
日々の業務でニュースをキャッチアップする時間がなかなか取れない方もいらっしゃると思います。そこで、2024年2月のEC・ネット通販関連ニュースをまとめました。今回のテーマは、「変化するバレンタイン商戦」と「ローソン・ニトリのビジネスモデル改革」です。
本記事とは別に、運営堂の森野さんとニュースの詳細解説をポッドキャストにて配信しております。お時間がある方はこちらも合わせてチェックしていただければと思います。
この記事の目次
変化するバレンタイン商戦
4人に1人が「自分チョコ」
バレンタインデーは、2月で大きな商戦の一つではないでしょうか。「本命チョコ」や「義理チョコ」からはじまり、今では「友チョコ」や「自分チョコ(マイチョコ)」、「ファミチョコ」「世話チョコ」「社交チョコ(シャコチョコ)」など、さまざまな種類のバレンタインチョコが出てきています。
特に近年は「自分チョコ」が増えており、4人に1人が自分用に購入しているということが、アンケート調査から明らかになっています。



Xへの投稿、「自分チョコ」が最多
ホットリンク社がXに投稿されたバレンタインに関するUGCを調査されたのですが、「自分チョコ」の割合が最も多かったようです。
また、バレンタインに関する「言及数(リポストや返信なども含めた投稿)」は過去4年間でもっとも多かったものの、「UGC数(リポストや返信を除いたオーガニック投稿)」はもっとも少なかったことがわかりました。
企業アカウントのキャンペーンが多くなっているため言及数は増えているものの、消費者のバレンタインへの関心が薄れているなどの理由からUGC数が減っているのではないかとホットリンク社の辻元気さんは話しています。詳細については、プレスリリースをご覧いただければと思います。



ニトリ・ローソンのビジネスモデル改革
ニトリ、マーケットプレイスの立ち上げ
ニトリは、2024年2月6日にEコマースでの成長加速を目指し、ニトリマーケットプレイスを立ち上げることを発表しました。Eコマース市場に新たな価値提供、ビジネス機会創出を目指すとのこと。
立ち上げにあたって、エンタープライズマーケットプレイス構築のためのSaaSプラットフォームを提供するMirakl(ミラクル)社のソリューションを導入するそうです。より幅広い品揃えを容易にし、在庫と物流にかかるコストを削減することで、収益性の向上が⾒込めることから、Mirakl社に決められたと言っています。



三菱商事・KDDI・ローソンの3社で、未来のコンビニを創造
2024年2月6日に、三菱商事社とKDDI社、ローソン社が資本業務提携契約を締結しました。「リアル×デジタル×グリーン」と各社の機能・強みをつなぐことで新たな価値を創出、未来のコンビニを創造し地域社会に貢献するために、提携に至ったと発表されています。
◎リアル・デジタル:リモート接客で通信・銀行、保険・ヘルスケアなど、新たなサービスを届ける。生活拠点としてのコンビニがさらに便利に
- コンビニ×薬の窓口(オンラインで服薬指導)
- コンビニ×家計のサポ―ト窓口(さまざまなご相談を身近な店舗から)
- コンビニ×スマホのサポート窓口(スマホのご相談も気軽に)
◎デジタル:最新テクノロジーの活用でコンビニをよりスマートに
- コンビニ×XR(日々のお買い物をもっと便利に)
- コンビニ×DX(バリューチェーンを最適化)
- コンビニ×遠隔地配送(必要なものをいち早くお届け)
◎グリーン:サステナブルな社会を支える。どんなときでも地域と人々の暮らしをつなぐ
- コンビニ×太陽光発電(お客様にも地球にも優しく)
- コンビニ×EV充電スポット(エコなエネルギーをお届け)
- コンビニ×防災・備災(地域の防災拠点に)
今後については、KDDI社がローソン社の株式を取得し(50.0%)、三菱商事社と共同経営体制で取り組んでいく予定とのことです。




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