株式会社NEXER Groupとポスティングの関東ポスティング協同組合が、全国の男女500名を対象に「チラシを活用した地元店舗・サービスへの購買行動」に関するアンケート調査を実施しました。
近所にある個人経営のお店や小規模な中小店舗は、気になっていてもなかなか足を運ぶきっかけがないという人も少なくないでしょう。そうしたお店との出会いをつくるきっかけの一つが、自宅のポストに投函される一枚のチラシです。
新規オープンのお店の案内やお得なクーポン情報を目にすることで、普段は通り過ぎていた場所が気になる存在へと変わることもあります。では、紙のチラシは実際に地元のお店への来店や購買行動にどの程度影響を与えているのでしょうか。
今回の調査では、チラシが地元店舗への購買行動に与える影響について詳しく調べられています。
調査概要
調査手法はインターネットでのアンケート形式で、2026年7月24日から7月31日にかけて実施されました。調査対象者は全国の男女で、有効回答数は500サンプルとなっています。

地元の個人店・中小店を利用しているのは30.2%
まず、普段どの程度地元の個人店・中小店を利用しているかを尋ねたところ、「週に1回以上利用する」が5.4%、「月に2~3回利用する」が7.4%、「月に1回程度利用する」が9.0%、「数か月に1回程度利用する」が8.4%という結果になりました。
これらを合計すると、30.2%の人が地元の個人店・中小店を利用していることがわかりました。
一方で、「ほとんど利用しない」と回答した人は69.8%に上り、約7割の人が地元の個人店・中小店をあまり利用していない実態が明らかになりました。地元にお店が存在していても、その存在を知らなかったり、入店するきっかけがなかったりすると、来店にはつながりにくいと考えられます。
個人店や中小店にとっては、まず地域住民にお店の存在や魅力を知ってもらうことが、来店のきっかけづくりとして非常に重要だと言えるでしょう。

利用のきっかけは「通りがかり」が58.9%でトップ
次に、地元の個人店・中小店を利用すると回答した人に対して、利用するきっかけは何かを質問したところ、最も多かったのは「通りがかり」で58.9%でした。続いて「家族・友人・知人からの口コミ」が23.8%、「チラシ」が21.2%という結果になりました。
約6割の人が「通りがかり」と回答しており、日々の生活動線の中で目に入ることが、地元のお店を利用する大きなきっかけになっていることがわかります。
また、「チラシ」も21.2%と2割を超えています。自分から積極的に検索して探すのではなく、ポストに投函された情報や手元に残った紙の案内が、お店を知るきっかけになることも決して少なくないようです。
地元の個人店・中小店にとって、チラシは地域の人々に存在を認知してもらい、来店のきっかけをつくる有効な手段の一つと言えるのではないでしょうか。

チラシを見て「応援したい」と感じた経験がある人は19.8%
チラシを見て「このお店・このサービスを応援したい」「地元を盛り上げたい」と感じたことがあるかを尋ねたところ、「よくある」が1.4%、「ときどきある」が18.4%となり、合わせて19.8%の人がチラシを見て応援したいと感じた経験があると回答しました。
一方で、「あまりない」は34.4%、「まったくない」は45.8%という結果になりました。
そう感じた理由としては、「地域に根差そうとしているお店は全部応援したくなる」(20代・男性)、「地元で消費したいです」(50代・男性)、「地域を活性化させたいから」(60代・男性)、「もっと知ってほしいから」(20代・女性)、「地元に貢献したい」(20代・男性)、「経営を続けて欲しいから」(30代・男性)といった声が寄せられています。
地域に根差そうとしているお店を応援したい、地元で消費したい、地域を活性化させたいといった意見が見られました。チラシは単に商品やサービスを告知するだけでなく、お店の存在や想いを地域の人々に届ける役割も担っているようです。地域とのつながりを感じられる内容であれば、来店だけでなく「応援したい」という気持ちにもつながると考えられます。

チラシの情報は購買意欲に「影響する」が53.2%
「新規オープン」「お得なクーポン」「地域限定キャンペーン」など、チラシに掲載された情報が購買意欲に影響するかを質問したところ、「とても影響する」が13.6%、「やや影響する」が39.6%となり、合わせて53.2%の人がチラシの情報は購買意欲に影響すると回答しました。
一方で、「あまり影響しない」は21.6%、「まったく影響しない」は25.2%でした。
影響すると回答した人の理由としては、「お得に買い物したいから」(20代・男性)、「行くきっかけになる」(30代・女性)、「お得感や割引があると購買意欲が高まるから」(30代・男性)、「試してみたい」(20代・男性)、「興味が湧く」(20代・女性)、「お得だと感じれば、あと手間でなければ、寄りたい」(30代・女性)などの声が挙がっています。
お得に買い物したいことや、クーポン・割引が来店のきっかけになることを理由に挙げる声が多く見られました。また、チラシを見て「試してみたい」「興味が湧く」と感じる人もいます。新規オープンや地域限定キャンペーンなど、行動につながる情報を分かりやすく届けることで、地元店舗への来店や購買を後押しできる可能性があります。

チラシを見てお店を訪問・利用した経験があるのは45.2%
チラシを見て、実際にお店を訪問・利用した経験があるかを尋ねたところ、「ある」が45.2%、「ない」が54.8%という結果になりました。
半数には達しないものの、4割以上の人がチラシをきっかけに実際にお店を訪問・利用した経験があると回答しています。
前述の設問では、53.2%の人がチラシの情報は購買意欲に影響すると回答していました。今回の結果からも、チラシは「気になる」「行ってみたい」という気持ちを生み出すだけでなく、実際の来店や利用にもつながる可能性があることが明らかになりました。

訪問のきっかけは「クーポン・割引」「セール・キャンペーン」が59.7%
チラシを見て訪問・利用した経験があると回答した人に対して、何がきっかけで訪問・利用したのかを質問したところ、最も多かったのは「クーポン・割引」と「セール・キャンペーン」で、どちらも59.7%でした。次いで「新規オープンの案内」が46.0%という結果になりました。
訪問・利用のきっかけとして上位に挙がったのは、クーポンやセールといったお得な情報です。同率トップの2項目がどちらも金銭的なメリットに関わるものであることから、チラシを見るだけでなく、実際の来店につなげるには「今行く理由」を明確に示すことが重要だと考えられます。
また、「新規オープンの案内」も46.0%と高い割合を占めており、新しいお店への興味も来店のきっかけになっていることがわかります。
思わず行ってみたいと感じるチラシの工夫とは
最後に、「思わず行ってみたい」と感じるチラシには、どのような内容や工夫があるとよいと思うかを尋ねたところ、「見やすいレイアウト」(20代・男性)、「魅力的な商品の画像」(20代・女性)、「クーポンがついている」(20代・女性)、「どのようなお店か雰囲気がわかる」(30代・女性)、「ふだん安くならない商品が安くなっていること」(30代・女性)、「新規オープンで目玉商品などがあると覗いてみたいなと思います」(40代・女性)といった意見が寄せられました。
見やすいレイアウトや魅力的な商品の画像、クーポンの有無を重視する声が多く見られました。また、どのようなお店か雰囲気がわかることや、新規オープン時の目玉商品に魅力を感じる声もあります。
チラシでは、価格や割引だけでなく、お店の雰囲気や商品の魅力まで伝えることで、来店へのハードルを下げることができると考えられます。
まとめ
今回の調査では、地元の個人店・中小店を利用している人は30.2%にとどまり、69.8%が「ほとんど利用しない」と回答しました。一方で、利用のきっかけでは「通りがかり」が58.9%で最多となり、「チラシ」も21.2%を占めています。
また、53.2%の人がチラシの情報は購買意欲に影響すると回答し、45.2%の人がチラシを見て実際にお店を訪問・利用した経験があることも明らかになりました。
地元店舗にとってチラシは、お店の存在や魅力を地域の人々に届け、来店や購買のきっかけをつくる手段の一つとなっているようです。
出典元:株式会社NEXER Groupとポスティングの『関東ポスティング協同組合』による調査

















