
はじめに
ユーザーがECサイトで商品を購入する際には、何らかの情報が決め手となって購入が決定されます。購入決定の決め手となる情報を理解し、施策に応用することで、購入率の向上につながります。
しかし、商品購入の動機を理解し、商品開発や広告文、価格設定、キャンペーンの企画などに反映している事業者は少ないのが現状です。
本コラムは、ECユーザーを対象として実施した購入理由に関するアンケート結果を集計、考察したものです。ECモールの運営にはもちろん、自社ECの集客対策にも応用できる調査結果です。ECサイト改善に取り組む上で、参考データとしてぜひご活用ください。
調査方法
株式会社TOKYO GATEでは、2024年1月3日から2024年1月13日にかけて、オンラインショップで購入経験のある18-70歳の男女677人を対象に、オンラインショッピングの商品認知に関するアンケートを実施しました。
調査方法 Google フォームを使用したインターネット調査
調査期間 2024年1月3日から2024年1月13日
調査対象 18〜70歳以上の男女
サンプル数 677名
サマリー
- 商品の購入を決めた主な理由について調査した結果、8割のユーザーが価格とコストパフォーマンスを挙げました。
- 価格とコストパフォーマンス以外では、品質、評価、機能性、デザイン、ブランドの信頼性も購入決定に重要な役割を果たすことが示唆されました。
- 友人や知人の推薦、インフルエンサーの推奨が購入の決め手であったとの回答は10%未満でした。
- 価格、コストパフォーマンス、品質、性能を購入の決め手とした男性の割合は女性より高いことがわかりました。
各設問の回答と考察
商品の購入を決めた主な理由

商品の購入を決めた主な理由について調査した結果、8割のユーザーは価格やコストパフォーマンスが決め手であると回答しました。その他、品質や評価、機能性、デザイン、ブランドの信頼性が、購入の決め手になる重要な情報であることを示唆しています。意外にも、友人・知人からの推薦やインフルエンサーによる推奨が購入の決め手であったと回答したユーザーは10%以下にとどまりました。知人からの推薦があっても、購入に必要な情報が充実していない限り、購入に結びつく可能性は低いのかもしれません。
商品の購入を決めた主な理由(男女別)

男女別に集計した結果では、価格やコストパフォーマンス、品質や性能が購入の決め手であると回答したユーザーは男性が女性よりも多く、その他は女性のほうが多い結果となりました。男性は比較的コストパフォーマンスやスペックを重視して購入していると予想されます。加えて、この調査は男性348名、女性319名に対し複数回答で実施した結果、男性1,081件、女性1,159件の回答数が得られました。この結果から、女性は男性に比べ、購入の決め手としている点が多い可能性が考えられます。
おわりに
価格やコストパフォーマンスは、ECサイトでの購入判断において最も重要な要素であり、商品ごとの単価や合計金額、そしてその価格が適切である理由を明確にすることが重要です。
一方で、友人や知人の推薦、インフルエンサーによる推奨が購入の決め手であったと答えたユーザーが少ないことから、これらの要素の相対的な重要性は低いことが示唆されています。
本コラムを貴社のECサイト改善にお役立ていただけますと幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
株式会社TOKYO GATEは多くの過去実績を保有するECのプロフェッショナルが集うECマーケティングの専門家集団です。マーケティング戦略の立案から施策の実行、PDCAまでを総合的に支援します。
成功事例に基づいた確実性の高いコンサルティングが特徴で、提案した施策を速やかに実行できる体制を整えています。EC・D2Cに関してお悩みの方はお気軽にご連絡ください。
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