
日々のLINE運用でこんなお悩みはありませんか?
「連携したデータをどう活用すれば、売上アップに繋がるのか具体的なイメージが湧かない」
「運用の手間をかけずに、効率的に成果を出したい」
LINEとECサイトのデータ連携は、EC売上アップに直結する非常に強力な武器となります。今回は、EC購買につなげるためのデータ活用の勘所について、今すぐ実践できるヒントを交えながら解説していきます。
福田 達也
株式会社Mico
カスタマーエグゼクティブ統括本部
カスタマーエグゼクティブ1部 マネージャー
LINEマーケティングプラットフォーム「Mico Engage AI(ミコ エンゲージ エーアイ)」で複数社のLINE公式アカウントの運用支援を担当。EC業界のお客様を中心にLINEマーケティングの戦略、施策策定、実装、振り返りと対策を行い、売上・利益創出に努めている。個人では住宅系SEOメディア・SNS運用・Instagramのコンサルティングも行い、ブランドと顧客のコミュニケーション最適化に取り組む。
Mico Engage AI:https://mico-inc.com/engage/
この記事の目次
LINE活用の目的が「EC売上アップ」なら、データ連携は必須
私がEC事業者さまのLINE運用をご支援する際、活用目的が「EC売上アップ」であるならば、データ連携はもはや「やらない手はない」とお伝えしています。LINEのトーク画面上で簡易アンケートを取得することで、顧客の大枠のニーズを把握することは可能です。
しかし、顧客情報や実購買データといった自社のデータベースにある強力なファクトに基づいたデータをLINEと連携することで、より高度でパーソナライズされた配信が実現します。店頭でスタッフが商品を案内するのに限りなく近い形で、顧客一人ひとりに合わせた配信をお届けできるようになり、結果として売上向上に直結していきます。
EC売上規模やLINE友だち数の規模に関わらず、LINEを活用してECサイトの売上向上を目指すのであれば、早期にデータ連携を検討することをおすすめします。
購買データの活用:「未顧客」と「既顧客」で出し分けよう

データ連携によって最も手軽に、かつ高い効果が期待できるのが購買データの活用です。
はじめの一歩として「未顧客(購買履歴なし)」と「既顧客(購買履歴あり)」に分岐させて、それぞれに最適なアプローチを行うことから始めましょう。
未顧客には、初回購入限定のLINEクーポンを表示し、LINEのリッチメニューに大きく表示し、メッセージでも積極的に訴求することをおすすめします。例えば、月間新規友だちが1,000人の場合、そのうち5%が初回購買に繋がれば、月に50件の新規購買が発生します。LINE友だちを対象に初回購入限定クーポンを発行する場合には、購買率が10%程度を見込めるケースもあります。新規顧客の獲得を促進し、新たな売上を生み出すチャンスを一気に高めることができます。
一方、既顧客に対しては、LINEリッチメニューにECサイト上のマイページへの自動ログインボタンを設置し、LINEで目に留まった商品をスムーズにサイト上で購入できるよう、体験向上を図る施策が有効です。EC事業者のアカウントによっては、LINE経由の購買の約5割以上がリッチメニューから発生していることもあります。
新商品の配信を目に留めたユーザーがリッチメニューをタップして購買に至るケースや、ブックマーク代わりにLINE公式アカウントを活用し、商品を買いたいタイミングでアクセスするといったユーザー行動が見られます。
LINEからECサイトに自動でログインし、購買時の入力の手間を省き、購入したい商品を簡単に注文できる体験をつくることで購買率アップが期待できます。
Web行動履歴の活用:購買に近いアクションからリマインド配信

購買データと合わせて活用したいのが、ECサイト上でのWeb行動履歴です。特にカート内商品のリマインドや、お気に入り登録商品の再入荷通知といった「購買に近いアクション」から優先的に実施することで、高い配信効果が期待できます。
その代表例が、ECサイト上に商品をカートに入れたものの購入に至っていない顧客へのリマインド配信です。ある食品系ECサイトではカート離脱から3時間後に「お買い忘れはありませんか?」とリマインド配信を行うことで、配信対象者の30%が購買に繋がるという成果も出ています。
顧客が購入を迷っている段階で後押しをすることで、顧客にとってはお買い忘れ防止となり、事業者にとっては販売機会損失の最小化に繋がりやすくなります。これは、まさに「あと一歩」の顧客を逃さないための効果的な打ち手です。
さらに高度な使い方になりますが、顧客の商品ページの閲覧履歴に基づき、LINEでおすすめ商品の配信を行うことも可能です。これは、Webタグを利用して閲覧された商品の情報を自動で取得し、その商品や類似商品をLINEメッセージで提案することで、顧客の興味関心に合致した商品情報をピンポイントで配信できます。これにより、顧客の潜在的なニーズを喚起し、購買意欲をさらに高めることが期待できます。
顧客データを活かしたLINE活用を
ECサイト内のデータと連動させることで、LINE公式アカウントは情報発信ツールから、ECサイトの売上を加速させる強力な販促手段へと進化します。今回ご紹介したポイントを押さえて、あなたの事業のLINE運用をもう一段階レベルアップさせてみてください。
Mico Engage AI:https://mico-inc.com/engage/
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