ネット通販の梱包に関する意識調査、購入者の30.5%が「商品が無事に届けば梱包は最低限でよい」と回答

オンラインショッピングで商品を注文した際、手元に届いた荷物の梱包状態について強く意識する購入者はそれほど多くないかもしれません。しかしながら、箱や封筒を開封する瞬間は、購入した商品と初めて直接対面する重要なタイミングでもあります。商品自体の満足度はもちろん重要ですが、その前にある「どのように届けられたか」という点も、購入体験を構成する要素として認識されています。

こうした背景から、EC通販事業者やBtoB企業向けに出荷業務の代行を行う物流代行サービス『ジャパロジ』(https://logi.rjapan.co.jp/)を提供する株式会社アールジャパンは、月に1回以上、企業の通販サイトやECモールで配送商品を購入している200名を対象として、ネット通販における梱包に対する意識や、好印象・不満を感じやすいポイントについての調査を実施しました。

この調査では、調査結果をベースに、購入者がネット通販の梱包に対してどのような印象を持っているのかが分析されています。梱包の方法や資材の選定、発送体制の見直しを検討する際の参考情報として活用できる内容となっています。

▼調査内容▼

 調査1:ネット通販で商品が届いたときの梱包について

 調査2:梱包について好印象につながりやすいと思うこと

 調査3:梱包について不満や不安につながりやすいと思うこと

 まとめ:梱包に求められるのは、丁寧さだけでなく「安心感」と「扱いやすさ」

Q1. ネット通販で商品が届いたときの梱包について、あなたの考えに最も近いものをお選びください。

調査結果グラフ1
  • 最も多かった回答は、「商品が無事に届けば、梱包は最低限でよい」で30.5%(61人)でした。ネット通販の梱包について、見栄えや開封のしやすさよりも、まず第一に商品が破損することなく届くことを重視している人が多いことがわかります。梱包は商品を保護するための手段と捉えており、過度な装飾や必要以上に丁寧な包装は求めていない層が一定数存在していることが明らかになりました。

  • その一方で、「商品が無事に届くことに加えて、片付け・処分のしやすさも重要だと思う」は17.0%(34人)、「商品名や中身が外からわからない配慮も重要だと思う」は15.5%(31人)、「環境に配慮した梱包であることも重要だと思う」は14.5%(29人)という結果になりました。商品の保護だけではなく、受け取った後の処分の手間やプライバシーへの配慮、環境面への意識まで考慮している購入者も少なくないことがうかがえます。

  • また、「商品が無事に届くことに加えて、開けやすさも重要だと思う」は13.0%(26人)、「商品が無事に届くことに加えて、外装のきれいさや丁寧さも重要だと思う」は9.5%(19人)でした。梱包の印象は外観の美しさのみで判断されるのではなく、開封作業や廃棄処理まで含めた使い勝手にも左右されていると考えられます。

Q2. ネット通販で商品が届いたとき、以下のうち、梱包について好印象につながりやすいと思うことをお選びください。(複数回答可:注1)

調査結果グラフ2
注1:本設問は複数選択式ですが選択肢は3つまでに制限されています。これにより、梱包について好印象につながりやすいと思うことをより明確に把握できるようにしています。
  • 最も多かった回答は、「商品が破損しないよう、適切に保護されている」で56.0%(112人)でした。ネット通販においては、購入者は商品を直接受け取るまでその状態を確認することができないため、梱包に対する好印象は、まず「商品が無事に届くという安心感」から生まれやすいと考えられます。

  • 次いで多かったのは、「緩衝材や同封物が多すぎず、片付け・処分がしやすい」で38.0%(76人)でした。商品を保護するための梱包であったとしても、開封後に大量の緩衝材や紙類が残ると、購入者にとっては負担に感じられる場合があります。梱包の丁寧さだけではなく、受け取った後の取り扱いやすさも印象に影響を与えているようです。

  • また、「商品に対して、箱や封筒の大きさが適切である」は31.5%(63人)、「開封しやすく、商品を取り出しやすい」は31.0%(62人)と、梱包サイズの適正さや開封のしやすさも一定数の人に重視されています。過度に大きな箱や開封しづらい包装は、商品自体に問題がなくても不便さにつながるため、購入体験の一部として認識されていると言えます。

  • そのほか、「箱や封筒などの外装がきれいな状態で届く」は24.5%(49人)、「商品名や中身が外からわからないよう配慮されている」は18.5%(37人)、「環境に配慮した資材が使われている」は14.0%(28人)、「納品書や案内物がわかりやすい」は12.0%(24人)でした。

  • 一方で、「ブランドやショップらしさを感じる梱包である」は5.0%(10人)にとどまり、「その他」は0.5%(1人)という結果でした。

Q3. ネット通販で商品が届いたとき、以下のうち、梱包について不満や不安につながりやすいと思うことをお選びください。(複数回答可:注2)

調査結果グラフ3
注2:本設問は複数選択式ですが選択肢は3つまでに制限されています。これにより、梱包について不満や不安につながりやすいと思うことをより明確に把握できるようにしています。
  • 最も多かった回答は、「商品の保護が不十分で、破損・汚損の不安がある、または実際にあった」で45.5%(91人)でした。Q2では、商品が適切に保護されていることが好印象につながりやすいという結果が示されていましたが、不満や不安の観点でも、商品をしっかりと守れているかどうかが重要なポイントになっていることがわかります。

  • 次いで、「箱や封筒などの外装がつぶれていた、汚れていた」が42.0%(84人)となりました。商品自体に問題がなくても、外装が大きく損傷していたり汚れていたりすると、「中身は大丈夫だろうか」という不安を感じやすくなります。梱包は単なる配送用の資材ではなく、商品を受け取った瞬間の印象にも影響を与えていると考えられます。

  • また、「緩衝材や同封物が多すぎて、片付け・処分がしにくい」は35.5%(71人)、「商品に対して、箱や封筒の大きさが適切でなかった」は33.5%(67人)でした。商品を保護するための梱包であったとしても、資材が多すぎたり、商品に対して箱が大きすぎたりすると、受け取る側には負担として受け止められる場合があります。

  • そのほか、「開封しにくい、商品を取り出しにくい」は24.5%(49人)、「見た目が簡素すぎる、または雑に感じた」は14.5%(29人)でした。

  • 一方で、「商品名や中身が外からわかりそうだった」は8.0%(16人)、「納品書や同封物がわかりにくかった」は6.5%(13人)、「その他」は0.5%(1人)となっています。

まとめ 梱包に求められるのは、丁寧さだけでなく「安心感」と「扱いやすさ」

今回の調査結果からは、多くの購入者がまず「商品が無事に届くこと」を重視している一方で、開封のしやすさや片付けやすさ、外装の状態、プライバシーへの配慮なども、受け取ったときの印象に関わっていることが明らかになりました。

特にネット通販においては、購入者が商品を手にする最初のタイミングが「荷物を受け取る瞬間」です。そのため、梱包がしっかりしていると安心感につながりますが、反対に箱が大きすぎたり、外装が汚れていたり、緩衝材が多すぎたりすると、商品そのものに問題がなくても不満や不安を感じるきっかけになります。

また、見た目の華やかさやブランドらしさよりも、商品を守ること、開封しやすいこと、処分しやすいことといった、日常的な使いやすさを求める声が目立ちました。購入者にとって好印象な梱包とは、過剰に装飾されたものではなく、届いた後の手間まで考慮された、適切な梱包だと言えそうです。

EC事業者にとって梱包は、配送品質だけでなく、購入後の満足度やリピート意向にも関わる重要な接点です。商品特性や配送方法に合わせて、保護性・作業効率・受け取りやすさのバランスを見直すことが、顧客体験の向上につながります。

調査概要

調査日:2026年5月7日

調査対象地域:全国

調査機関:Freeasy

調査方法:オンラインアンケート調査

調査対象・人数:月に1回以上、企業の通販サイトやECモールで、配送される商品を購入している人200名

出典元:株式会社アールジャパン

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