「上陸1年で広がるTikTok Shop」と「国内で進むエージェンティックコマース」:EC関連ニュースまとめ【2026年8月】

日々の業務でニュースをキャッチアップする時間がなかなか取れない方もいらっしゃると思います。そこで、2026年8月のEC・ネット通販関連の主要ニュースをまとめました。今回取り上げるテーマは、「上陸1年で広がるTikTok Shop」と「国内で進むエージェンティックコマース」です。

本記事とは別に、運営堂の森野誠之さんとニュースの詳細解説をポッドキャストにて配信しております。お時間がある方は、あわせてチェックしていただけますと幸いです。

TikTok Shop、日本上陸1年で利用拡大!LIVE配信や外部ECへの波及も

TikTok Shop Japanは2026年7月28日に、日本での提供開始から1周年を迎え、利用動向データを公表しました。2026年6月時点の利用者数は2025年7月と比べて30倍以上となり、利用者の約6割を35歳以上が占めています。

流通取引総額の70%以上がショート動画やLIVE配信をきっかけとした購入

2025年6月30日~2026年6月30日の流通取引総額の70%以上が、ショート動画やLIVE配信などをきっかけとした購入でした。そのうち約60%がLIVE配信となっています。

また、ripplesがTikTok Shop購入経験者410名を対象に実施した調査では、65.1%が1年前より購入頻度が増えたと回答。今後半年以内の購入意向は72.2%で、81.7%がTikTok LIVE配信中の購入経験があるとしています。

TikTokで知った商品の購入先はAmazonが最多

PLAN-BがTikTokで見つけた商品を購入した経験がある500名を対象に実施した調査では、購入先(複数回答)は「Amazon」41.2%が最多で、「TikTok Shop」40.6%、「楽天市場」30.6%と続きました。

購入前に追加で情報収集を行った人は92.2%にのぼり、情報収集先では「ECサイトのレビュー」39.4%、「Googleなどの検索エンジン」38.4%が上位となりました。

森野さん
LIVE配信を見るのが面倒だと思ってしまうんですが、実際にはLIVEを見て、その場で買う人がかなりいるんですね。
舟本
自分もLIVE配信で買ったことはないですが、実際に見てみると、在庫数を見せるなどテレビショッピング的な演出をうまく取り入れていました。
森野さん
TikTokで商品を知っても、購入に慣れていなければ、結局Amazonなど普段使っているところで買うのはわかりますね。
竹内
35歳以上が約6割というのは意外でした。自分もその世代ですが、LIVE配信で買ったことがないので、実際にはかなり広がっているんだなと思いました。

AIショッピング・エージェントの普及見据え、国内でも対応進む

A.T. カーニーは2026年8月21日に、AIショッピング・エージェントが2030年までに全eコマースの約4分の1を占め、年間オンライン売上で10兆~12兆ドルを動かす可能性があるとの予測を公表しました。AIが商品探しや比較だけでなく、購入や決済まで担う「エージェンティックコマース」の拡大が見込まれています。

海外で実装が進むUCP、国内でも対応が始まる

エージェンティックコマースをめぐっては、「Universal Commerce Protocol(UCP)」の標準化や実装が進んでいます。UCPはGoogleと業界各社が共同開発したオープンな共通仕様で、AIエージェントが商品検索や購入、注文管理などをEC事業者と連携して行うための共通ルールです。海外ではShopifyなどで実装が進んでいます。

国内では、GMOペイメントゲートウェイが2026年8月6日に、UCPを採用した独自の決済ソリューションを構築したと発表しました。カラーミーショップ、makeshop、W2 Commerce、メルカートなどのECカートとの連携を予定しています。

AIに購入・決済まで任せることには慎重

一方、AIが購入まで行える仕組みが整いつつあるものの、消費者が実際に購入や決済までAIに任せることには慎重な姿勢がみられます。

ネットプロテクションズが、直近6か月以内にネットショッピングを利用した20~65歳の男女1,000人を対象に実施した調査では、「購入・決済まで自動で完了してもらう」と回答した人は2.2%でした。

ビザ・ワールドワイド・ジャパンの調査でも、AIを利用していない人に対し、正確性などの懸念が解消された場合にどこまでAIに任せられるかを尋ねたところ、購入前の確認なしでAIに商品の自動購入まで任せると回答した人は1%にとどまりました。

同調査では、AIエージェントによる購買を安心して利用するために必要な仕組みとして、「自身で内容を確認しながら利用することで、トラブルを防ぐこと」が50%で最多となっています。

森野さん
海外では進んでいますが、日本で自分がAIを使っていて、そのまま商品を買おうという感覚にはまだなかなかならないですね。
竹内
AIが必ずしも正しいわけではないので、お金を伴う買い物まで任せるとなると慎重になります。結局、自分でも確認したくなりますね。
森野さん
Amazonのように一定のルールで運営されているECなら安心しやすいですが、サイトごとに条件が違うと、AIに任せるにはまだ不安がありますね。
舟本
また、買い物は便利になればいいというだけでもない気がします。自分で考えて「買う」と決める、その過程があるからこそ買い物の実感が生まれると思います。

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お時間がありましたら、下記の記事もご覧いただければです。事業者さんや支援事業者さんによる、事例を踏まえた内容となっていますので、日々の業務に何かしらお役に立つかと思います。ポッドキャストでは、配信者のお気に入りの記事について、コメントや取材の裏話をお伝えしています。ここではその一部を紹介しますが、気になる方はぜひお聞きください。

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森野さん
ポッドキャストは、一気に多くの人を集めるというより、継続して聞いてくれる人が少しずつ増えていくのが強みだと実感しています。集客媒体とは違うポッドキャストの価値が整理されているので、EC事業者にもぜひ読んでほしい記事です。
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竹内
SEOやLLMO、AIOなどいろいろな言葉が出ていますが、結局どう違うのかわかりにくいですよね。この記事では、人間に伝わる商品説明とAIに伝わる商品説明の違いが整理されているので、これからのECサイトづくりを考えるうえで参考になると思います。
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舟本
営業からマーケティングやWeb周りの仕事に移ったとき、自分も似たような戸惑いを感じたことがあります。EC担当者の仕事が周囲から見えにくい理由や、その立場ならではの難しさが整理されていて、現場を理解するうえでも面白い記事だと思います。

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