに商品を登録することで、ChatGPT、Google検索のAI Mode、Geminiアプリ、Microsoft Copilot、ShopアプリといったAIチャネル上で商品を販売できるようになります。
こうしたAIチャネルにおいては、構造化された正確なデータが重視されます。Shopify Catalogは、属性情報が整理され、リアルタイムで更新される商品データを提供することで、ユーザーが商品を探しているその瞬間に、適切な情報を表示できる環境を実現します。Agentic Planは現在、一般提供されており、すべてのブランドが利用を開始できる状況です。
今後の展望について
コマースは、もはやウェブサイトやアプリの中だけで完結するものではなくなっています。いまやAIチャット、業務ツール、検索結果の中でも購買行動が生まれており、今後もさらに多様な形で広がっていくと考えられます。
Shopifyのプロダクト担当バイスプレジデント、マニ・ファゼリ氏は次のようにコメントしています。「私たちは常に一歩先を見据え、事業者が顧客の期待する場所に存在できるよう取り組んでいます。コマースが次にどこへ向かうとしても、事業者がいち早くそこに存在できるようにすることが、私たちの役割です。」
同社が持つネットワーク効果は、独自データ、事業者に対する深い理解、そして統合されたインフラの組み合わせによって支えられています。この基盤により、優れた購買体験と信頼性の高いAI時代のコマース基盤を実現し、事業者に新たな顧客接点と売上機会をもたらしていくとしています。
Shopifyについて
Shopify(ショッピファイ)は、世界トップクラスのコマースプラットフォームやコマースに不可欠なサービスを提供しています。起業家から中堅中小企業、大手企業まで、あらゆる規模の小売業のコマースの立ち上げからマーケティング、事業拡大、運営までを単一のプラットフォームで実現します。世界175カ国以上で展開され、「すべての人に、より良いコマース体験を」のミッションのもと、スピード、信頼性、セキュリティを重視した設計のプラットフォームとサービスにより、オンラインや実店舗、あるいはその融合された場所でも、世界中の顧客に寄り添った満足度の高いお買い物体験を実現します。国内ではDAISO、生活の木、Allbirds、KANADEMONO、PAUL & JOEなど多くのブランドに利用されています。
出典元:Shopify Japan株式会社












