マニュアルターゲティングで、Amazonスポンサープロダクト広告を改善

前回、スポンサープロダクト広告の始め方についてお話ししました。オートターゲティングについての設定方法は前回の記事をご覧ください。

今回はそこから一歩先に進んだ「マニュアルターゲティング」についてお話しします。

広告露出面から考える拡大方法

スポンサープロダクト広告には大きく分けて2種類の掲載枠があります。

1.キーワードターゲティング
検索結果に掲載されます。

キーワードターゲティング

2.商品ターゲティング
指定した商品ページに掲載されます。

商品ターゲティング

楽天市場やYahooショッピングのような国内大手ECモールと大きく違うのがこの商品ページへの掲載です。

楽天市場などの広告は基本的に検索結果やジャンルページ、グループ内の別媒体などのパブリックな掲載面です。しかし、Amazonの場合は同じ商品も複数店舗から出品できる形態のため、商品ページ内に他商品の広告スペースが存在します。

つまり、セッションの多い競合商品の商品ページに自商品の広告を出すことは大きなセッション向上のチャンスとなります。

この2種類のターゲティングを詳細設定可能になるのが「マニュアルターゲティング」です。

前回は「オートターゲティング」により自動で行いましたが、今回は自分で設定する方法をお伝えします。

マニュアルターゲティング設定

キャンペーン作成までは前回ご紹介したオートターゲティングでの出稿と同様です。

1.キャンペーン名などの各種項目を入力し※ターゲティングは「マニュアル」

キャンペーン名などの各種項目を入力しターゲティングは「マニュアル」

2.入札戦略を選ぶ※「動的な入札額 (アップとダウン)」を選択
3.広告グループを作成
4.出稿する商品を選択
5.ターゲティングを選択

ターゲティングを選択

ここから、キーワードターゲティングと商品ターゲティングに設定が分岐します。

キーワードターゲティング

キーワードターゲティングはキーワードを選択して、そのキーワードの検索結果などに表示されます。

設定方法には「推奨」「リストを入力」「ファイルをアップロード」があります。「推奨」はAmazonから提案されたキーワードから選択し、「リストを入力」は自身でキーワード入力、「ファイルをアップロード」はCSVファイルで作成したリストをアップロードすることで一度に大量のキーワードデータを入力することができます。

キーワードターゲティング

ここで重要になるのが「マッチタイプ」です。

部分一致

設定したキーワードが語順に関わらず検索用語にあれば幅広く広告表示ができるマッチタイプです。部分一致には、キーワードの複数形、関連検索、およびそのキーワードに近いその他のバリエーションも含まれます。

フレーズ一致

検索用語に完全に一致するフレーズまたは語句の並びが含まれている必要があるマッチタイプです。部分一致よりも少し範囲が狭まります。フレーズ一致には、キーワードの複数形も含まれます。

完全一致

広告を表示させるには、検索用語がキーワードや語順と完全に一致する必要があります。また、完全一致の用語の類似バリエーションに一致するものも対象となります。完全一致は最も範囲が狭いマッチタイプですが、検索に対してより関連性が高くなります。完全一致には、キーワードの複数形も含まれます。

初めて設定するキーワードなどは「部分一致」や「フレーズ一致」で広い範囲への表示を目指し、データが集まってきたところで効果的なキーワードの組み合わせは「完全一致」で設定するなど、継続的に改善をすることで効果を向上させていきましょう。

商品ターゲティング

商品ターゲティングは商品を選択して、その商品ページに表示されます。

商品ターゲティング

前述した他のモールにない、商品ページへの掲載がこの部分です。こちらは大きく分けて2種類の設定ができます。

カテゴリー

類似した商品ごとにまとめられたカテゴリーを設定します。簡単な設定で露出範囲が広いので、セッションを集めやすい設定です。ブランドや価格帯、レビューの星の数で絞り込みが可能なので、より購入意欲の高いお客様の集まりやすいカテゴリーを狙うこともできます。

個々の商品

推奨された個々の商品に設定します。ASINや商品名などで検索して一つ一つ掲載先の商品を選ぶことができます。設定は大変ですが、効果を高めるためには重要な設定方法の一つです。

例えば、自商品ページに掲載されている広告商品を調べ、こちらからも広告を出すと、一方通行で離脱していたお客様をこちらに戻す、呼び寄せる効果があります。

まとめ:オートから設定を始め徐々にマニュアルへ

前回のオートターゲティングから一歩進んでマニュアルターゲティングについてご紹介しました。設定の自由度が高いため敷居が高く感じられますが、オートターゲティングと併用し、データから効果の高いキーワードや掲載先商品を分析し、その内容をマニュアルターゲティングに反映することで効率的に運用していきましょう。

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