インテージが生成AIによるマーケティング戦略導出ツールを開発、国内最大級のパネル調査データを活用

株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、取締役社長:檜垣 歩)は、国内最大級のパネル調査データ群を活用し、生成AIによって分析からマーケティング戦略仮説の導出までを実現する新しいツールを開発しました。このツールは、同社グループが保有する全国約6,000店舗を対象とした小売店パネル調査であるSRI+®、全国約70,000人を対象とした消費者パネル調査のSCI®、さらには買い物アプリ「CODE」に寄せられる口コミや評価といった豊富なデータをインプットとして活用します。

今回開発されたツールの特徴は、消費財市場におけるカテゴリやブランドの現状を把握することから始まり、簡単な設定で分析や購買者のプロファイリングを実施できる点にあります。さらに、得られた分析データを生成AIが解釈することで、構造的なサマリーや複数のインサイト、戦略仮説を迅速に推論し導出できることが大きな強みとなっています。

まずは同社内の顧客対応部署において本ツールを活用し、顧客への企画提案やディスカッションの場面で使用されます。これにより、ファクトに基づいたスピーディな課題抽出と多角的な仮説構築が可能となり、顧客の意思決定や施策実行の支援に貢献していく方針です。

生成AI分析・マーケティング戦略導出ツールの機能概要

本ツールには以下の主要機能が搭載されています。

  1. ブランド分析(ブランド実績分析、顧客構造分析、口コミ分析)
  2. 生成AIマーケティングプランニング(分析テーマ別と総合マーケティングプランニング機能)
  3. プロファイリング分析
  4. カテゴリ分析機能

なお、プロファイリング分析とカテゴリ分析機能については、2026年6月までに追加開発および実装が予定されています。

活用されるデータの詳細

本ツールで使用される主なデータは以下の通りです。

SCI®(全国消費者パネル調査)は、全国の15歳から79歳までの男女70,000人の消費者から継続的に収集している日々の買い物データを蓄積したものです。SCI Profiler(生活者価値観アンケート)は、SCIの調査対象者に対して年1回実施される大規模なアンケートで、生活や消費価値観を中心とした豊富なプロフィール情報が含まれています。

SRI+®(全国小売店パネル調査)は、全国約6,000店舗の販売実績から国内全体の売上を推計した小売店販売データです。また、CODE口コミ・評価は、インテージグループの株式会社リサーチ・アンド・イノベーションが運営するMAU30万人の買い物アプリ「CODE」に投稿される実購買者の口コミや評価データとなっています。

ツール画面1

ツールの4つの特長

本ツールでは、生成AI利用時の課題であるハルシネーション(誤回答)を抑制し、エビデンスに裏付けられた妥当性の高い分析サマリーや複数のインサイト、マーケティング戦略仮説を高速で導出することが可能です。これは以下の4つの要素を組み合わせることで実現されています。

第一に、生成AI活用を前提に最適化したデータマート構造を構築しています。第二に、インテージ独自の知見に基づく分析ステップを採用しています。第三に、同社のアナリストによる構造的なプロンプト設計が行われています。そして第四に、事前集計と生成AI活用により、アウトプット作成の時間を圧倒的に短縮しています。一例として、顧客構造分析に要する時間は従来の工程と比較して約20分の1になるということです。

ツール画面2
ツール画面3

今後の展開について

インテージでは、本ツールの開発や運用を通じて得られる知見やノウハウを活かして、対外向けサービスとしての展開も視野に入れています。具体的には、同社のパネルデータ提供システムへの組み込みや、顧客が保有する各種データ、さらには外部AIエージェントとの連携などを検討していく予定です。

市場代表性があり信頼性が高いインテージのデータ資産を生成AIによって最大限に引き出すことで、顧客のマーケティング意思決定支援のためのケイパビリティを中長期的に強化し、顧客のマーケティング活動の支援に活かしていくとしています。

株式会社インテージについて

株式会社インテージは1960年に創業しました。インテージグループとしてアジアNo.1であるマーケティングリサーチおよびインサイト事業に加えて、マーケティングソリューション事業を展開しており、9か国の海外拠点とともに国内外の企業や団体のマーケティング活動を総合的に支援しています。

事業ビジョンとして「Create Consumer-centric Values」を掲げており、深い生活者理解とデータ活用の高度化による顧客企業支援を通じて、生活者の幸せの実現を目指しています。なお、アジアNo.1という評価は「ESOMAR's Global Top-50 Insights Companies 2025」に基づくもので、グループ連結売上高ベースでの実績です。

出典元:株式会社インテージ

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