LINEヤフー株式会社が運営する「Yahoo!ショッピング」は、2025年下半期(7月~12月)における安全・安心への取り組みと実績をまとめたレポートを公開しました。
同社では、これまでの安全対策の取り組みに対する評価を把握するため、出店ストアを対象にアンケート調査を実施し、取り組みに対する好意的な反響も併せてまとめています。
Yahoo!ショッピングでは、出店ストアや広告主、パートナー企業、そして利用するユーザーに対して、どこよりも安全で安心できる売り場を実現することを目指し、多様な取り組みを展開しています。今回のレポートでは、出店前後における審査状況をはじめ、市場全体の課題となっているやらせレビューや不正決済などへの対策と実績、さらに2025年下半期から新規に導入した対策などが紹介されています。
この記事の目次
信頼できるストアの厳選と不適切なストア・商品の排除に向けた取り組み
Yahoo!ショッピングでは、2024年以降、ストアが販売を開始するまでに実施される出店審査と開店審査の二段階審査のうち、出店審査の厳格化を実施しました。この施策により、合格率は一時的に大きく低下しましたが、その後も審査工程の一部を継続的に見直すことで、一定水準の信頼性を確保できる事業者を中心に、合格率は安定した推移を示しています。
また、不適切な商品の排除をさらに強化するために、2025年下半期からは新たに審査対象商材が追加されました。偽造品が多く確認されているワイヤレスイヤホンについては、2025年9月から販売時に審査が必要な商材として指定されています。
2025年下半期から開始された新規の取り組み
2025年7月からは、実態のない注文を繰り返し行うことで、正常に運営している出店者に不利益をもたらす悪質な事業者の排除や、優良ストアアイコンやランキングの不正操作を防止する対策がスタートしました。この施策により、架空注文などを利用して不正に評価や表示順位を操作する行為が抑止され、公平かつ公正な取引環境の維持が図られています。
さらに、Yahoo!ショッピングが定める基準をクリアした、安心でスピーディーな配送に対して付与される「優良配送」アイコンについても、不正対策が強化されています。2025年12月からは配送伝票番号の入力が必須化され、入力された配送伝票番号を各配送会社へ照会するシステムが導入されることで、配送実態の確認が実施されます。配送に関する不正が発覚した事業者に対しては、規約に基づいて違反措置が実施されるなど、よりユーザーが信頼して利用できる環境整備に向けて、厳正な対応が進められています。
お買い物(商品)レビューの削除対策
Yahoo!ショッピングでは、やらせレビューを中心とした不正なレビューへの対応が強化されています。2025年2月からはストアのやらせレビュー削除がシステムによって自動化され、さらに2025年6月からは、ストアレビューに加えて商品レビューの削除も開始されました。2025年下半期には、不正とみられるストアレビュー36,454件、商品レビュー360,161件が削除されたとのことです。
不正決済対策におけるAI自動審査の導入
Yahoo!ショッピングでは、2025年12月から、不正決済対策の一環としてAIによる自動審査が導入されました。従来から実施されている不正判定やEMV 3-Dセキュアなどの対策に加えて、AIを活用した審査が導入されることで監視体制が強化されています。目視審査の品質を維持しながら、AIによる自動審査比率が40%まで拡大され、審査体制の高度化が実現されました。これにより、人による夜間審査が自動化され、より効率的で安定した審査運用が可能になっています。これらの総合的な不正対策の強化により、2025年下半期のクレジットカード不正被害発生金額は前年同期比で64.2%の減少を達成しました。
出店ストア向けアンケート調査の結果
Yahoo!ショッピングでは、安全・安心な取引環境に関する出店ストアアンケート(LINEヤフー調べ、対象期間:2026年2月26日~3月4日、回答数:Yahoo!ショッピングに出店している304ストア)が実施されました。調査の結果、不正対策について「安心感がある」と回答したストアは約6割(56.6%)となり、セキュリティ面が評価されていることが明らかになりました。また、出店継続の理由として、42.4%が「安心して利用できる」と回答しています。
また、対策強化による運営の「やりづらさはほとんどない」との回答は75.7%に達し、運営負荷を抑えながら強固な対策が実現されていることが確認されました。さらに、他社と比較して不正対策が「優れている」との回答は38.5%となり、その理由として83.2%が「不正被害の少なさ」を挙げています。
ストアからは、「最近は取り締まりが目に見えて強化され、悪質なストアが一掃されてきました」「決済や不正に関する大きなトラブルを一度も経験したことがありません」「不正対策や認証が強化されていますが、それが日々の受注処理やストア運営のストレスになることはほとんどなく、安心して商品を出荷できています」といった好意的な声が寄せられています。
今後の取り組みについて
Yahoo!ショッピングでは、2026年度に向けて安全・安心な取引環境のさらなる強化が進められていく方針です。
出店審査基準の見直しや本人確認の強化により、不正目的の出店が未然に防止されます。また、「優良配送」の適正化を目指して、「優良配送」の判定基準の見直しが予定されています。さらに、ガイドライン違反内容に関する情報提供が充実され、遵守を支援する仕組みが強化されることで、ストアが安心して運営できる環境づくりが進められていきます。
こうした取り組みを通じて、Yahoo!ショッピングは、今後もユーザーやストアにとって安全で、安心して利用できるモールを目指していくとしています。
出典元:LINEヤフー株式会社













