ECサイトを超えて接点を増やす!“縁”を広げるために取り組んできたこと

鹿児島の逸品に特化したECサイト『かごしまぐるり』(カラーミーショップ byGMOペパボにて構築)を運営する大薗です。

前回の記事では地方ECをテーマに、「情報発信×EC」の観点から寄稿いたしました。今回は、お客様との接点作り、縁を広げるために取り組んでいることをお伝えしようと思います。

ECサイト運営以外の直近の取り組み

まだまだ始まったばかりの『かごしまぐるり』の取り組みについて、たくさんの方に広く知ってもらう機会を創り出すことを意識して日々業務にあたっています。

SNSや記事コンテンツなどによるオンラインの発信はもちろんですが、リアルなイベントやオフラインによる発信によって、一般のお客様とのタッチポイントを増やしていくことも非常に重要です。

鹿児島県内の大学で、『かごしまぐるり』の取り組みについて、地方創生や起業マインドなどを絡めてお話させていただいたり、鹿児島県内のテレビやラジオ、新聞で取り上げていただけるようプレゼンしたり、百貨店やJR九州と提携して生産者の方も交えた販売・PRイベントを実施したりなど、「オフラインからオンラインへ繋がる」ことを念頭に動いています。

かごしまぐるり:大学の講義に登壇した際の様子
大学の講義に登壇した際の様子
note:7月7日 鹿児島国際大学で講師登壇

自分たちがどんなによいサービスをつくり上げたと感じていても、サービス自体を知っていただかないことにはたくさんの方にはリーチできません。

今後『かごしまぐるり』のユーザーとなり得る方、これからの鹿児島県を担っていく若い世代の皆さんにも、知られざる鹿児島の魅力をオフライン・オンライン双方から発信していきたいです。

情報発信の機会を頂ける理由とは?

高い情報感度で活用可能な支援をキャッチアップ

ECサイト運営の枠を超えて多くの方と接点を持つ機会を頂くために、私自身も会社としても、常に情報感度を高く設定することを心掛けています。たとえば、セミナーや勉強会に積極的に参加して情報をキャッチアップしたり、自社のリソースを活用した他社との連携を模索したり、『外部との連携』を強く意識しています。これからのローカルビジネスは『競争』ではなく、『共走』『共創』が重要なキーワードになってくると思います。

自社が持つ強み、他社が持つ強みを把握しながら、それぞれの強みを持ち寄ることで目標やアイデア実現のスピードはどんどん加速していくでしょう。

『かごしまぐるり』だからこそ実現できることと同時に、自分たちだけではなし得ないこと、時間がかかることを意識して外部と連携しながら、『かごしまぐるり』の取り組みを広く知っていただく場の創出に注力しています。

また、鹿児島県が現在スタートアップ企業の支援に力を入れていることも大きな追い風です。起業にあたっての相談窓口の設置や実際に事業をスタートした際のメンタリングやフォローなど、さまざまな面でサポートしていただく環境が整っていますので、ここぞとばかりにフル活用させていただいおります笑。

昨年には鹿児島県で初となる民間のファンドが立ち上がり、さまざまなご縁のなかで弊社が第一号となる支援を受けました。鹿児島のローカルビジネスをもっと輝かせる取り組みを行っている企業を支援するために設立された鹿児島に特化したファンドが、弊社の理念やビジネスモデルに深く共感していただき、今回の支援実現に繋がりました。

事業を展開していくうえで、資金の捻出はスタートアップ企業における大きな課題ですが、支援第一号に選ばれたことも、いち早く情報収集を行っていた成果だと勝手に自負しております笑。

かごしまぐるりがかごしまスタートアップ支援ファンドから支援を頂いたプレスリリース
かごしまスタートアップ支援ファンドから支援を頂いたプレスリリース(PR TIMES

相乗効果を生み出す継続的な情報発信

情報発信を継続して行うことで、まだ見ぬ誰かの意識の中に『かごしまぐるり』の残像を残していくことを大切にしています。これだけSNSが普及している中、どのように差別化できるか、どのような情報を発信することに価値があるかを常に心掛けなければいけません。

ぼんやりとおぼろげながら見えていた残像が、情報発信を継続していくことで、徐々に輪郭ができて、『かごしまぐるり』の認知に繋がっていくと思います。

また、会社としてだけではなく、私個人やスタッフのSNSも定期的に更新し、『中の人』の情報を発信しつづけることで、タッチポイントが増えて、繋がりが生まれたり、お声がけいただいたりする機会も増えていきます。

SNSを運用するうえで、社内ルールを設定しつつ、会社としての理念や取り組みだけではなく、『中の人』の日々の奮闘や何気ない日常を伝えていくことで、親近感を持っていただくことを大切にしています。

軸をぶらさず一貫したメッセージを伝え続けること

自分たちが大切にしていることは一朝一夕では伝わりません。サービスを展開していくにあたり、すぐに浸透することは難しいと考えるからこそ、軸をずらさずにメッセージを伝え続けるようにしています。また、伝える際には『こんなことになったら大変なことになる』といった悲観的な未来を伝えるのではなく、『こんなことになったらもっと楽しい未来が待っているよね』と明るく伝えることを意識しています。

伝えるにあたり、現状の課題や未来のリスクもしっかりとお伝えすることは大切だと思いますが、どんなに正しいことでも、聞き手側の気が滅入る話ばかりに終始してしまうと『かごしまぐるり』と一緒にやってみよう!という気持ちにはなりにくいのではないでしょうか。

だからこそ、『かごしまぐるり』のサービスでどれだけ明るい未来を示せるか、期待感を抱いていただけるかを意識してお伝えすることを大切にしているのです。

地場活動の生み出す成果

このようにオンラインにとどまらず、オフラインの場でも積極的に伝える活動を行っていくなかで、生産者様同士のコミュニティ内に徐々に『かごしまぐるり』の認知度が広がり、出店している生産者の方から、知り合いの生産者の方をご紹介いただく機会が増えてきました。

『伝えて、伝わる』ことは一朝一夕ではなく、すぐに目に見える効果を出すことは難しいからこそ、継続して伝えることを大切にして、徐々に変化が生まれてきていることを実感しています。生産者の方ばかりではなく、昔からの友人・知人、起業してからご縁をいただいた方などたくさんの方が応援していただき、周りの皆さんへの感謝を強く感じます。

起業してからの心境の変化として、周りの方への感謝の気持ちが1.5倍増くらいになりました笑。

まだまだこれからのサービスですが、たくさんの方に支えられながら、少しずつ、でも着実に『かごしまぐるり』の輪が広がっていることを実感する毎日です。

■かごしまぐるり
https://gururi-japan.com/

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