
2022年3月26日に公式販売が開始された「YOUR LABO」(ユアラボ)は、日本を代表するヘルススキンケアブランドとして世界での販売を目指しています。クラウドファンディングでの先行販売から始まり、既にお客様からの反響は好調なようです。今回は株式会社YOUR LABOの代表取締役である河野剛さんに、ブランド立ち上げの背景や商品へのこだわり、オリジナル梱包資材の重要性についてお話いただきました。
コマースピックの記事は梱包資材をはじめ、物流業務をテーマにまとめています。ブランドへの想いやマーケティング戦略については、株式会社富士ロジテックの記事をご覧いただければと思います。
この記事の目次
YOUR LABO立ち上げの背景
――河野さんは様々なキャリアを歩まれた上で、新しくヘルススキンケアブランドを立ち上げたと伺っています。今までのご経験がどのようにして「YOUR LABO」の誕生につながったのか教えていただけますか。
河野さん:私は化粧品メーカーをはじめ、美容業界に長く関わってきました。化粧品メーカーに勤めているとグループインタビューなどで直接お客様の声を聞く機会が多くあり、30代後半~60代女性の悩みとして「シワ・シミ・肌荒れ」が主であることがわかります。
YOUR LABOを立ち上げる前の会社員時代は宴会部長として色々な飲み会や会合に呼ばれることが多く、女子会に呼ばれることも少なくありませんでした。ダイエットや美容に関する話題がよく挙がりまして、化粧品は決まったものを使い続ける人が少なく、特にスキンケア製品は10人いたら8人は頻繁にブランドを変えていることを知ったのです。 女子会の席やアンケート調査などから、「今使っているものが良くても、更に良いものがあるかもしれない」とスキンケア製品は常に模索している人の割合は非常に多いと感じました。
また、長引くコロナ禍で妻や家族がマスクによって、肌荒れ・大人ニキビや赤みを起こしてしまいました。スキンケア製品でケアをしてみるものの、なかなか治りません。評判の良いスキンケアブランドは内容量が少なく、価格も高いです。こういった商品は一時的なスキンケアのためではなく、気になる目元のシワなど、局所的に使うことがメインになるので、もう少し割安で顔全体に贅沢に使えるスキンケア製品はないものかと思っていました。
私も妻も過去のキャリアからスキンケア製品の商品開発に携わった経験があったため、成分からこだわった「シワ・シミ・肌荒れ」の改善につながる医薬部外品を作ろうと決めたのです。
好循環を生み出す細部のこだわり
――身近にあった課題からご自身の経験を活かして商品開発に踏み切ったのですね。商品開発におけるこだわりをお伺いできますか?
河野さん:今回販売を始めたWrinkleWhite SkinCream(リンクルホワイト スキンクリーム)はシワ改善、シミ予防、肌荒れ予防など顔全体の課題に応えるため、2種類の有効成分と40種類以上の美肌成分を配合しています。そして肌への優しさも考慮した11種の無添加処方としています。また、保湿クリームとしては珍しいポンプ式エアレスボトルを採用しているため、クリームが直接空気に触れることがありません。実験を重ねた結果、菌の繫殖や酸化の防止ができ、衛生的にご利用いただける仕様になっています。

河野さん:同様にブランドロゴやパッケージデザインにもこだわりを入れています。手元に商品が届いたときに、ワクワクした高揚感を体感していただけるデザインになるように、アンケート調査を繰り返しながらアートディレクターの中谷ゆりさんご協力の下、作成を進めていきました。
その結果、先行販売分やモニター提供によって商品をご利用いただいたお客様がコスメのレビューサイトに高評価をつけていただいたり、SNSに投稿いただいたりと、こだわったことが届いて良い循環を生み出せています。

物流業務を委託する背景とメリット
――好循環が続くことで売上が段階的に伸びてくるかと思います。それに合わせて発送などの物流業務も比例して増えていくかと思いますが、現在どのようにして運用しているのでしょうか?
河野さん:クラウドファンディング先行販売前、モニターさんや美容家さん、エステティシャンの方々に発送するときは、自分たちで商品を梱包し、無地のダンボールに手書きの送付状で郵便局まで持ち込んでいました。販売数が増えたことを考えると手が回らないと思い、物流業務を代行できるパートナーを探します。
現在は富士ロジテックさんに物流業務を委託しています。D2Cブランドのためにスタートアッププランをご用意いただいているので、複数社見積もりを取りましたが、サービスの内容に対して価格が安いことが特徴です。

河野さん:また、富士ロジテックさんは物流拠点が東京や関東だけでなく、九州にもあります。1拠点から全国へ配送する場合、商品お届けのリードタイムや配送料など、ネガティブな面が出てしまうため、今後規模を拡大する上で多拠点管理ができるのは魅力的だと感じました。
委託時のアドバイスで気づいた梱包資材が与える印象
――立ち上げ間もないブランドに価格のサポートがある点や多拠点管理など、初動から規模が拡大するまで先を見据えた支援を受けられるのは良いですね。
河野さん:物流業務を委託する前までは無地のダンボールを使っていましたが、富士ロジテックの西間木さんから助言を頂き、梱包資材や同梱物にもこだわるようになりました。富士ロジテックでは「商品を受け取ったとき、箱を開封したときに感動をお届けすること」の提案を強みとしていることもあり、この点に関して非常に寄り添って対応いただいたと思います。
せっかく商品の品質やパッケージにこだわっているのだから、梱包資材もこだわらないともったいないと西間木さんは話します。私自身も他社の商品を複数購入して比べてみると、オリジナルでこだわった梱包資材で商品が届くと、イメージがまったく変わってしまうことに気づけました。
そこで、商品サイズから「宅急便コンパクト」のサイズを採用し、ブランドカラーに合わせた梱包資材を作成したのです。その結果、商品を受け取ったお客様やクラウドファンディングの応援購入者様から、受け取ったときにテンションが上ったという声をいただきました。
また、デザイン面だけではなく、InstagramやLINE公式アカウント、ブランドサイトへの導線を付けることで機能面での配慮も加えています。

商品を超えたサービスの提供と今後の展望
――世界観に合った梱包資材で商品が届くとテンションが上がる気持ちはとてもわかります。まだまだ立ち上げ間もないにも関わらず、様々な工夫とこだわりが随所に施されていますね。最後に今後、取り組みたい施策などがあれば教えていただけますか?
河野さん:LINEやInstagramなどを活用しての商品PRだけではなく、美容にまつわる情報をお届けしていこうと思っています。美容家やエステティシャン、お医者さんに協力いただいて、お客様の肌に関するお悩み相談ができるようになるのが理想的です。また、商品をより効果的に使っていただくために、フェイシャルマッサージの方法を悩みのあるパーツごとに提供することもやっていきたいです。
まだ知名度の低いブランドではありますが、今後は百貨店を中心とした小売店への展開や、中国や韓国などのアジアへの海外進出を5年以内に実現するために、着々と施策を進めていきたいと思っています。
インタビューを通して:身近な課題を解決したい気持ちがお客様の課題に繋がる
加齢に伴う顔の悩みを解決するために、価格や成分など丁度良いバランスの商品が市場になかったことがブランド立ち上げの背景にあります。身近な人の課題を商品に活かし、その声を直接繰り返し聞きながらブランドの立ち上げに至ったからこそ、良いスタートを切れたのではないかと感じました。
ブランド立ち上げに際して行われた販売施策については、株式会社富士ロジテックのD2C/eコマースコラムにまとめられています。合わせてご覧いただくと、よりYOUR LABOへの理解が深まるかと思います。
本取材は株式会社富士ロジテックによる協賛で行われています。
▼株式会社富士ロジテックのD2C/eコマースコラム
https://fujilogi.net/blogs/voice/fujilogi-voice-50
▼YOUR LABO
https://yourlabo.co.jp/

株式会社YOUR LABO
代表取締役 河野 剛
1972年東京生まれ。前職・現在に至り大手化粧品会社からD2C化粧品会社のマーケティング・広告宣伝・PR・商品企画などメーカーの立場、メディア・広告代理店の立場から計15年以上、美容・化粧品業界で多岐に渡り携わってきました。
その中で、30代から60代の数千人以上の年代別の女性のお肌や心の悩みなど化粧品、美容/美肌について、たくさんのリアルなお声を聞かせて頂く事ができ、世の中の女性の美容や健康に対する課題を一緒に解決していきたいという強い思いから、1年半かけてゼロから商品を企画し…2021年6月に化粧品メーカー出身の妻と、株式会社YOUR LABO(ヘルススキンブランド『YOUR LABO』)を設立しました。
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