【モバイルアプリ】成功するpush通知・失敗するpush通知

小売の公式アプリのプッシュ通知について

小売の公式アプリ活用の代表的な例の1つがプッシュ通知です。メールマガジンよりも圧倒的に視認性が高いプッシュ通知は、アプリをインストールしているユーザー、つまりロイヤルカスタマーに近い方々にリーチすることができます。また購買促進や来店促進など様々な効果を見込むこともできます。

比較的ローコストで実施することができる上、高い効果を見込めるアプリのプッシュ通知による販促は行っている企業も多くあるのではないでしょうか。

しかし使い方を間違えると通知機能のオフや、アプリ離脱の危険性も秘めています。的外れなプッシュ通知を行うことでロイヤルカスタマーを失う可能性があるのです。既にユーザーのスマートフォンではあらゆる通知や情報に溢れています。そういった状況ではパーソナライズした対応や情報がより好まれる傾向にあります。

効果の高いプッシュ通知を実施するためにはユーザーそれぞれが、企業やプロダクトとの関連性や親和性をプッシュ通知のタイトルや内容から感じることができるかどうかが重要です。パーソナライズした内容のプッシュ通知をユーザーにベストタイミングでご覧いただけるかどうかがプッシュ通知を成功させる鍵になります。

ただ配信するだけの一方通行的な内容ではなく、ユーザーに合わせた配信のタイミングや、ワードのセレクトを行うことで多くのリーチに繋がる効果的なものになります。この積み重ねがアプリのリテンション率や売上などに貢献するのです。

プッシュ通知の事例共有

弊社利用ユーザーのアパレル企業様とTangerineの取り組みで以下のようなABテストを実施しました。

5月に「来店者(来店中)」のお客様に向けて2種類のプッシュ通知の配信を行いました。

  • 「A:スタイリング情報」の配信
  • 「B:単品訴求(人気ランキング)」の配信

5月に来店するお客様のニーズは、時期的に上下セットで揃える"縦軸買い"ではなく、"単品買い"や決まったカテゴリーの複数買いである"横軸買い"のほうが強い傾向の中、そのニーズの後押しとなる内容の「B:単品訴求(人気ランキング)」のほうが開封率が高いことがわかりました。こういった試行錯誤を繰り返すことで、今後のプッシュ通知の配信に役立つデータが取れていきます。しかし、どういったプッシュ通知が適切かどうかは店舗や接客の方法、ブランドイメージ、価格帯、ユーザーの特徴などにより大きく異なります。

このような事例以外にもユーザーの行動や年齢、性別、ロケーション、来店回数をかけ合わせたセグメント配信を細かく設定、運用することにより、これまでにない顧客体験を提供する施策の事例が増えています。WEB広告やECサイトのレコメンド機能では既に当たり前であるパーソナライズした施策に対する動きが昨今、小売の公式アプリで注目されつつあります。

事例の検証結果を見ても、成功する/開かれる通知にするポイントは、顧客の状況に合わせることが明確です。とはいえこの2、3年で消費者行動はOMO化が進み大きく変化しています。過去のデータに囚われ過ぎず、最新の消費者行動データを取得分析し、施策に運用することへスピード感をもって取り組むことが大切だと言えるでしょう。オウンドアプリで行うプッシュ通知施策は分析がしやすく、比較的ローコストで運用が可能なためABテストを何度も行うことができます。そのためPDCAサイクルを何度も回し最適なプッシュ通知の内容とタイトルをターゲットごとに見つけることが可能です。このようなプッシュ通知の運用がアプリユーザーを増やし、ロイヤルカスタマーの創出に繋がります。

さいごに:Store360 UXの紹介

Store360 UXは既存の公式アプリにOMOに必要な多彩な機能をプラスすることができるサービスです。最大の特徴は、アプリとビーコンを活用したこれまでにない購買体験と開発不要という導入ハードルの低さにあります。店舗とアプリの価値を向上させられるようなOMO施策が可能であり、導入後もカスタマーサクセスが伴走することで運用面においても強力に支援することが可能です。

【Store360 UXの主な機能】
既存の公式アプリにOMOに必要な多彩な機能をプラスすることで、来店時にパーソナライズしたプッシュ通知を行うことが可能になります。また、ECで気になった商品が来店時にリマインドされたり、お店で気になった商品をアプリに表示したり、これまでにない便利で楽しい購買体験を創出します。

▼Store360 UXの詳細はこちら
https://corporate.tangerine.io/Store360UX

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