2021年9月にGoogleが日本語版の「マーケット ファインダー」をリリース!低リスクで海外販売や越境ECを始めるには?
ニュースの概要

2021年9月にGoogleは、自社が販売すべき海外市場の発見をサポートするツール「マーケット ファインダー」の日本語版をリリースしました。ここではツールの解説と、低リスクで海外展開する方法について紹介します。

Googleのツールを活用して海外市場を調査

マーケットファインダーは、ウェブサイトのURLを入力するだけで、自社におすすめの海外市場をランキング形式で表示してくれます。また、用意された質問に答えることで、越境ECの準備状況を数値化してくれる機能もあります。

Googleトレンドを活用して、各国における検索動向を把握することで海外市場のニーズを分析されている方も多いと思いますが、物販に特化したリテール版トレンドクエリも合わせて活用するといいでしょう。 Googleはツールの提供だけでなく、海外販売に必要なオペレーションマーケティング新型コロナウイルス感染症対策などをまとめたガイドも公開しています。海外販売にあたって必要な情報が載っているので、参考にしてみて下さい。

海外代理購入サービスをうまく活用しよう

海外市場調査の結果、販売先の国が決まっても、ECサイトを海外向けに対応しなければ、越境ECは成功しません。国内向けのECサイトでは、言語や通貨・決済、物流などの問題で、海外の方に購入してもらえないですし、商品を届けることもできないからです。

しかし、既にあるECサイトを海外販売用にリニューアルするとなると、時間とお金がかかってしまうでしょう。海外向けに特化したECカートシステムの中には安価なものもあるため、専用に作り作るのも手かもしれませんが、運用の手間は増えてしまいます。また、海外市場調査をしたとはいえ、越境ECがうまくいくかはわかりません。リスクも考えると、まずは小さく、すぐに始めたいと思う方も多いのではないでしょうか。

そのような方には、海外代理購入サービスを利用するのも手だと思います。海外代理購入サービスというのは、海外の顧客が日本国内のECサイトでほしい商品を代理で購入してくれるサービスです。一方、海外代理購入サービスを利用する事業者側は商品を納品するだけで、海外の顧客への発送はサービス提供会社が行ってくれます。

海外代理購入サービスをうまく活用しよう1
海外代理購入サービスをうまく活用しよう2

代表的なサービスとしては、Buyee Connect(バイイーコネクト)や、WorldShopping BIZ(ワールドショッピングビズ)があげられます。各社が発行するタグを自社のECサイトに張るだけで越境ECが可能になります。そのため、既に海外からアクセスがあり、すぐに越境EC対応をしたいという方にも適しています。

海外代理購入サービスの仕組み

海外の方がECサイトにアクセス際、IPアドレスから判断して、ポップアップで海外専用のカートに案内してくれます。購入までの入力フォームも販売国に合わせて対応してくれますし、通貨・決済の対応をする必要もないのです。

商品の配送に関しても、指定された国内の物流倉庫に商品を送れば、代わりに海外まで発送してくれます。そのため、インボイスなどの税関手続きをする必要はありません。また、海外の顧客からの問い合わせも対応してくれるので、外国語に堪能な人員を雇わなくても大丈夫です。

海外代理購入サービスの注意点

Buyee ConnectもWorldShopping BIZも、導入費用は初期33,000円、月額5,000~5,500円になっています。販売手数料はかかりませんが、代わりに商品を購入する顧客が、海外代理販売サービスの提供会社に手数料を支払う必要があります。そのため、購入者は少し割高に感じてしまうということは把握しておきましょう。他にも、購入にあたっての入力フォームは、多言語対応の対象になりますが、商品ページをはじめ、それ以外の部分は日本語のままになります。

最後に:海外代理購入サービスを足掛かりに海外展開

別途費用にはなりますが、顧客の国や年齢などの販売データを提供しています。海外代理販売サービスは、手軽に越境ECを始められるだけでなく、今後の海外展開についての戦略を立てるのにも役立つのです。海外に販路を拡大したいと思ったときに、低リスクで容易に実施できる海外代理購入サービスは非常に有効ではないでしょうか。

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