PayPayあと払いとは?PayPay株式会社が提供する新決済サービス

PayPayあと払いとは

PayPayあと払いとは、2022年2月1日から始まったPayPay株式会社が提供している後払い決済サービスです。実店舗を含むPayPay加盟店で利用可能な決済手段であり、オンラインではZホールディングス傘下のPayPayフリマ、PayPayほけん・あんしん修理、PayPayモール、Yahoo!ショッピング、ヤフオク!で利用できます。

Yahoo!ショッピングとPayPayモールでは2022年2月28日からユーザー向けに提供が開始されました。PayPayあと払いの導入に関する出店者様への審査は2月1日から行われています。PayPayあと払いは、今後Yahoo!ショッピング、PayPayモールでユーザーへの還元率が一番高い決済方法になる予定とのことですので、出店者様の方は審査に通過しましたら導入することで売上の伸びにつながるのではないでしょうか。

PayPayあと払いで出店者様が負担する決済手数料は3.0%(税別)です。Yahoo!ショッピングとPayPayモール内で利用できるその他決済方法と比較しても、従来の手数料率と変わらないためコスト観点で導入を見送る理由はないかと思います。

既存の後払い決済サービス「ゆっくり払い」との違いは?

後払い決済サービスとしては2021年7月から「ゆっくり払い」が始まりました。株式会社ネットプロテクションズが提供するNP後払いのシステムが活用されており、SBペイメントサービス株式会社からYahoo!ショッピングとPayPayモールに提供されています。

PayPayあと払いの支払いは当月利用した分を翌月までに行う必要があります。一方、ゆっくり払いは注文から2ヶ月後までと支払いまでの期間が長く設けられています。また、支払いは、ゆっくり払いの場合、注文後ユーザーに請求書が届きます。請求書をコンビニなど支払い可能な場所へ持っていき、コンビニ払い、銀行振込、LINE Pay、PayB、ファミペイなどの決済手段で支払えます。一方で、PayPayあと払いはPayPayカード、クレジットカードやPayPay残高など、キャッシュレス決済アプリのPayPayを介して支払いができます。

最終的な支払い方法や支払いまでの期間が異なることから、利用するユーザーのニーズも異なるため、どちらの決済方法も導入しておくことが良いでしょう。

ゆっくり払いについてはこちら

PayPayあと払いを設定するには?

審査を通過した出店者様はストアクリエイターProから設定を行えるようになります。PayPayあと払いを設定するかどうかは強制ではなく任意です。

「PayPayあと払い」を設定する場合、ストアクリエイターProの「ストア構築」メニューから「カート設定>お支払方法、手数料設定」をご覧いただき、「お支払い方法」の中にある「PayPayあと払い」の「利用可能なお支払い方法設定」にあるチェックボックスにチェックを入れてください。基本的にデフォルトで設定されているため、審査が通過している場合は、決済方法に自動で追加されます。PayPayあと払いを設定したくない場合は、チェックボックスからチェックを外すことで対応できます。

設定するメリットとは?

まず、ユーザーにとって一番還元率の高い支払い方法になる予定であるとヤフーからお知らせが出ています。ユーザーにとってお得なキャンペーンが随時行われるため、出店者様の売上増加につながることは間違いないでしょう。

今までの後払い決済サービスではクレジットカードが使えなかったため、後払いをしたいクレジットカードユーザーに新しい選択肢を提供できるようになりました。

また、万が一不正利用が発生した場合、PayPay・ヤフーから出店者様に対して立替金が支払われるため、損失を被ることがないことも大きなメリットといえるでしょう。

キャンペーンの一例
キャンペーンの一例

設定する上でのデメリットや注意点は?

独自開発によりAPIを活用して注文情報を取り入れている出店者様は注意が必要です。決済方法が新規で追加されたため、各システムに応じて対応が必要になる可能性があります。独自の管理画面で運用している場合、PayPayあと払いの注文情報が適切に取り込まれているか確認してみてください。

それ以外は既存の後払い決済サービスと比べて大きな違いはないため、デメリットは特にないように思います。

PayPay経済圏の強化へ

現在登録者数が4,500万人を超えるPayPayの会員基盤を活用する動きの1つが今回のPayPayあと払いだといえます。ポイント還元率が高いPayPayあと払いをフックに、PayPayカード・ヤフーカードの発行枚数が加速度的に増加することでしょう。

まだ、初期費用や固定費がかからないため、Yahoo!ショッピングにまだ出店していない事業者様はこのタイミングに出店を検討してみてはいかがでしょうか。最近では出前館を活かしたクイックコマースや、LINEを活用したオンライン接客など、Zホールディングスのサービスを連携させた施策を着実に展開しています。ヤフー・LINEの1億人近い顧客基盤を持つZホールディングスの動きに今後も目が離せません。

Yahoo!ショッピングの出店手続きは終わったがまだ開店できていない事業者様はぜひこちらの記事をご覧ください。

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