
新生活を始める人が増え、消費行動も活発になるため、重要な時期です。新生活需要を取り込むため、この時期に合わせてセールやキャンペーンを展開するEC事業者さまも多いのではないでしょうか。
しかし、LINEでセール情報をお知らせするだけでは、消費者の目に止まることなくチャンスを逃してしまいます。今回は売上アップに向けてすぐに試せるセール配信の工夫をご紹介します。
福田 達也
Micoworks株式会社
カスタマーエグゼクティブ統括本部
カスタマーエグゼクティブ1部 マネージャー
LINEマーケティングプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」で複数社のLINE公式アカウントの運用支援を担当。EC業界のお客様を中心にLINEマーケティングの戦略、施策策定、実装、振り返りと対策を行い、売上・利益創出に努めている。個人では住宅系SEOメディア・SNS運用・Instagramのコンサルティングも行い、ブランドと顧客のコミュニケーション最適化に取り組む。
MicoCloud(ミコクラウド)サイト:https://www.mico-cloud.jp/
この記事の目次
セール終了ギリギリの配信で購買意欲を最大化!
セール開始のお知らせだけでLINE配信、終わりにしていませんか?
セール開始時は在庫観点で売上が上がるので逃がせない重要なタイミングです。
しかし、最も売上効果が期待できるタイミングは、セール終了ギリギリの時間帯です。なぜなら、終了間際になればなるほど「お得に買える時期を逃したくない、今すぐ買わなきゃ」という心理が働くからです。

具体的な配信例
- 1通目:セール開始日にセール開始のお知らせ
- 2通目:セール終了日の午前中にセール内容を訴求
例:「本日20:59まで!全品30%OFF、新生活応援セール開催中!」 - 3通目:具体的な残り時間を提示し、今すぐ購入する動機づけを行う
例:「残り3時間!お得なセールは間もなく終了します!」
このように、終了時刻や残り時間を明記して、終了間際に段階的に配信することで、ユーザーの「今すぐ買いたい」という購買意欲を高め、売上アップにつなげることができます。
〜ポイント〜
- 具体的な終了時間を明記することで、ユーザーに行動を促す
- 残り時間を区切って配信することで、今すぐ購入する動機づけを行う
LINEプッシュ通知の最適化で開封率アップ!
LINEのメッセージ配信において、開封率は非常に重要な指標です。どんなに魅力的なセール情報を届けても、開封されなければ意味がありません。
開封率を上げるためには、LINEのトークリストやプッシュ通知で表示されるテキストを工夫する必要があります。
プッシュ通知は①テキスト+装飾(隅付き括弧【 】の活用など)、②テキスト+絵文字、③テキストのみの主に3パターンが用いられますが、おすすめはテキスト+装飾のパターンです。

こうした結果が出た理由については以下のように考えています。
- テキスト+装飾:適度に装飾を加えることで、視認性が高まり、訴求が伝わりやすくなる。そのため、クリック率向上につながった
- テキスト+絵文字:視覚的に訴求できるが、あまりに多用すると内容が伝わりづらくクリックにつながりづらいことも
- テキストのみ:シンプルで見やすいが、他の通知に埋もれやすい
〜テキスト+装飾の通知テキストのポイント〜
- 【〇〇%OFF】などの記号を使った強調
- 改行やスペースを効果的に使用したレイアウト
- 太字や色文字を使用して強調
ただし、装飾はあくまで補助的なものです。
重要なのは、セール内容が瞬時に伝わること、そして「何だろう?気になる」と心を掴むようなコピーで伝えることです。
配信タイプを上手く使い分けて、ビジュアル訴求を高める!
セール配信では、テキストだけでなく、画像や動画を効果的に活用することも重要です。とくに複数の商品を訴求したい場合には、カルーセル形式の配信が効果的です。

カルーセルには商品名+画像を組み合わせたプロダクトタイプ、画像メインのイメージタイプなど4つの形式から選択できます。
ある事例では「画像型(イメージタイプ)のカルーセル」のほうが、「プロダクトタイプのカルーセル」よりも反応率が最大4.9%向上したという結果が出ています。
「テキスト+画像型のカルーセル」は、画像が大きく商品の魅力を詳細に伝えることができるため、ユーザーの購買意欲を高めやすいと考えられます。
〜配信タイプの工夫ポイント〜
- 商品の魅力を最大限に引き出す画像を選ぶ
- テキストで商品の特徴や魅力をわかりやすく伝える
- カルーセル形式で複数の商品を効果的に訴求する
事前にABテストを実施して、自社なりの勝ちパターンを見つける
おすすめなのは自社アカウントの「勝ちパターン」を見つけていくことです。セール情報配信は売上への影響度が高いため、なるべく失敗を避けたいもの。事前にABテストを実施して、反応が良い訴求を見極めておきましょう。
「MicoCloud(ミコクラウド)」のようなLINE拡張ツールを活用し、ABテストを自動化するのもおすすめです。
春の新生活セールは、多くの企業にとって売上アップのチャンスです。今回ご紹介した3つの工夫を参考に、LINE公式アカウントのセール配信で、EC売上をアップさせましょう!
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