【海外ニュース】ECの返品額が増加する英国市場・TikTok Shopの英国での急成長・利用率8割超!普及するオンラインショッピング

本記事では最近の海外ニュースをご紹介していきます。今回は、「ECの返品額が増加する英国市場」「英国で急成長するTikTok Shop」「利用率8割超!普及するオンラインショッピング」の3つのニュースに触れていきます。

【英国】ECの返品額が増加する英国市場

高額商品の返品増加が示す消費者行動の変化

英国では返品に関する動向が注目されています。DHL eCommerce社と返品管理プラットフォームのZigZag社の調査によれば、2024年9月と10月の英国の平均返品額は127ユーロに達し、前年同期比で7%増加しました。同時期の返品件数も3%増えており、特に有料の返品が6%の増加を見せています。このデータから、消費者がより高価な商品を返品する傾向が強まっていることがわかるでしょう。消費者の意識として、返品に一定の費用がかかることを受け入れていることが伺えます。

柔軟な返品ポリシーが競争優位性の鍵に

こうした動向は、小売事業者にとって返品ポリシーの見直しが求められることを意味します。特に、便利で柔軟な返品オプションを提供することが顧客満足度を向上させる鍵となるでしょう。有料返品を採用する場合でも、簡単な手続きや迅速な返金プロセスを整えることで、消費者にストレスを与えない仕組みが重要です。企業としては、返品ポリシーがブランドイメージやロイヤルティに直結することを意識しなければなりません。

まとめ:返品ポリシーを競争力に変えるには

返品額や件数の増加というデータは、EC市場における新たな消費者行動を明らかにしています。英国での事例は、日本のEC事業者にとっても参考になるでしょう。特に、高額商品の返品を前提とした柔軟なサービス提供や、効率的な返品管理体制の構築が、顧客の信頼を獲得し、競争力を高めるための重要な要素となります。

参照:DHL: ‘Return values grow 7% in the UK’

【英国】TikTok Shopの英国での急成長

20万社を超えるセラーが集結するプラットフォーム

TikTok Shopは、英国市場で急速にその影響力を拡大しています。最新データによると、英国のTikTok Shopに登録しているセラーの数は20万社を突破し、前年比で倍増しました。この急成長の背景には、TikTokが提供するライブショッピングやショート動画によるマーケティングが功を奏している点が挙げられます。これらの手法により、従来のECプラットフォームでは難しかった消費者との双方向のコミュニケーションをTikTok Shopは実現できているのです。

ライブショッピングで新たな売上の可能性

特にライブショッピングがTikTok Shopの成長を支えています。1日あたりのライブショッピングセッション数は5,000件を超え、2023年から倍増しました。24時間で100万ドルを売り上げる化粧品ブランドの事例が出るなど、TikTokのプラットフォームがブランドに新しい収益の機会を提供していることがわかります。ライブショッピングは、消費者が商品をリアルタイムで体験できる場を提供し、購入意欲を高める有効な手段です。

まとめ:日本企業が学べるTikTok活用の可能性

英国でのTikTok Shopの成功は、日本企業にも大きな示唆を与えます。特に、ライブショッピングやショート動画を取り入れたマーケティング戦略は、若年層をターゲットとする日本市場においても有効でしょう。これらの新しい手法を積極的に取り入れることで、既存顧客のロイヤルティ向上や新規顧客の獲得が期待されます。日本においてTikTok Shopが導入されるかどうかはまだ明らかにされていませんが、早い段階からアカウントの運用を開始し、顧客との交流を深めても良いかもしれないですね。

参照:TikTok Shop: over 200,000 sellers in the UK

【北欧】利用率8割超!普及するオンラインショッピング

北欧諸国のオンライン購買率が83%に

北欧地域ではオンラインショッピングが広く普及しており、83%の消費者が月に1回以上オンラインで買い物をしています。また、76%が過去1年間で海外から商品を購入したと回答しており、国際的なEC市場の成長を反映しているのが見てとれるのではないでしょうか。特に若年層を中心に、オンラインショッピングが日常的な行動として定着しています。

高齢者層とリコマースの台頭

北欧では高齢者層のオンライン購買活動も活発です。スウェーデンやデンマークでは、65歳以上の消費者のオンラインショッピング利用率が他国と比較して高いことがわかっています。また、中古品のオンライン取引が盛んで、衣料品や靴が特に人気を集めています。リコマースの普及は、サステナブルな消費を求める消費者のニーズを反映しています。

まとめ:北欧市場から得られるヒント

北欧諸国でのオンラインショッピングの普及とリコマースの成長は、日本のEC事業者にも学ぶべき点が多くあります。高齢者層へのアプローチや中古品市場への対応を強化することで、新たな成長機会をつかむことができるのではないでしょうか。特に最近ではブランドが独自のリコマース機能を導入し、より顧客との関係性を深める事例が出始めています。リコマースは今後ますます注目されていくでしょう。

参照:83% Nordic consumers shop online regularly

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