
この記事の目次
はじめに
株式会社blissCreativeの須田と申します。
弊社はWeb・DTP制作を中心に撮影・編集(静止画 / 動画)やブランディング・マーケティング等幅広くクリエイティブに携わっております。
Webサイトやアプリの企画・制作、チラシ・ポスター等のデザイン、動画やSNS等のコンテンツを利用してビジネスの成長を支援します。
このD2C時代において数々のECサイトを作成してきた知見から、無料ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を活用したマーケティングについてお話させていただきます。
D2Cとは
D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、自社で企画し製造した商品・サ―ビスを、仲介業者を介さずにエンドユーザーである一般消費者に直接販売することを指します。
2000年後半頃から、D2Cを採用する企業が増えてきました。
B2B、B2Cとの違い
D2Cと似たような言葉としてB2BやB2Cがあります。B2Bは「Business to Business」で企業同士が取り引きをすること、B2Cは「Business to Consumer」で企業と消費者が取り引きをすることを指します。
例えば、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングといった大手ECモールは、企業や消費者と取り引きをするのでB2Cにあたります。
BASE(ベイス)とは
「BASE」は気軽に自社ECサイトが作成できるサービスです。
導入が簡単な決済機能や豊富なデザインテーマ、トランザクション解析ツールなどの必要な機能を備えており、簡単な操作でネットショップを運用できます。
これまでネットショップをはじめることに抵抗があった方、ハードルが高く感じていた方でも気軽に始めることができるのが特徴です。
D2Cのメリット・デメリット
近年盛り上がりを見せているD2Cですが、メリットとデメリットについてそれぞれ説明したいと思います。
D2Cのメリット
仲介業者への費用が発生しない
エンドユーザーである一般消費者に直接販売することができるため、小売店や量販店、大手ECモール(Amazonや楽天市場など)へ商品を置くことにかかる中間マージンや販売手数料を大幅に削減することが可能です。
商品・サービスのファンを獲得することができる
販売ルートに他社が介在している場合、企業間の契約や業界の商習慣などによって、商品・サービスや事業の世界観を伝えることが難しい場合があります。(ECショップ内の広告表示方法など)
D2Cでは、こうした他社の事情に左右されることもなく、自由に商品・サービスの世界観を伝えることができ、独自性を出すことで競合との差別化をはかり、価格競争になることを避けることができます。
D2Cのデメリット
集客コストがかかる
集客も自社で行うことになるため、商品・サービスを購入してもらうためには、まず認知してもらう必要があります。
大手ECモール(Amazonや楽天市場など)なら、似たような商品・サービスの「おすすめ欄」からの流入も多く、一般消費者の方から商品を探しに来てくれますが、自社のECサイトの場合にはまず認知してもらう必要があるため、ある程度集客のためのコストが必要となります。
商品・サービスの世界観や情報の認知度を高めるためにはD2CとSNSとの連携は必須です。数あるSNSの中でも、特に「ショッピング機能」のあるInstagramがおすすめです。
"集客コストがかかる"と前述したD2Cについて、新規集客に活用すべきツールがSNSです。
その中でもInstagramは国内の月間アクティブアカウント数が3,300万を突破しており、購買にも大きな影響を与えるものとして、多くの企業がマーケティングに活用しています。
(参考:https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/)
ショッピング機能(ShopNow)とは
Instagramにはショッピング機能(ShopNow)という機能があり、Instagramの写真投稿時に商品タグをつけ、ユーザーをECサイトへ誘導することができるというものです。
ただし、ショッピング機能を使用するためには「独自ドメイン」の設定が必須なため、大手ECモール(Amazonや楽天市場など)のURLは登録できません。
そこで弊社では、大手ECモールでのみネットショップを運営されている企業様、またはこれからネットショップを開設したいと考えている企業様には、独自ドメインのネットショップを容易に無料で開設できるBASEを活用し、Instagramと連携する事をおすすめしております。
※独自ドメインの取得には別途費用がかかります(無料のドメインもあります)
BASEとInstagramの連携
BASEではInstagramのショッピング機能と連携できるアプリがあり、一度設定が完了すればBASE側で商品の登録をするだけでショッピング機能にも自動的に登録されるようになります。
Instagramの投稿画像から気になる商品をタップ、商品販売ページへ誘導することにより、直接的に売上に繋げることが可能となるのです。
BASEとInstagramの連携方法
- Instagramアカウントをプロアカウントに切り替えFacebookアカウントと連携
- BASE上で「Instagram販売 App」のインストール
- FacebookとBASEの商品情報連携
- Instagramによる審査
※連携前の確認事項
-商品がFacebookのポリシーに違反していないか
-ショップで取り扱っている商品がFacebookのコマースポリシーで禁止されている商品でないか
-Instagramのコミュニティガイドラインで禁止されている商品ではないか
例:お酒・経口サプリメント・医薬品・タバコ
(参考:https://apps.thebase.in/detail/74)
"ユーザー”から”ファン”へ
前述のInstagramショッピング機能は"購入までのフローをわかりやすくする"という施策でしたが、次は"既存ユーザーとの繋がりを深め、LTVを上げる"という施策です。
D2CにてLTVの最大化を実現するためには、ユーザーとのコミュニケーションが必須です。
シークレットセールや限定ショップというように特別感のある演出を行うことにより"ユーザー"を"ファン"に近づけます。
BASEのシークレットEC
BASEでは、作成されたネットショップに鍵をかけることができる機能があります。
(参考:https://apps.thebase.in/detail/12)
この機能を使用すると、パスワードを知っている特定のお客様だけがショップを閲覧することが可能です。
例えばリピーター様専用のシークレットセール、イベント参加者だけの限定ショップなど、特別感のある演出を簡単に行うことができます。
■シークレットセール
- 既存ユーザーに対してオープンでないセールを行うことにより特別感を与えます。
- ショップに対する愛着を深め、LTVを最大化に近づけます。
- 先行販売等を行う事により実験的な商品への評価、反応等を調査することもできます。
■限定ショップ
- 地域や年齢等様々な条件に応じてショップを切り分けることができます。
- 条件ごとのユーザーのリアクションを調査することや、狙い撃ちすることにより購買率を上げられます。
- 在庫の少ない商品の市場調査等にも活用することができると考えられます。
さいごに
自社商品・サービスのメインECサイトとして活用する以外にも、特別感を演出する飛び道具的な形でBASEを活用することが可能です。
無料で気軽にECサイトが作成できる利点を活かし、一つのツールとして使用することでビジネスの促進を行なうことができます。
ECサイトの構築、改修、運用、またマーケティング等に関してお困りでしたら株式会社blissCreativeへお気軽にご相談ください。
まずは、お友達からよろしくお願いします。
疑問、相談、雑談はこちらから。
https://blisscreative.jp/
合わせて読みたい