ウィルゲートがCRO・SXO施策の効果検証結果を発表、全体の約6割で改善効果、統計的に有意なケースでは平均53.94%のコンバージョン率向上を実証

株式会社ウィルゲート(本社:東京都港区、代表取締役:小島 梨揮)は、2019年から2025年にかけて実施したWebサイトのCRO(コンバージョン率最適化)およびSXO(検索体験最適化)施策について、96件の効果検証を実施したことを発表しました。その結果、約6割(59.4%)の施策でコンバージョン指標が改善し、統計的に有意な改善が認められたケースでは平均53.94%のコンバージョン率向上が実証されています。

背景・課題:Webサイト改善における課題

近年、多くの企業がWebサイトのコンバージョン率改善に取り組んでいますが、以下のような課題に直面しています。

  • 効果測定の不確実性:施策の効果が本当にあったのか、偶然なのか判断が難しい
  • 改善率の不透明性:どの程度の改善が期待できるのか、業界基準が不明確
  • 施策の再現性:成功事例が自社に適用できるか分からない
  • 統計的な根拠の欠如:データサンプル数が少なく、信頼性の高い判断ができない

特にAI時代において、SXOとCROの両立が求められる中、統計的なアプローチに基づく改善手法の確立が急務となっています。

解決策:実施した効果検証の概要

同社では、以下の方法で大規模な効果検証を実施しました。

<検証対象>

  • 施策総数:96件
  • 対象業種:不動産、美容・健康、人材紹介、ITサービス、EC、サービス業など多業種
  • 対象ページタイプ:トップページ、LP、商品詳細、記事詳細、フォームなど全ページタイプ
  • 実施施策:CRO(UI/UXデザイン改善、フォーム最適化、CTA改善等)、SXO(検索結果表示改善、コンテンツ最適化等)

<検証方法>

  • A/Bテストおよび月次比較による効果測定
  • P値による統計的有意差判定を実施
  • セッション数、CV数、CVR(コンバージョン率)の3指標で評価

調査結果<主要な発見>

1. 全体の改善傾向

  • 改善総数:96件
  • 勝利数:57件(改善が確認された施策)
  • 勝率:59.4%
  • 勝利時の平均増加率:+53.94%
  • 勝利時の中央値:+31.87%

2. 統計的信頼性の高い改善実績

  • 統計的に有意な検証数:23件(十分なサンプル数があり、結果の信頼性が高い施策数)
  • 統計的有意性の出現率:24.0%(全施策のうち、統計的に確実な結果が得られた割合)
  • 確実な改善数(有意差あり):15件
  • 確実な改善率(有意差あり):65.2%(信頼できる結果のうち、実際にKPIが向上した割合)

統計的に有意な改善が認められたケースでは、より高い確率(65.2%)で成果が出ており、サンプル数を確保した検証の重要性が証明されました。

3. 業種・ページタイプ別の傾向

  • 商品/サービス詳細:CTA文言・デザイン変更で最大105%の改善事例
  • トップページ:コンテンツ配置変更、メインビジュアル最適化で5〜67%の改善
  • 記事詳細:SERPs改善と内部導線設計で30〜135%の遷移率向上
  • フォーム:入力項目の最適化で平均15〜30%の完了率向上

※1 ハブページ・・・該当ページに関連したページへのリンクが複数存在しており、それぞれのページへの誘導を促すことを目的としたページ。

※2 末端ページ・・・ユーザーに最終的なアクションを促すことを目的としたページ。

4. 特筆すべき改善事例

  • サービスLPのCTA最適化:+230.71%(ITサービス業界)
  • 商品詳細ページのCTA文言変更:+105.56%(サービス業界)
  • 料金表ページのレイアウト変更:+135.42%(美容・健康業界)

今後の展開・意義

本調査の意義

今回の大規模な効果検証により、以下のことが明らかになりました。

  1. 統計的なアプローチの有効性:統計的な検証を伴う改善施策は、高い確率で成果を生みます
  2. 再現性の担保:業種・ページタイプごとの傾向を把握することで、施策の再現性が向上します
  3. 期待値の明確化:平均31〜53%の改善率という具体的な指標を提示することができました
  4. AI時代のSXO重要性:SXO(検索体験最適化)とCRO(コンバージョン最適化)の両立が成果に直結することが示されました

今後の取り組み

同社では、本調査で得られた知見を活用し、以下の取り組みを推進していくとのことです。

  • データドリブンなWebサイト改善コンサルティングの強化
  • 業種別・課題別の成功パターンのデータベース化
  • AI時代における検索体験最適化(SXO)とCROの統合支援
  • 統計的な根拠に基づく改善提案の標準化

SEOコンサルティングについて

株式会社ウィルゲートは2006年の設立以来、SEOを起点にWebサイト集客からCV獲得のためのコンサルティング・設計・流通まで、全領域をワンストップでサポートしています。SEOを中心に、CRO・SXO・LLMOなどのWebマーケティングのコンサルティングおよびコンテンツ制作サービスを提供しています。2018年にリリースしたSEOの内製化を支援するSaaS「TACT SEO」は、導入企業7,000社を突破しており、競合調査やサイト分析などの順位改善をはじめ、AI(Gemini 2.5 Pro 対応)を活用して簡単にSEO記事を作成できるとのことです。

ウィルゲートについて

同社は2006年に中小企業向けのWebマーケティング支援会社として創業しました。現在は、ベンチャー・ITに強い完全成功報酬型M&A仲介支援の「M&A事業」、SEOを中心としたWebマーケティングのコンサルティング・コンテンツ制作・SEOの内製化を支援するSaaSを提供する「コンテンツマーケティング事業」、独自の決裁者検索データベースを元に、セミナー・SNSによる効率的な営業活動を支援する「セールステック事業」を展開しています。

▼会社概要

社名  : 株式会社ウィルゲート

所在地 : 東京都港区南青山3-8-38 表参道グランビル3F

設立  : 2006年6月20日

代表者 : 代表取締役 小島 梨揮

事業内容: M&A事業、コンテンツマーケティング事業、セールステック事業

出典元: 株式会社ウィルゲート プレスリリース

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