ウォーネクト、鹿児島県の越境EC参入支援事業を受託 3年連続の実施で直接契約へ移行

2025年12月25日 2025年12月25日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

株式会社ウォーネクトが、鹿児島県から「越境EC参入支援事業」を受託したことを発表しました。

本事業は令和5年度からスタートしており、今回で3年連続の実施となります。2025年度からは鹿児島県と直接契約を結ぶ体制へと変更されました。これにより、県や県内の企業とのやり取りがより密接かつスムーズになり、地域企業それぞれの状況に合わせた迅速で効果的なサポートが実現可能となっています。

この記事の目次

1 越境EC参入支援事業について
2 参加企業一例
3 今後の展開について
4 株式会社ウォーネクトについて
- 4.1 サービス内容
- 4.2 会社概要

越境EC参入支援事業について

本事業では、東南アジアを主要ターゲットとした海外マーケットに対し、ShopeeやLazadaといった主要な越境ECプラットフォームを用いて、鹿児島県内の企業による海外販路の開拓を支援していくとのことです。

対象となる国は、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、タイ、台湾、ブラジルの計7か国となっています。

同社がこれまで蓄積してきた越境ECの運営ノウハウを最大限に活用し、海外ではまだ認知されていない鹿児島県産品の価値を積極的に発信しています。

これまで同社は、再委託という形で本事業をサポートしてきましたが、2025年度より県との直接的な契約形態に移行したことで、行政側との情報のやり取りや意思決定のスピードが大幅に向上し、より細やかな事業運営が可能となりました。

参加する企業数と出品される商品数は右肩上がりで増加しており、2025年度においては16社が参加し、96商品が出品されるに至りました。出品される商品のジャンルは、食品、化粧品、陶磁器、生活雑貨など多様な分野にわたっており、鹿児島県内企業の越境ECに対する理解の深まりと、同社の支援実績に対する高い評価がこの成長を支えています。

参加企業一例

さらに、本年度からはShopeeだけでなく、Lazadaでの商品出品もスタートしています。両プラットフォームはともに東南アジアを代表する大手ECモールであり、両モールを合わせた年間流通総額は20兆円を超える巨大な市場規模を誇っています。

複数のプラットフォームを併用することで、より多様な海外の顧客層へのアプローチと県産品の認知度向上を実現し、自治体支援事業として特定のプラットフォームに依存しない販売体制の構築を進めています。

本事業には、3年連続で参加を続けている企業も少なくなく、参加企業からは「国ごとの需要動向をデータで把握することができ、海外展開の重要な指標になる」といった声が寄せられています。実際に、想定していなかった国で新しい販売チャンスが生まれるなど、データに裏付けられたテストマーケティング型の海外展開が着実に成果を上げているとのことです。

今後の展開について

株式会社ウォーネクトは、これまでの鹿児島県での実績を通じて、地域産品の魅力発信、海外販路の開拓、越境EC運営サポートにおける豊富な知見を積み重ねてきました。

このサポートモデルは、他の自治体においても同様に展開・応用が可能であり、今後は全国各地の特産品を海外市場へ届けるために、販路拡大とブランド発信の両面から継続的な支援を行っていく方針です。

株式会社ウォーネクトについて

サービス内容

越境ECコンサルティング

海外進出において課題を抱えている企業に対して、越境ECのコンサルティングサポートを提供しています。実店舗への進出と比較すると、越境ECはリスクが低く、コストも抑えながら海外進出を実現できるというメリットがあります。現地の需要を確認しながら段階的に海外進出を進めることが可能です。同社が長年にわたって培ってきた越境ECの知見をベースに、手厚いサポートを実施しています。

越境ECサイト運営代行

越境ECをスタートさせたい企業、もしくはすでに始めているものの運用に手が回らないという企業に対して運営代行サービスを提供しています。戦略の立案だけでなく実務面もサポートすることで、海外進出における人的コストの削減にも貢献します。同社で構築された運用フローに基づき、スムーズでトラブルのない越境EC運用が可能となります。