機械学習を用いた不正対策プラットフォームを手掛ける Forter(フォ
ーター、本社:米国ニューヨーク州)は、寄付プラットフォームの不正利用を抑止するプロ
ボノ活動として Save the Children Australia と提携したことを発表しました。

Save the Children Australia は子ども支援に関するオーストラリア最大の非営利開発機関と
して、11 万 6,000 人以上のオーストラリア国民、企業および慈善事業パートナー、連邦政
府、州政府、地方政府からの資金援助を活用し、数百におよぶコミュニティで数千人の子ど
もたちを支援しています。

慈善団体の Charities Aid Foundation によると、現在同国における寄付の 40%がオンライン
で行われています。しかし残念なことに、オンライン寄付の普及に伴い、非営利団体が運用
する寄付プラットフォームが不正利用の標的となっています。

Save the Children Australia は最近「カードテスト」の事例を調査しました。カードテスト
とは、詐欺集団が不正に入手したクレジットカード番号で高額の買い物をする前に、1 ドル
程度の低い取引額でそのカード番号が有効であるかを「テスト」する手法のことです。この
不正利用による取引額自体は小さいものの、Save the Children Australia は不正利用が行わ
れるたびに決済代行会社からチャージバックに対する手数料請求を受けていることが明らか
になりました。

こうした事態を受け、Forter は Save the Children Australia と提携し、カードテストによる
不正利用を抑止するため同社の不正対策ソリューションである Trusted Conversions を導入
しました。このソリューションによって Save the Children は、すべての取引について正確
かつリアルタイムに判定を行い、本当の寄付か不正利用かを見分けることができます。

Forter のシステムは豊富なグローバルデータセットを活用することで、個人の信頼度を平均
300 ミリ秒以内に評価し、正当な支持者のオンライン寄付プロセスに摩擦を生じさせること
なく、詐欺集団の不正行為を確実に阻止します。Forter のシステムを導入して以降、Save

the Children Australia では 26 万豪ドル相当以上の寄付金が承認され、承認率は 95%から
97%に上昇しました。
Save the Children Australia の最高執行責任者である Mel Parks 氏は、「不正者を確実に阻
止し、私たちの寄付プラットフォームを悪用しようとする企てを防ぐために、Forter と協力
できることを非常に嬉しく思っています。Forter の完全自動化されたプロセスのおかげで、
貴重な時間とリソースを節約することができます」と話しています。

Forter のアジアパシフィック地域バイスプレジデントである Joe Lee は、「オンライン寄付
は Save the Children Australia のような組織に全く新しい機会をもたらしていますが、と同
時に詐欺集団に対しても新たな不正の機会を提供することになっています。Save the
Children と提携して詐欺集団による不正を食い止め、地域社会に成果を還元していくこと
は、とても意義のあることと感じています」とコメントしています。

世界的ブランドでの導入実績に関する詳細はウェブサイトをご参照ください。
https://www.forter.com/ja/customers/

合わせて読みたい

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ