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primeマークが付与された商品の購買率が高くなる理由
楽天市場がポイントで顧客を囲い込むのに対し、Amazonは様々な特典がつくプライム会員によって顧客を囲いこんでいます。
Amazonプライム会員の特典のうち、EC事業者に直接関係するものは、配送に関するものでしょう。送料無料はもちろん、注目すべきは、「お急ぎ便」「当日お急ぎ便」「マケプレお急ぎ便」といった通常よりも早く商品が届く配送方法や、「お届け日時指定便」といった配達日時を指定できる配送方法が無料で利用できる点です。
しかし、Amazonの出店者全員に、送料無料や当日・翌日配送などを求めるのは難しいと思います。そこで、上記の配送が可能な商品にprimeマークを表示しているのです。プライム会員は様々な配送特典があるprimeマークが付与されている商品を選ぶので、Amazonプライム対象となった商品は購買率が高い傾向にあります。また、Amazonプライム対象商品は、検索結果に上位表示されるため、露出力も高いです。
FBAを利用してAmazonプライムの対象商品に
送料無料や当日・翌日配送などの配送オプションがある商品が少ないと、プライム会員のメリットがありません。とはいえ、送料無料や当日・翌日配送などを求めてしまうとなると、今度は出店者の数が減ってしまいます。そこで、Amazonは出店者の代わりに、商品の保管から注文処理、配送、返品対応までを代行するFBAというサービスを提供しているのです。FBAを利用した商品は、Amazonプライムの対象商品になり、primeマークが表示されます。
FBAを利用するには、それなりに費用がかかります。どれくらい利益が残るかを把握したうえで、利用するかどうか決めるようにしましょう。
マケプレプログラムでAmazonプライムの対象商品に
FBAを利用せずに、自社出荷でprimeマークを付与したいという出店者もいるでしょう。そのような出店者向けに、Amazonはマケプレプログラムを用意しています。
マケプレプライムに参加するためには、Amazonプライム対象商品と同等のサービスを提供しているかどうかがポイントになります。Amazonが指定する配送要件を満たすことで、マケプレプライムに参加することができます。
【マケプレプライムの参加要件】
・期日内配送率が96%以上
・追跡可能率が94%以上
・出荷前キャンセル率が1%未満
などに加えて、2021年7月15日から「週末の出荷対応」「標準サイズ商品の全国配送」「配送時間指標の目標値達成」の要件も加わります。
マケプレプライム対象商品は、購入者からの問い合わせに対して、Amazonのカスタマーサービスが24時間365日、迅速かつ丁寧に対応してくれます。顧客対応をAmazonに任せることができるので、業務効率化につながるでしょう。
とはいえ、マケプレプライムの参加要件はかなり厳しいため、primeマークを付与するとなると、ほとんどの出店者がFBAを利用することになると思います。
最後に:利益で考えることが大事
primeマークを付与することで、売上は伸びるでしょう。しかし、物流コストによって利益が圧迫されてしまっては意味がありません。FBAを利用するにしても、マケプレプライムに参加するにしても、自社に合った最適な方法を探していくのが良いのではないでしょうか。
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