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適切なタグIDの設定で露出機会を向上
楽天市場では、「ディレクトリID」と「タグID」の2種類のIDがあります。楽天市場内の集客を増やす方法として、「タグID」の設定が重要になってきます。「タグID」を設定しないと、集客の機会損失となってしまいかねません。
「タグID」とは商品ジャンルに加え、商品に新たな情報を付与し、商品検索をする際に、ユーザーが希望する商品を絞り込めるようにするためのものです。商品に付与する情報を「タグ」と定義しており、商品登録時に「タグ」を設定していただくことで検索精度の向上が期待できます。
ファッションジャンルではサイズやカラーバリエーション、食品では産地や個数、セット組など様々なタグIDがあり、ユーザーが目的の商品を見つけやすくするための設定項目となります。
タグIDの設定有無による比較
「タグID」の対策方法は、「商品にあったIDを設定する」ことです。
「いやいや、そんなの当り前にやっているよ」と思いましたか?
実はこれが意外と盲点になっていて、機会損失の温床になっているのです。具体的な例を挙げてみましょう。(2021年4月の検索結果です。)
こちらは「ガウチョパンツ 七分丈」のキーワード検索結果で、商品が3,345件表示されました。

こちらは同じ検索結果で画面左にある「7分丈・クロップド」のタグIDで絞り込みました。(PC画面で操作)

そうすると表示される商品数が975件まで減ったのがわかります。

つまり、キーワードで「七分丈」と対策していても、タグIDの設定をしていない商品が2,000商品以上あり、絞り込みから漏れてしまっているのです。逆に言えばタグIDを入れていれば、この競合2,000商品よりも露出機会を多く持つことができます。
様々なところに関与する「タグID」
別の例を見てみましょう。
メンズ財布カテゴリにはこのような「ブランドで探す」リンクがありますが、遷移先は「メンズ財布ジャンル+ブランドタグID」の検索結果に飛びます。

他にも新生活特集ページの「折り畳みデスク」の飛び先は「デスク+脚折りたたみ」の検索結果となります。

このように楽天市場内の特集ページからもタグIDを用いた導線は多くあります。
該当する「タグID」がないニッチ商品の場合
商品ジャンルがあまり一般的なものでない場合、適合する「タグID」がない場合があります。特に新ブランドなどの場合は「タグID」がないことも多いです。
その場合もあきらめず、「IDの改善要望」をしましょう。
RMSから専用の改善要望を送るフォームがあるので、そちらからリクエストを送ります。
必ず追加されるわけではないですが、追加されたときはチャンスが拡大するので積極的に行うといいです。
また、サポートニュースで新規追加されるID情報も定期的に周知されるのでこちらもチェックするといいでしょう。
RMSでの「タグID」設定方法
「タグID」はRMSの商品ページ設定から行います。
※CSV一括編集機能を利用する方法もありますがここでは割愛します。
目的の商品の商品ページ設定を開き、ページ中段の「商品登録情報」に設定箇所があります。

全商品ディレクトリIDの下の「タグID」に該当するIDを「/」(半角スラッシュ)で区切って入力します。
直接入力もできますが、「ID検索」のリンクを押下すると設定されているディレクトリIDに対応して入力可能なタグIDを確認しながら設定ができます。
慣れるまではこちらからの利用をお勧めします。

自店舗でよく使うタグIDはエクセルなどでリスト化しておくと新規商品登録時にも効率が上がります。
また、RMSでダウンロードできる「全商品ディレクトリ・タグ入力補助ツール」はエクセルに現状使用できるディレクトリID、タグIDが網羅されているので是非一度ダウンロードしてみてください。
まとめ:キーワードと同様に重要な「タグID」
キーワードを設定し、検索結果に表示させることは非常に重要です。しかし、「タグID」の設定は軽視されがちですがキーワードと同様に重要なのです。
自店舗のジャンルにどのような「タグID」が存在し、その結果ページがどのようになっているかは定期的にチェックし、設定を見直しましょう。また、「タグID」は定期的に更新されるので、RMS内のサポートニュースで情報を集めるとよいでしょう。
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