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「BizGrowth(ビズグロース)」とは?
BizGrowthは、株式会社スマートプラスクレジットが運営する商品の仕入れ・製造委託に特化した法人向けあと払いサービスです。卸問屋からの仕入れ・工場に発注する際に必要な一時費用を、スマートプラスクレジット社が請求書ベースで立て替え、利用企業はその費用を請求日の翌月から分割払いで支払うことができます。

BizGrowthを利用することで、手元に余剰資金を残しながら、実質的に融資と同等の効果を得られるのです。この仕組みにより、成長期のスタートアップや中小企業、D2Cブランドが抱えがちな以下のような悩みを解決できます。
- 売れ筋商品を多めに発注したいが、前払いのため手元資金の中でしか発注を行えない
- 利益率を上げるために発注ロットを大きくして製造単価を引き下げたい
- まとまったキャッシュが必要な新商品の開発やマーケティング施策に取り組みたい
他の資金調達や融資と何が違う?BizGrowthの特徴
資金調達や融資にはいくつかの方法があります。BizGrowthは「新しいファイナンスサービス」として次のような特徴を持ち、スタートアップや中小企業が少ない負担で売上拡大のチャンスを逃さず行動できるよう支援します。
導入に関する手続きやフローが少なく、すぐ利用できる
通常、スタートアップや中小企業が融資を受けるとなると、審査のために複雑な手続きが必要で、時間もかかります。しかしBizGrowthであれば、申込はオンラインで完結、最短3日で結果がわかります。
BizGrowthの申込条件は「法人または個人事業主」で、商品の仕入れや製造委託費用以外にも「事業に関する支払いの目的」で利用できます。また、請求書記載の7営業日前までの支払いに対応。
請求書と審査に必要な以下の資料をオンラインでスマートプラスクレジット社へ送付するだけで簡単に申し込むことができ、審査に通れば請求書の支払先口座に振込が行われます。
・直近2期分の法人税申告書(決算報告書が含まれるもの)または確定申告書
※創業1年未満の場合は直近1期分と直近6か月の試算
・代表者の本人確認書類
担保や個人補償は不要で、申込金額は100万円から利用できます。
手数料は一律3%(3回分割)または6%(6回分割)
BizGrowth利用企業のスマートプラスクレジット社への支払いは、シンプルで支払いやすい仕組みです。利用金額に関わらず、手数料3%の3回払いまたは手数料6%の6回払いのいずれかを選択でき、手数料はいずれも一律。契約時に毎月の支払額が決まります。
支払日は請求先企業への立替払い月の翌月末日(月末日が休日の場合は、銀行翌営業日)より開始。スマートプラスクレジット社指定の口座に振込を行います。
手数料を抑えることができ、売上ベースではなく請求書ベースの資金調達方法であるため、リスクも低いという点も特徴といえます。
創業3~4年目、成長期の事業者の利用が多い
これまでにBizGrowthを利用してきた企業は、創業3~4年目、年商1~3億円程度まで事業が成長してきた企業が多くなっています。
事業の立ち上げ直後は、創業融資を活用して資金調達をする企業が多いでしょう。そこからある程度の売上ができてきたとき、さらなる事業の成長のために資金調達を行いたいと考える企業に、BizGrowthの仕組みがニーズに合致するようです。
利用企業の声からは、特にスピーディーに手続きができる点が評価されていることがわかります。そんな企業の事例を以下に一部ご紹介します。
【導入事例①】株式会社Beautydoors(ビューティードアーズ)
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株式会社Beautydoorsは、2018年設立のP2C(Person to Consumer)ブランド事業を主軸とする企業です。インフルエンサーやタレントがプロデュースする健康食品や化粧品をブランディングし、自社サイトやECモール、バラエティショップなどで販売。そのノウハウを活用したP2C支援事業も展開しています。
Beautydoors社では複数の販売チャネルを展開しており、各チャネルの受発注状況と在庫数を確認しながら、欠品を起こさずかつ在庫過多にならない発注の判断が課題となっていました。また、発注によるキャッシュアウトと売上によるキャッシュインに数か月程度のタイムラグがあるため、手元のキャッシュフローがつねにギリギリの状態だったのです。
資金ショートを避けるために年間の事業計画を立て、継続的にPDCAサイクルを回しているものの、SNS投稿がバズるなどの突発的なイベントも起こり得ます。そういったとき、本来であれば売りどきを逃さず発注をかけたいところですが、OEMの委託会社に前金の支払いが必要なために手元のキャッシュが不足しかねず、欠品となることを選択することもありました。
しかし欠品は売上の機会損失となることに加え、小売店では別の商品に入れ替えられてしまい、再度棚をおさえるために改めて営業が必要です。
そこでBizGrowthのことを知り利用したことで、売上増のタイミングを逃さずに大量発注が可能となりました。それだけではなく、大量発注により原価率が下がったことで一定のキャッシュが手元に残るようになり、PRマーケティングなどの成長投資に資金を回せるようになりました。これまでは一括でキャッシュが必要なためにチャレンジしづらかった攻めの投資にもつながっています。
【導入事例②】ミラーフィット株式会社

ミラーフィット株式会社は、2020年設立のスタートアップ。次世代型スマートミラー「MIRROR FIT.(ミラーフィット)」の製造開発ならびに専用フィットネスアプリの開発を行っています。「MIRROR FIT.」は、専用のミラーデバイスとオリジナルコンテンツによって、プロ監修の本格的なトレーニングプログラムを自宅で簡単に楽しめる製品です。
MIRROR FIT.は単価が安くはない製品で、大量発注にはまとまった資金が必要です。さらに、OEMで中国のパートナー企業に生産を委託していることから、物流費を抑えるため、ある程度の在庫リスクを抱えながらも数か月に1回のペースでまとめて発注を行っていました。
そのため、仕入れ量の多さから資金繰りが圧迫されることがあり、その場合は主にエクイティファイナンス(新株発行などを通じた資金調達)で資金調達を行っていたのです。しかしその方法ではややコストがかかるため、別の手段も検討していたところ、BizGrowthのことを知ります。
ちょうど定期的な大型発注の話があり、スピーディーかつ安定的にまとまった資金を用意する必要があり、BizGrowthを導入。低金利でコストを抑えることができ、手続き・審査のスピーディーさも嬉しいところだったといいます。
また、スマートプラスクレジット社が取引先に直接支払いを行う立替払いという仕組みのおかげでリードタイムの短縮になり、取引先に安心してもらえたとのこと。ミラーフィット社の場合、海外メーカーへの支払いであり、海外送金はより時間がかかるので、支払いが1日でも早くなるのはよりメリットの大きさを感じられるようです。
「BizGrowth」を提供するスマートプラスクレジット社の想い
通常、スタートアップや中小企業が融資を受けるには、長期間にわたる審査プロセス、1年に1度しか発行されない事業報告書での与信、必ずしも現在のビジネス慣習にはなじまない審査項目など、数多くのハードルがあります。
また、近年では多くのスタートアップや中小企業が成長フェーズにおいて株式で資金を調達することが一般的になり、それによって上場やM&Aに向けて企業価値を高めるための無理な成長を強いられる企業も増えています。
「BizGrowth」は、これまで非効率であったスタートアップや中小企業の融資プロセスを効率化・最適化し、成長期にある事業者が自社のブランドを守りながら無理のないペースで成長に投資していくことを支援します。
まとめ:新しいファイナンスサービスが切り拓くECやD2Cブランドの可能性
スマートプラスクレジット社は、東証グロース市場に上場するFinatextホールディングスのクレジット事業子会社です。
Finatextグループは、「金融を“サービス”として再発明する」をミッションに掲げ、次世代金融インフラの提供を通して組込型金融を実現するフィンテック企業グループ。BizGrowthの仕組みにも、そういったミッションが表れています。
請求書ベースの立替払いというファイナンスサービスは、従来の資金調達方法とは考え方の違う新しい仕組みです。「今、手元の資金に少しの余裕があれば事業をもう一段階成長させるための一押しができる」という企業を、的確にサポートしてくれるでしょう。
特に、導入事例に見られるようなD2CブランドをECで展開している企業や、需要の出てきている新しい製品やサービスの販路を拡大していきたいという企業にとって、助けになることが多いはずです。商品仕入れ・製造委託の支払いがネックで事業の成長が遅くなっている事業者は、一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。
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