
株式会社ripples(本社:東京都渋谷区、代表取締役:清水明義)が、TikTok Shopで商品を購入した410名を対象にした調査を実施し、購入頻度・継続意向・満足度に関するデータを詳細に分析したことを発表しました。
日本でTikTok Shopがサービス開始してから約1年が経過しました。これまで「バズった商品が短期間で大量に売れる」というスパイク型の販売構造として認識されてきましたが、果たしてそれは一過性のトレンドに過ぎないのか、あるいは消費者の日常に根付きつつあるのか──この疑問に対して、同調査では購入頻度・継続意向・満足度という3つの指標から明確な回答を導き出しています。
今回のリリースでは、TikTok Shop利用者による"リピート型の消費行動"に着目した調査データが公開されています。
一時的ブームではない証拠──継続意向72%・満足度70%・購入頻度上昇65%が揃って高水準に
TikTok Shopでの購入経験者に対する3つの質問において、いずれの指標も同時に高い水準を示す結果が得られたとのことです。
一般的なECプラットフォームにおいては、これら3つの指標が同時に高水準となるケースは珍しいとされています。話題性によって購入数が伸びたとしても、リピート意向が伴わなかったり、購入頻度が横ばいで推移するパターンが多く見られるためです。
TikTok Shopが例外的にこうした高水準を達成しているという事実は、消費者との間に継続的な関係性が構築されつつあることの証左といえます。
"かなり増えた"層が30.7%──1年前との比較で購買行動を大幅に増やす層の存在が明らかに
Q1「1年前と比較した購入頻度の変化」の詳細結果を見ると、"かなり増えた"と答えた層が30.7%に上りました。1年前と比べて購買回数を顕著に増加させる層が3割を超えて存在するというのは、他のECチャネルと比較しても稀な水準といえます。
また、「1年前はまだ利用していなかった」という層が13.4%存在することも併せて考慮すると、TikTok Shopは以下の2つのメカニズムによって市場を拡大していることが読み取れます。
・既存の購入者における購入頻度を継続的に引き上げる
・新規の購入者を継続的に獲得する
継続意向72%の詳細──"ぜひ購入したい"が約36%、"まあ購入したい"が約37%
Q2「今後半年以内にTikTok Shopで商品を購入したいと思うか」という質問の結果は次の通りです。
特筆すべきは、"ぜひ購入したい"という強い購入意欲を持つ層が35.6%(3人に1人以上)に達している点です。単に"また機会があれば購入するかもしれない"といった受動的な意向ではなく、能動的に購入を計画する層が3割を超える規模で確認されています。
なぜ定着が進むのか──"視聴→発見→購入"がアプリ内で完結する独自構造
TikTok Shopにおいてリピート型の消費が見られる背景には、独自の購買ジャーニー構造が存在すると考えられます。
他のECチャネルでは「検索→比較→購入」というプロセスが中心となりますが、TikTok Shopでは「視聴→発見→購入→再視聴」という循環型のジャーニーが成立しています。ショート動画やライブ配信を通じて商品との継続的な接点が生まれるため、単発の購入で完結せず、購入者との継続的な関係が育ちやすい特性を持っています。
購入者は、単に商品を購入しているだけではなく、そのブランドの動画を継続的に視聴し、クリエイターとのコミュニケーションを含めた"体験"を積み重ねている状態です。この"体験の積み重ね"が、TikTok Shopにおけるリピート率を支える構造に繋がっていると分析されています。
事業者への示唆1──継続的な関係構築を前提とした運用設計へのシフト
3つの指標が揃って上向きであることが示しているのは、TikTok Shopが"継続的な購買関係を構築できる可能性を持つチャネル"であるという事実です。
これまでTikTok Shopは「バズった商品が短期間で大量に売れる」というスパイク型の販売構造で語られてきました。しかしながら、購入頻度の上昇・満足度・継続意向の3指標が揃って高水準を示している状況においては、単発の話題性に依存しない継続的な運用設計を検討する価値があると考えられます。
EC事業者が意識すべき視点として、以下が挙げられています。
・「1回の売上」だけでなく「継続的な購買が発生しているか」もKPIに組み込む
・満足度が高い状態を維持できるよう、コンテンツでの認知形成→初回購入→次回接点への導線を意識する
・広告予算に加えて、クリエイティブ制作・顧客体験設計への継続的な取り組みを計画に組み込む
事業者への示唆2──継続的な接点を最大限に活用できる運用設計の構築
リピート購入が発生しているということは、TikTok Shopが単なる"直販チャネル"に留まらず、消費者との継続的な接点を持つ場としても機能している可能性を示唆しています。
継続的に接触する層は、購買のたびにブランドとの関係性を深めていくと考えられます。この"継続的な接点"を意識した運用設計は、TikTok Shop内での中長期的な施策を組み立てる上で有効な視点となります。
一方で、広告配信のみで運用している場合、この構造の恩恵を最大限に活用できない可能性があります。今後は、運用体制を含めた全体設計をどのように組み立てるかが、TikTok Shopでの成果を左右する重要なテーマになると考えられます。
総括──TikTok Shopで観察される"リピート型消費"を踏まえた運用設計の重要性
同調査を通じて明らかになったのは、TikTok Shopが"リピート型消費"が観察されるチャネルとして機能しつつあるという事実です。
EC事業者にとっては、以下のような視点が重要となります。
・"広告出稿の場"としてスパイク的に扱うだけではなく
・継続的な購買関係を前提とした運用設計を検討する余地がある
今回のデータは、事業者にとってTikTok Shopの位置付けを見直す一つの材料となる調査結果といえます。
監修者コメント
株式会社ripples 代表取締役 清水 明義氏は次のようにコメントしています。
「継続意向72%という数字は、TikTok Shopが"買って終わり"のプラットフォームに留まらず、消費者との継続的な関係を構築できる可能性を持つチャネルであることを示していると考えます。
多くの事業者はいまだにTikTok Shopを"広告出稿の場"として捉えている段階にありますが、今回のデータからは、コンテンツ運用や顧客体験を含めた運用全体の設計が、TikTok Shopでの成果を左右するテーマになりつつあることが読み取れます。」
調査概要
調査名:TikTok Shopに関するアンケート
調査期間:2026年6月16日〜7月14日
対象:TikTok Shopで過去1年間に購入経験のある男女
サンプル:n=410(15〜39歳 250名/30〜60歳 160名)
調査方法:インターネット調査
設問数:9問
会社概要
会社名:株式会社ripples
所在地:東京都渋谷区
代表者:代表取締役 清水明義
設立:2022年
事業内容:TikTok Shop運用代行、TikTokクリエイター起用支援、LIVEコマース運用支援、EC総合コンサルティング
出典元:株式会社ripples



















