
EC事業者にとって頼りになる存在である発送代行業者。しかし、発送代行業者探しにあたって以下のような疑問・不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
「おすすめの発送代行業者はどこだろう?」
「自社に合った発送代行業者を選べるか不安」
そこで本記事では、上記のような疑問・不安点を解決できるように、発送代行業者の選び方からおすすめの業者16選を紹介。以下のような7つの観点から、比較してわかった特におすすめの発送代行業者7選(コマースピックに掲載している企業のうち)をピックアップしました。
- 費用
- サービス内容
- 対応可能な配送方法
- 幅広い商材への対応力
- 契約期間・解約条件
- カスタマーサポート対応の有無
- 導入事例・評判・口コミ
比較してわかったおすすめ業者をニーズに合わせて分類しているので、きっとぴったりな発送代行業者が見つかりますよ。発送代行業者をお探しの方はぜひご一読ください!
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この記事の目次
【はじめに】発送代行と物流代行の違い
発送代行と物流代行は、どちらも事業者の物流業務を支援するサービスですが、その業務範囲に違いがあります。
- 発送代行:主に商品のピッキング・梱包・発送業務を代行します。
- 物流代行:発送代行の業務に加えて、商品の保管・在庫管理・流通加工など、より広範囲な物流業務全体を代行します。
なお、本記事内はおすすめ発送代行業者を紹介する記事ではありますが、発送代行のみで利用するのにもおすすめの物流代行業者まで含めて紹介しております。
発送代行業者の選び方
発送代行業者の選び方は以下の通りです。
- 料金体系・費用感(固定費、従量課金、初期費用など)
- サービス内容(保管、梱包、配送、返品対応など)
- 対応可能な配送方法(国内、海外、メール便、宅配便など)
- 自社商材に対応可能かどうか
- 契約期間・解約条件
- カスタマーサポートに対応しているか
- 導入事例・評判・口コミ
発送代行業者はたくさんあるので、どこに依頼すればいいか迷うこともあるでしょう。まずは本章で紹介する内容を中心に、多角的に検討してみてください。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
料金体系・費用感(固定費、従量課金、初期費用など)
発送代行業者によって大きく異なるので、料金体系や費用感に注目してください。
基本料金、保管料、発送料、梱包資材費など、料金体系が明確で自社に合っているかどうか。費用感はどのくらいか、相場に照らして妥当な金額かといった点から各業者を比較するといいでしょう。
発送代行サービスの料金体系はやや細かく違いがわかりにくいです。基本費用のほかにも検品や倉庫に搬入するための入庫費用、保管費用、梱包費用などが含まれます。もちろん配送費用も掛かります。
さらに返品対応などオプション料金もかかるので、複数の業者から見積もりをもらいトータルコストがいくらかかるか比較して検討してください。
サービス内容(保管、梱包、配送、返品対応など)
発送代行業者によって、サービス内容はまちまちなので選定段階で確認が必要です。どこまでがサービス対象なのか、自分たちの求めるものが含まれているかどうかチェックしましょう。
ピッキング、保管、梱包、配送、検品、返品対応など、必要なオプションサービスを提供しているかなど、依頼する前にどこまでサポートしてもらえるのか確認してください。
また業者との交渉時には、自分たちがどこまでサポートしてほしいのか明確にしておくと後々トラブルになることを防げるでしょう。
対応可能な配送方法(国内、海外、メール便、宅配便など)
自社の必要な配送方法に対応可能かどうかも、発送代行業者選定時のポイントです。宅配便の場合、どの業者を利用しているかを確認しておきましょう。
またメール便に対応しているとポスト投函になるので、不在でいつまでも届かない事態も回避できます。日本国内だけでなく、海外の顧客がいるのであれば、海外の配送にも対応しているか確認しましょう。
今は国内だけでもいずれ海外に販路を拡大させたいと思っている人も、海外対応の有無をチェックしておくことで後々業者変更になる手間を防ぐことができます。
自社商材に対応可能かどうか
発送代行業者選びの中でも特に重要なのは、自社商材に対応しているかどうかです。というのも商品の種類によって、取り扱い方法に特別なケアが必要な場合もあるからです。
たとえば食品の場合、冷蔵や冷凍保存が必要な場合も多いでしょう。冷蔵や冷凍保存に対応している業者にお願いしなければなりません。
精密機器をお願いする場合には、まず安全に運送できるだけの設備を整えているかどうかをチェックしなければなりません。ちょっとした衝撃でも不具合を起こす可能性があるので、十分な梱包材と高い技術を持った業者に依頼すべきです。
大型アイテムの場合、フォークリフトなどの専用の設備の有無を確認してください。重量級のアイテムを運ぶための運送車両や設備がなければ、作業に支障をきたします。
このように自分たちの事情に合わせて、どの業者に依頼するか事前に検討する必要があるのです。
契約期間・解約条件
契約期間や解約条件など、契約条件がどのようになっているのか確認しましょう。契約内容は発送代行業者によって異なります。
サービスの範囲や料金だけでなく、契約期間もまちまちです。契約期間が満了になったら自動的に更改できるのか、いちいち更改手続きを取るかも業者によって変わってきます。
また解約条件がどのようになっているかも、チェックしておきましょう。解約する必要に駆られたときに、すぐに解約できる業者のほうが手軽に利用できます。
カスタマーサポートに対応しているか
カスタマーサポートに対応しているかどうかも比較ポイントの一つです。
もしカスタマーサポートに対応していないもしくは十分でなければ、自社で対応しなければなりません。人件費やコミュニケーションツール、設備投資など、別途コストが必要になります。
発送代行業者の中には、カスタマーサポート対応しているところも少なくありません。自分たちのリソースを割く必要がなくなるので、本業に集中できます。
またカスタマーサポート体制がどうなっているかもチェックポイントの一つです。電話やメールチャットなどさまざまなツールが利用できれば、多様なお客さんの問い合わせにもフレキシブルに対応できます。
導入事例・評判・口コミ
発送代行業者のこれまでの取引実績や評判・口コミを確認しておきましょう。実績が豊富である、なおかつ自分たちの業種における実績が豊富であれば、頼りになる業者だと期待できます。
また口コミなど、業者の評判を確認することも忘れないでください。口コミサイトのほかにも、SNSに特定の業者を利用したときの感想を投稿している方も少なくありません。
Googleレビューも評判をチェックするにあたって、参考になります。星評価はもちろんのこと、具体的なコメントを読むことでより業者の信頼度が把握できるでしょう。
比較してわかった特におすすめの発送代行業者7選(コマースピックに掲載している企業のうち)
ここではコマースピックに掲載している企業のうち、7つの観点から比較してわかった特におすすめの発送代行業者7選を紹介していきます。
迷った方はとりあえず、以下に紹介する7つの業者から選ぶことできっと満足できる1社が見つかります。
- スクロール360|株式会社スクロール360
- STOCKCREW(ストッククルー)|株式会社STOCKCREW
- 富士ロジテック|株式会社富士ロジテックホールディングス
- ウルロジ|ディーエムソリューションズ株式会社
- アーツ|株式会社アーツ
- コーリング|株式会社コーリング
- シロロジ|株式会社シロロジ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スクロール360|株式会社スクロール360

- 創業80年超のスクロールグループの発送代行サービス
- 幅広い商材に対応
- 出荷量の変動に柔軟に対応
スクロール360はスクロールグループが提供する発送代行サービスです。スクロールグループは創業80年超の長い歴史があり、豊富なノウハウが蓄積された頼りになる企業です。
スクロール360は幅広い商材に対応可能な点が強み。単品から60,000SKU超のロングテール商材まで、守備範囲は広いです。
出荷量の上下動にも柔軟に対応できます。1日24,000件程度の出荷の対応実績があり、販売機会損失のリスクマネジメントも可能です。
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STOCKCREW(ストッククルー)|株式会社STOCKCREW

- 初期費用や固定費はゼロ
- 発送業務の完全自動化が可能
- 作業状況はリアルタイムで把握できる
STOCKCREW(ストッククルー)はEC事業者に対して、革命的な物流戦略の提供を目指している発送代行サービスです。
最新の技術やオリジナルのノウハウを活用することで、物流のスピードアップを目指しています。主要なECモールとAPI連携を推進することにより、発送業務だけでなく、発注から発送までの完全自動化を可能に。
また、管理システムを搭載しており、作業の進捗状況をリアルタイムで把握できます。進捗状況を元に、物流現場に対する指示もサービスを通じて直接行うことが可能です。
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富士ロジテック|株式会社富士ロジテックホールディングス

- 成長フェーズ毎のサービスが整っており事業成長に対応可能
- 創業100年の安心・信頼の物流サービス
- 災害リスク回避
富士ロジテックは、創業100年の物流サービス。スタートアップから中規模以上の事業者まで、成長フェーズに必要なサービス・体制が整っています。事業成長に柔軟に対応できるので、安心です。
なおかつリスク管理体制に優れている点も大きな魅力。複数の資格や許認可を取得しており、災害時などのリスク回避や多拠点倉庫管理などに強みがあります。
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ウルロジ|ディーエムソリューションズ株式会社

- 小ロットから対応
- 保管管理から出荷業務までワンストップで対応
- アフターケアも充実
ウルロジはディーエムソリューションズ株式会社が運営している発送代行サービスです。倉庫管理システムに商品を登録すれば、出荷・発送業務までの一切をお願いできます。費用面に優れており、1件当たり300円(税別)から対応してもらえますよ。
サポート体制も充実していると評判で、導入後に何かわからないことやトラブルが起きた時も安心。チャットやSNSを通じて、現場スタッフと密にやり取りが可能です。何か起きたときでも適切なアドバイスが受けられるのは、心強いでしょう。
アーツ|株式会社アーツ

- 国内に17の拠点
- 自社開発の在庫管理システム
- 海外への輸出にも対応
アーツは株式会社アーツが提供する総合的なサポートが充実していると評判の発送代行サービスです。提案力が高く提携倉庫や運用フローなどを通じて、最適な物流スキームを作り上げていきます。
また自社開発の在庫管理システムを提供しているのも、特色の一つ。一部カートとAPI連携が可能で、自動的に出荷指示ができます。
株式会社アーツでは、EMS以外のさまざまなクーリエにも精通しているのも強みです。中国や保税区などへの海外輸出にも柔軟に対応しています。
コーリング|株式会社コーリング

- 20年以上培ってきた物流ノウハウ
- オーダーメイドロジに対応
- 繁忙期のみの対応も可能
コーリングは株式会社コーリングの20年以上の物流ノウハウを駆使し、大手発送代行業者が断るような煩雑な作業にも対応しています。
コーリングはオーダーメイドロジと言って、各ショップのこだわりにも柔軟に対応可能。レギュラーだけでなく、シーズンロジと呼ばれる季節に合わせた期間限定のサポートも可能です。
ショップによっては特定のシーズンだけ繁忙期になり大変というケースもあるでしょう。忙しいときだけ代行をお願いすることで、コストカットもできます。
シロロジ|株式会社シロロジ

- 在庫の見える化を推進
- スタッフの配置の流動化で物流コストを削減
- マルチタスクにも対応
シロロジは、株式会社シロロジの提供する物流代行サービスです。
特徴はクラウド型WMSなどの最新システムを導入している点。正確性とスピード面に強みがあり、当日入庫・当日出荷にも対応可能です。EC事業者の他、リアル店舗やBtoB販売にも対応しています。
通常時とキャンペーン時などスタッフの配置人数を柔軟に変化させることが可能な点も特徴。必要なところに必要な人員を無駄なく配置するので、人件費をカットすることができます。
また、ラッピングや返品対応、代金引換などさまざまな付随業務に対応可能です。
価格の安さに定評がある格安発送代行業者2選
発送代行業者選びのポイントはいろいろとあります。その中でもやはり費用の安いところにお願いしたいという方も多いでしょう。
そこでここでは格安で発送代行サービスを手掛けている業者2つをピックアップしました。
なお、特におすすめの発送代行業者7選※で紹介した「STOCKCREW」も価格の安さに定評があるおすすめ業者です。
※コマースピックに掲載している企業のうち
サイテキ
- 自社のEC事業に合わせた発送代行が可能
- 高い提案力
- 最低料金400円~
サイテキは自分たちもEC事業を手掛けていて、そのノウハウを生かした発送代行サービスを行っています。現場に精通したスタッフがサポートしてくれるので、高い提案力には定評があります。
サイテキでは400円からの発送代行サービスを実施しています。これは業界でも最安値のレベルに入るでしょう。自分たちの荷物を自分たちで入出荷しているので、効率性が高まりリーズナブルな価格で提供できるわけです。
スピードロジ|トランスコスモス株式会社
- Shopifyアプリ上で操作し商品を倉庫に預けるだけで利用可能
- 小ロットスタートして徐々に在庫拡張可能
- Shopify上でリアルタイムに主っ指示が可能
スピードロジはトランスコスモス株式会社が提供するShopifyアプリ。Shopify事業者であれば、Shopify上で必要項目を選択肢、商品を倉庫に預けるだけで荷受から出庫までの業務がワンストップでアウトソーシング可能です。
価格の安さも魅力で小ロットの月額24,000円から利用できます。(4パレット)
大規模EC事業者向けのおすすめ発送代行業者2選
大規模EC事業者向けの発送代行業者をここでは紹介します。
ここで紹介する2つの業者は実績が豊富かつ、全国に拠点を持っていたりするのが特徴です。
なお、特におすすめの発送代行業者7選※で紹介した「スクロール360」も大規模EC事業者におすすめです。
※コマースピックに掲載している企業のうち
大規模の事業者でもしっかりカバーできるだけの体制を整えているので、安心です。
イー・ロジット|株式会社イー・ロジット
- ECマーケティングやコンサルティングサービスも対応可能
- 在庫管理から発送代行までワンストップでお願いできる
- ECシステムの構築支援にも対応
イー・ロジットは発送代行だけでなく、ECサイト運営に関するさまざまなサポートを行っているのが強みです。
たとえばマーケティングやコンサルティングサービスを実施しています。短期から中長期に至るまで、EC事業の戦略立案や助言を行っています。
さらに在庫管理なども請け負っているので、ストックに関する一切を任せることも可能です。ECシステムの構築サポートも行っています。顧客からエンドユーザーにとって使いやすいシステムを考えて、提案しています。
関通|株式会社関通
- 1,200万個超の出荷個数実績
- 日本全国20の物流拠点
- 1,000社以上の物流改善実績
関通は日本全国に20の拠点を有しているので、どの地方の顧客でも対応可能です。
またこれまでに1,200万個を超える出荷実績を有しています。さらに今までに1,000社以上の物流改善に取り組んできた実績があります。
その中で築き上げてきたノウハウで、顧客それぞれにとって最善のソリューションを提案していると評判です。
定期ミーティングを行っているのも、関通の特色です。
こまめにコミュニケーションをとることで、リアルタイムで状況が把握できます。
小ロットから依頼できる発送代行業者2選
発送代行をお願いするにあたって、小ロットの依頼が可能かどうか気になっていませんか?
発送代行業者の中には、小ロットからでも依頼対応しているところも少なくありません。中でもおすすめの発送代行業者2つをピックアップしたので、参考にしてください。
なお、特におすすめの発送代行業者7選※で紹介した「ウルロジ」も小ロットから依頼できておすすめです。
※コマースピックに掲載している企業のうち
オープンロジ|株式会社オープンロジ
- 12,000社以上の導入実績
- 70拠点のネットワーク
- 従量課金制で変動費のコストカットが可能
オープンロジは、柔軟かつ拡張性の高いフルフィルメントネットワークを有しています。
海外の発送サービスにも120か国以上に対応しています。日本各地に70拠点の拠点を有しているので、どこの事業所でも利用しやすいです。冷蔵や冷凍保存にも対応しています。
料金は従量課金制で、使用量に基づいた価格設定です。余計なコストがかからず、満足度の高いサービスが受けられるでしょう。
これまで12,000社以上が利用してきた実績が物語っています。
ロジモプロ
- 15年以上の通販物流に関するノウハウ
- 手厚いサポート体制
- オプションが充実
ロジモプロは株式会社清長が運営している発送代行サービスです。清長は15年以上にわたる通販物流に関するノウハウを有しています。
ロジモプロは「ユーザー密着型サポート」を標榜しています。登録すると営業担当者がつき、希望する条件をていねいにヒアリングします。
また不明な点があれば、電話やメールのほかにもWeb会議システムを使って問い合わせが可能です。手厚いサポートが受けられるので、サービス初心者でもおすすめです。
海外対応可能な発送代行業者3選
中には国内だけでなく、国外も相手にしてECビジネスを手掛けていきたいと思っている方もいるでしょう。
発送代行業者の中には、海外対応しているところも見られます。そこでここでは海外にも対応している発送代行業者3社をピックアップしてみました。
海外相手にビジネスしたいと思っている方は、参考にしてください。
スタンダードEXPRESS|株式会社ECMSジャパン
- 小口発送に特化した海外直送サービス
- 集荷~国際配達完了までワンストップで依頼可能
- 法人だけでなく個人事業主も利用可能
スタンダードEXPRESSは、株式会社ECMSジャパンが提供する国際宅配便サービスです。
小口配送や越境ECに特化しており、集荷~国際配達完了までワンストップで依頼可能。入通関手続きを含め、信頼のオペレーション体制で海外のお客様のお手元まで荷物を届けます。
セカイロジ|株式会社Tokyo Otaku Mode
- 100か国以上への配送実績
- 1点からの小口物流に対応
- 2種類のコースで多様な発送ニーズに対応
セカイロジは、日本だけでなく海外への発送に対応しているのが魅力です。これまでに100か国以上の国や地域への発送実績があるので、海外発送に関する豊富なノウハウを有しています。
セカイロジは1品目からでも利用できるので、スモールスタートするときに依頼できるのも特色の一つ。従量課金制で初期費用や固定費もゼロなので、低コストで無理のない事業スタートができるため、小規模な事業者やスタートアップにもおすすめです。
小口物流に対応したセカイロジ・クラウドと案件ごとの個別輸送が可能なセカイロジ・カスタムの2種類のコースで、事業者の多様な発送ニーズに応えられます。
Qxpress Fulfillment Service|Qxpress
- 東南アジアの主要国に集荷センターを運営
- サービス料金が安い
- 迅速に配送可能
Qxpress Fulfillment Serviceは、Qxpressが提供する海外配送サービスです。商品の包装から発送、在庫管理まで、海外物流全般をワンストップで依頼できます。
中国や韓国、シンガポールをはじめ、東南アジアの主要国に集荷センターを運営。サービス料金やスピーディな配送に強みを持っています。
発送代行業者とは?そもそも何が依頼できる?
発送代行業者とは、文字通り商品の発送を代行してもらえる業者ですが、ただ単に商品の発送をするだけではありません。幅広い作業を代行してくれるので、導入メリットが大きくEC事業者をはじめ、多く利用されています。
発送代行業者は、商品の入荷から受注受付、パッキング、出荷という一連の工程を請け負ってくれる業者が多いです。加えて、以下のような業務も代行してもらえます。
検品への対応
なおかつパッキングをする際には検品にも対応。注文した商品と相違ないかだけでなく、破損や欠陥がないかなどのチェックも請け負っています。
返品対応
場合によっては注文したお客さんから返品希望が届く場合もあるでしょう。返品オーダーの受付から実際の返品作業も、発送代行業者にお願いすることができます。
カスタマーサポート代行
カスタマーサポートを行っている発送代行業者も少なくありません。カスタマーサポートは電話やメール、チャットなどさまざまな方式で対応している業者も見られます。
以上のように発送業務にかかわるさまざまな工程を請け負ってもらえるので、導入することで人件費や手間を大幅に削減可能です。
発送代行業者の費用相場・料金体系
発送代行業者の費用内訳は大きく分けると以下の通りです。
- 基本料金(月額費用):固定でかかる費用で相場は1~3万円
- 変動費:発送する物量によって変わる費用。さらに細分化できるので相場は後述。
その他、初期費用などが発生し、契約の事務手数料やシステム導入費用などが含まれます。
初期費用はおおよそ数万円から数十万円といったところが相場になってくるでしょう。
変動費用の相場は、それぞれ以下の通りです。
ピッキング・パッキング料金
ピッキング・パッキング料金は、注文ごとに発生する費用のことです。どのような商品をピッキングやパッキングするのかによって、料金は変わってきます。注文1件当たり数十円~数百円程度が相場だと考えてください。
在庫保管料金
在庫保管料金は倉庫に保管するための費用です。120×80cmの一般的なパレット1つ当たり、月額1,000~3,000円程度が相場と考えておきましょう。
出荷料金
出荷料金は文字通り、出荷するにあたってかかる費用のことです。配送地域や商品の大きさなどによって、変動します。1箱あたり500~1,000円程度が相場です。
返品処理料金
返品処理にも手数料が発生します。費用相場は、1件数百円~数千円程度です。
地域別料金
地域によって料金を変えている発送代行業者も見られます。この場合、小形の荷物で300~600円程度が相場です。ただし地方や離島で大型の荷物になると、1,000円以上かかる場合も出てきます。
以上のように発送代行業者の料金体系はやや細かいので、業者を選ぶ際はトータルコストがどれくらいかかるのかを慎重に見極める必要があります。
発送代行業者のメリット
発送代行業者を利用するメリットは以下の通りです。
- 発送作業にかかる時間が削減できる
- 発送にかかるコストが削減できる
- 発送ミスを大幅に減らせる
- 出荷量変化への対応が柔軟になる
- 顧客満足度向上が期待できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
発送作業にかかる時間が削減できる
発送代行業者を利用することで、発送業務や在庫管理にかける時間を省略できるのは大きなメリットです。もしこれらの作業を自分たちで行うとなると、かなりの労力と時間が必要です。
発送代行業者は注文受付から配送、返品対応に至るまですべてお任せできます。EC事業者は商品開発やマーケティング、顧客対策など本業に専念できるようになります。
発送にかかるコストが削減できる
コスト削減効果が期待できるのも、発送代行業者に依頼するメリットの一つです。
自社で発送業務や在庫管理を行うとなると施設を確保し、担当する人員を確保しなければなりません。発送代行業者に委託すれば、利用料金はかかります。ただし自社で管理するのと比較して、大幅なコスト圧縮効果が期待できます。
発送代行業者は大量の商品を一括管理するので、各種コストを抑えることに成功しているからです。たとえば梱包材料も大量購入することで、単価は安くなります。物流に関係することも一切任せられるので、こちらを担当する人件費カットもできます。
発送ミスを大幅に減らせる
自分たちで発送業務を担当することになった場合、発送ミスのリスクはどうしても考慮しておかなければなりません。すると顧客との信頼関係にひびが入ってしまうかもしれません。
一方発送代行業者は文字通り、発送を専門的に行っているプロです。自分たちで担当するのと比較して、ミスのリスクを大幅に低減できるでしょう。
また発送に関するノウハウや基本的な仕組みが整備されています。人的ミスの起こるリスクを最小限に抑えることで、確実にお客さんの元に商品を届けられます。顧客満足度の向上にもつながっていくでしょう。
出荷量変化への対応が柔軟になる
発送代行業者では、発送数に応じて価格設定しています。出荷量が変化した場合、少数の発送なら費用は安く、多く発送した際には費用が大きくなります。このため、コストの無駄遣いの発生するリスクが低いわけです。
商品の発送数は、なかなか一定にするのは難しいです。このようにフレキシブルに対応してもらえる発送代行業者を利用するのは重宝します。
もしこれを自社で管理するとなると大変です。たとえ発送数に変動があっても人件費や倉庫のランニングコストは一定なので、無駄なコストがどうしても発生します。
顧客満足度向上が期待できる
発送代行業者を利用することで、顧客満足度が向上するのもメリットの一つです。発送代行業者は物流のプロで、配送作業に関する専門的な知識とノウハウを持ち合わせています。
たとえばお客さんが注文した商品をいかにスピーディに届けるかのノウハウを持っています。その他にも適切な状態で届けるに関する知識やスキルにも精通しています。
また広範囲の配送ネットワークを持っている業者も少なくありません。日本各地くまなく迅速に商品を届けることも可能です。
このため、発送代行業者を利用すれば顧客満足度が向上するわけです。ECサイトの評価も高まり、さらなる集客につながっていくでしょう。
発送代行業者を利用するデメリット
発送代行業者を利用することで、反対に以下のようなデメリットを被る危険性もあるので注意してください。
- 無駄な費用が発生してしまうケースがある
- 情報漏洩のリスクがある
- ノウハウが蓄積されない
- 業者とのコミュニケーションが必要
ここでは発送代行業者を利用する主なデメリットについて見ていきましょう。
無駄な費用が発生してしまうケースがある
発送代行業者を利用することで、逆に無駄なコストの発生する恐れがあるので注意してください。
発送代行業者は出荷量や管理する在庫量に応じた料金設定になっています。もし一定以上の出荷量や在庫量を確保しなければ、ECサイトの収益よりも発送代行業者に支払う金額のほうが多くなりかねません。
もし出荷量や管理すべき在庫量が十分でなければ、自社で管理することも視野に入れておきましょう。量が少なければ、自社で担当してもそれほど大きな負担増にはならないでしょう。
情報漏洩のリスクがある
発送を外部業者にお願いする場合、顧客情報を預ける必要があります。すると発送代行業者から大事な顧客情報が流出してしまうリスクもゼロではありません。もちろんほとんどの発送代行業者は情報漏洩が起きないような対策を構築しているでしょう。
ただし万が一顧客情報が流出してしまえば、自社の信用問題につながりかねません。そこで発送代行業者を利用する際には、情報管理をどのように行っているか確認しましょう。
個人情報保護体制がしっかりしていて、「これなら大丈夫」と納得できる業者を利用してください。
ノウハウが蓄積されない
発送代行業者に発送業務の一切を任せれば、自分たちは本業に専念できます。しかし外部に任せっぱなしにすることで、自社には発送業務に関するノウハウが全く蓄積されないのはデメリットです。
発送代行サービスの利用を停止して、自分たちで行うことになってもノウハウがないため、何か想定外のことが起きた場合や発送ミスが続出した場合など、自社で発送のプロセスをコントロールできなくなってしまいます。
また発送代行業者に委託すれば、その業者のやり方に合わせなければならなくなります。商品の出荷時間など、こちらの自由裁量でお願いできないかもしれません。
柔軟な対応ができないとなると、顧客から不満が出てくるかもしれません。その結果、売り上げなどに影響を及ぼす恐れがあることも留意しておきましょう。
もし将来的には自社で発送システムを構築しようと思っているのであれば、安直に発送代行サービスを利用すべきではありません。
業者とのコミュニケーションが必要
発送代行業者と密にコミュニケーションをとる必要があるのも、デメリットの一つです。打ち合わせの時間を確保しなければならないので、場合によっては作業効率性の低下を招きかねません。
面倒だからと言って、発送代行業者とのコミュニケーションを怠ると重大な問題が起きることもあるでしょう。意思疎通が共有されずに、大きなトラブルが発生する可能性も出てくるからです。定期的にコミュニケーションをとって、情報共有する必要があります。
先方を訪問するのが大変であれば、Web会議システムなどを使ってコミュニケーションをとるなど対処すると良いでしょう。
発送代行業者利用の流れは?
実際に発送代行業者を利用する場合、どのような流れで委託するのでしょうか?
細かな手順は業者によって若干異なりますが、基本的には以下のような流れで委託するものだと考えておきましょう。
STEP1:発送代行業者への問い合わせ
利用しようと考えている発送代行業者を選定して、候補が決まったら問い合わせします。すると打ち合わせの日取りが決められます。
スムーズにコミュニケーションするために、現在と今後の見込み月間発送件数や商品の大きさなどをまとめておきましょう。
いきなり一つの業者に絞り込むのではなく、複数の業者の話を聞くといいでしょう。
STEP2:打ち合わせ
決められた日取りで業者と打ち合わせをします。現状と依頼を希望する業務について伝えると、見積もりを提示してもらえます。
複数のところで打ち合わせをして、見積もりをもらって比較検討してください。複数で打ち合わせしたほうが、より自分たちの希望できるサービスや価格で委託できる業者と出会いやすくなるからです。
STEP3:契約
最終的に委託先が決まったところで、先方に連絡を入れ契約してください。このとき購入体験と呼ばれるサービスを実施している業者も少なくありません。
購入体験とは実際に商品を購入してみるサービスのことです。注文から商品が届くまでにどの程度の時間がかかるのか、梱包の状態はどうだったかを事前に把握できます。
もし改善してほしいところがあれば、先方に伝えれば対処してくれるはずです。
STEP4:システム設定
発送代行業者と契約を交わしたら、業者と自社の在庫管理システムの連携を行います。
業者との通信を自動化する設定もおこなわれます。このため、顧客の配送ステータスの更新などもほぼリアルタイムで更新されます。
STEP5:在庫の移送
システム設定が完了したところで、自社の在庫を発送代行業者の倉庫に移送します。商品の安全確保と正確な在庫数を把握するためにも、在庫の確認作業は慎重かつていねいに行ってください。
STEP6:運用開始
在庫を業者の倉庫に移して、システム設定の完了したところで発送代行業者による運用が開始されます。
運用開始当初は、通常よりも密に業者とはコミュニケーションをとるべきです。コミュニケーションをとることで、自社のビジネスのやり方に対応できているか確認できます。
また運用初期にはさまざまなトラブルが発生しやすいです。何か問題が発生した場合でもスピーディに対応するためにも、頻繁に意思疎通を進めましょう。
発送代行業者の導入成功事例
ここでは、発送代行業者(物流代行業者)の導入成功事例を紹介していきます。
「YOUR LABO」が物流業務の委託で得た気づきとは

日本を代表するヘルススキンケアブランドとして世界での販売を目指す「YOUR LABO」は、富士ロジテックに物流業務代行を委託。発送業務の大幅効率化や顧客満足度の向上に成功しています。
YOUR LABOでは、立ち上げ当初自分たちで商品発送業務を行っていましたが、販売数が増えて手が回らなくなっていました。
そこで、複数の業者に見積もりをとったうえでサービス内容に対して料金の安い「富士ロジテック」に依頼。物流拠点が東京・関東だけでなく九州など多拠点にあり、全国配送時にもリードタイムや配送料に優れている点も決め手になりました。
導入した結果、大幅な物流業務効率化だけでなく、ブランドカラーに併せた梱包資材を作成。商品購入者の満足度向上にも寄与しています。
10社の比較から決まったスピードロジが熱意を形に

物販未経験の姉妹が立ち上げた女性用水着ブランドの「SISANDI(シサンディ)」。スピードロジの手厚いサポートにより、未経験でもスムーズに物流代行導入に成功しています。
物流業務の委託先を検討時、10社に問い合わせて各サービスを比較。Shopify連携やオリジナルの梱包資材対応、ノベルティ同封可能な上で、価格の安い「スピードロジ」を選びました。他の決め手には費用の安さの他、料金体系が明確で売上に対するコストを明確にできた点もあります。
スピードロジ担当者の対応は親切で、スケジュールの作成からサイトとの連携まで手厚くサポート。物販未経験からスムーズに導入することに成功できています。
発送代行業者利用にあたってよくある質問
最後に発送代行業者を利用するにあたって、よくある質問を紹介します。もし気になることがあれば、以下の回答を参考にしてください。
発送代行業者は個人でも利用できる?
個人事業主でも発送代行サービスの利用は可能です。発送をすべて任せることで、自分は本業に専念できるメリットがあります。
ただし発送代行業者の中には、個人事業主の依頼を断るところもあるかもしれません。いざ利用しようと思っても、受注してくれるところがなかなか見つからない恐れもあるので注意してください。
また見積もりが高めになるかもしれない点も、留意しましょう。大手と比較して発送量が多くないので、単価でみると高めに出る恐れがあるからです。
地域密着型の発送代行業者はある?
地域密着型で発送代行サービスを手掛けている業者もいくつか見られます。近くに事業所があるので、きめの細やかなサービスが受けられるでしょう。何かあった場合でも、迅速に対応してもらえるところも魅力です。
地域に密着していると、密なコミュニケーションも取れます。こちらの希望するサポート内容を先方も正確に理解してくれるので、満足度の高いサービスが受けられるでしょう。
まとめ
発送代行サービスを利用すれば、商品の入荷から発送まで多岐にわたってサポートが受けられます。商品管理などもお願いできるので、自分たちのリソースは本業に重点的に割り振ることができます。
発送代行業者は、発送に関するプロです。ミスが起きる可能性も低いですし、適切な方法で商品を配送してくれるでしょう。
返品などのトラブルがあった場合でも誠意ある適切な対応が期待できます。結果的に顧客満足度の向上が見込めます。
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