
FBAとはフルフィルメント by Amazonの略で、商品の保管から注文処理、配送、返品対応までをAmazonが代行してくれるサービスです。ここではFBAのメリットや利用にあたって注意すべき点、活用方法などを解説します。
この記事の目次
FBAを利用するメリットは?
メリット1:primeマークの付与
業務負担の軽減というメリットもありますが、FBAを利用した商品は、Amazonプライムの対象商品になり、primeマークが表示されるということが一番の魅力です。
Amazonプライム会員の方が、お急ぎ便、当日お急ぎ便などを無料で利用できる配送特典の対象となります。そのため、商品の配送品質の訴求を強化することができます。また、商品詳細ページにprimeマークとお急ぎ便による最短お届け予定日が表示されます。商品検索結果ページでの露出が強化されるため、売上アップに繋がるでしょう。
FBAを利用しなくても、マケプレプライムと呼ばれるプログラムに参加することで、primeマークを付与してもらえます。マケプレプライムに参加するには、Amazonが指定する配送要件を満たす必要があります。
【マケプレプライムの参加要件】
・期日内配送率が96%以上
・追跡可能率が94%以上
・出荷前キャンセル率が1%未満
など
かなり厳しい要件ですが、2021年7月15日以降に新たに3つの要件が加わると発表がありました。
- 土曜日と日曜日にも出荷をする
- 1日および2日以内という配送時間指標の目標値を達成する
- 標準サイズの商品は全国(北海道・沖縄・離島を除く)をプライム対象地域に含める
そのため、primeマークをつけることだけが目的でしたら、FBAを利用することをおすすめします。
メリット2:Amazon以外からの注文も利用可能
Amazonに限らず、楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECモールや自社ECサイトからの注文であっても、FBAを利用することができます。FBAマルチチャネルサービスと呼ばれるもので、既に複数の販路で販売している方や、多店舗展開や販路拡大を考えている方におすすめです。
FBAを利用する際の注意点
利益がどれくらい残るか把握しよう
FBAを利用するにあたってかかる費用は、Amazonの出店費用の他に、配送代行手数料と在庫保管手数料の2つです。手数料は商品の大きさや重さなどによって決まります。FBAマルチチャネルサービスは、FBAの手数料よりも高いので注意して下さい。
料金の詳細に関しては下記をご覧下さい。
https://services.amazon.co.jp/services/fulfillment-by-amazon/fee.html
FBA料金シミュレーターを利用すれば、Amazonの出品情報をもとに料金の見積もりもできます。
▼FBA料金シミュレーター
https://sellercentral.amazon.co.jp/fba/profitabilitycalculator/index
物流費は高騰しており、それはFBAにも当てはまります。FBAの手数料も何度か値上げがありました。primeマークが付与されて売上が上がっても、利益が出なければ意味がありません。FBAを利用するにあたって、利益はどれくらい残るかをしっかりと把握することが大切です。
FBA納品代行サービスで配送コストを削減
FBAを利用するにあたって、Amazon指定の倉庫(Amazonフルフィルメントセンター)に商品を送る必要があります。GreenBox株式会社のような共同配送をしているところに依頼すると、自社でAmazonフルフィルメントセンターに発送するよりも、価格が安くなる場合が多いです。少しでも物流コストをおさえたい方は、FBA納品代行会社を利用してみるのも手でしょう。
マルチチャネルサービス利用時の注意点
FBAマルチチャネルサービスを利用すると、配送ラベルの送り元にAmazonと記載されてしまいます。ダンボールに関しては、無地のものに変えることができますが、配送ラベルの記載は変更できません。そのため、FBAマルチチャネルサービスを利用する場合は、Amazonから発送される旨を購入者に事前に伝えるようにしましょう。ギフトラッピングやチラシの同梱ができなかったり、扱える商品が限られていたりしますので、利用にあたっては注意して下さい。
自動出荷ツールで業務時間を大幅に短縮
シッピーノやクロスマという自動出荷ツールを利用すれば、受注・出荷業務を完全に自動化することができます。具体的には下記の業務などを自動化してくれます。
・FBAへの出荷依頼
・出荷完了メールの送信
・配送情報の登録
・在庫数の同期
シッピーノとクロスマの大きなが違いは料金体系です。自社の販売状況や、出店店舗数を踏まえたうえで、どちらのツールにするか検討するといいでしょう。
FBA以外にも楽天スーパーロジスティクス(RSL)やその他の物流代行サービスがあります。どれが最適かは各社の戦略や状況によって異なります。そこを踏まえたうえで、FBAを利用するかどうかを検討して下さい。
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