WOW WORLD調査:企業からのメールマガジン、3割以上が情報受取手段として選択、半数近くが実際に購読中

株式会社WOW WORLD(本社:東京都品川区、代表取締役社長:美濃 和男)が、「企業に求める情報発信方法」についてのインターネットリサーチを実施し、3,221名から回答を得ました。調査結果によると、「企業からどのように情報を受け取りたいか」という質問に対して「メールマガジン」を選択した人は3割以上に達し、半数近い1,554人が実際にプライベートで企業からのメールマガジンを受信していることが明らかになりました。同社はこの結果をもとに、生活者が企業に求めている情報や購読理由、解約理由などをレポートとしてまとめ公開しています。

調査背景

株式会社WOW WORLDが2025年2月3日~2月13日に実施したインターネットリサーチでは、「普段どのような手段で企業の情報を受け取りたいですか」という質問に対して、「企業からのメールマガジン」が「公式Webサイト」に次いで多い結果となりました。

また、「プライベートで企業からのメールマガジンを受信していますか」という質問に対して「受信している」と回答した人は48%という結果でした。

こうした結果を踏まえ、株式会社WOW WORLDは半数近くの生活者が身近に感じている「メールマガジン」を活用した最適なコミュニケーション方法を把握するため、プライベートでのメールマガジンの受信数やメールマガジンに求めるもの、解約理由などを詳しく調査し、レポートを作成しました。本調査レポートで使用されているデータは、2025年6月に発表された「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」で使用したものと同様のデータを活用しています。

調査結果サマリー

企業からの情報の受け取り方

  • メールマガジンを登録するきっかけは「会員登録するタイミングで」と「商品を購入したタイミングで」が多い。世代が上がるほど、「商品を購入したタイミングで」を選択する傾向がみられました。
  • 1日に受信するメールマガジンの平均数は、「3~5通程度」が36%と最も多く、以降は「6~10通程度」「1~2通程度」と続きます。若年層は、受信する平均数が少ない傾向にあることがわかりました。

プライベートで受信するメールマガジンに期待すること

  • メールマガジンに求めるものは、71%が「キャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報」を重視。どの世代でもこの需要は高く、お買い得情報を求めていると回答しています。
  • メールマガジンを読みたくなるポイントは、半数以上が「件名や内容が興味深い」と回答、次いで「テーマがわかりやすい」となっています。件名やテーマの工夫で開封につながりやすくなることが示唆されています。
  • メールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みしたことがある人が半数。購入、申し込みした理由は、「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」が最も多い結果となりました。
  • プライベートでメールマガジンを読む時間帯として、平日の帰宅後や休日の余暇などゆとりのある時間帯にメールを読む割合が多いことがわかりました。

メールマガジンの課題

  • メールマガジンを読まない理由は、「件名に興味がない」「忙しい」という結果に。開封を促すには、件名と配信のタイミングがカギとなることが示されています。
  • メールマガジンを解約したことがある人は6割以上。適切な配信頻度と質の高いコンテンツに加え、読者の関心に合った届け方が重要であることが明らかになりました。
  • 半数以上の人が、登録済みのメールマガジンが迷惑メールに分類された経験があると回答。読者に確実に届けるには、配信設定や認証を適切に設定することが求められています。
  • なりすましメールが届いたことがある人は60%。「メッセージの内容」や「メールアドレス」から判断している人が多く、76%の人が開封せずに削除を実施しているとのことです。

調査概要

内容
メールマガジンに求めるもの

主体
株式会社WOW WORLD

調査手法
同社開発のアンケートシステム「WEBCAS formulator」を活用し、グループ会社の株式会社マーケティングアプリケーションズの「Mapps Panel」によるインターネット調査を実施

調査期間
2025年2月3日~2月13日の11日間

エリア
全国47都道府県

年齢
13歳~80歳代の男女

有効回答数
1,554人(「プライベートで企業からのメールマガジンを受信していますか」という質問に対し、「はい」を選択した人)

調査結果

企業からの情報の受け取り方

メールマガジンを登録するきっかけは「会員登録するタイミングで」と「商品を購入したタイミングで」が多く、世代が上がるほど、「商品を購入したタイミングで」を選択する傾向が見られました。

「企業のメールマガジンに登録するきっかけはなんですか」という質問に対して、最も多かった回答は「会員登録するタイミングで」(48%)、次いで「商品を購入したタイミングで」(45%)でした。これらの結果から、会員登録や購入時にメールマガジンの案内をする企業が多いことがうかがえます。続いて「割引クーポンがもらえるから」(40%)が上位に入り、割引やキャンペーンといった訴求がメールマガジンを登録する動機になっていることも明らかになりました。

年代別の傾向

年齢別の回答を見ると、どの年代も「会員登録するタイミングで」、「商品を購入したタイミングで」を多く選択していることがわかりました。さらに、30~50代は「割引きクーポンがもらえるから」を選択した割合が他の年代よりも多く、これらの世代にはお得感のあるオファーを訴求することが有効と考えられます。

1日に受信するメールマガジンの平均数は、「3~5通程度」が36%と最も多く、以降は「6~10通程度」「1~2通程度」と続きます。若年層は、受信する平均数が少ない傾向が見られました。

プライベートで受信するメールマガジンの平均数

「プライベートで1日に受信するメールマガジンの平均数を教えてください」という質問では、「3~5通程度」(36%)、「6~10通程度」(21%)、「1~2通程度」(15%)となりました。これらの結果から、1日に受信するメールマガジン数にはばらつきがあるものの、合計すると「3通以上受信している層」が75%近くを占めることがわかります。さらに「21通以上」と答えた人も9%いるため、多くのメールの中で開封されるためには企業側の工夫が必要になると考えられます。

プライベートで受信するメールマガジンに期待すること

メールマガジンに求めるものは、71%が「キャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報」を重視しており、どの世代でもこの需要は高く、お買い得情報を求めている結果となりました。

「プライベートで受信するメールマガジンに求めるもの(メールマガジンを受信する理由)はなんですか」という質問に対して、71%の人が「キャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報」と回答しました。

年代別の傾向

年齢別で見ると、全ての年代で「キャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報」が支持されていることがわかります。また、年齢層が高くなるにつれて「新製品情報」「生活に役立つ情報」を選ぶ人が増えています。お得な情報にとどまらず、新製品情報や生活を豊かにする実用的なコンテンツへのニーズがあることがうかがえます。

メールマガジンを読みたくなるポイントは、半数以上が「件名や内容が興味深い」と回答し、次いで「テーマがわかりやすい」となりました。件名やテーマの工夫で開封につながりやすくなることが示唆されています。

メールマガジンを読みたくなるポイント

「メールマガジンを読みたくなるポイントはなんですか」という質問に対し、最も多かった回答は「件名(タイトル)や内容が興味深い」で53%。次いで、「テーマがわかりやすい」で42%でした。このことから、世代ごとなどの特性を踏まえたパーソナライズや、件名・本文を読者の興味・ニーズに合わせる工夫が有効だと考えられます。

メールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みしたことがある人が半数に上り、購入、申し込みした理由は、「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」が最多という結果になりました。

メールマガジン経由の商品・サービスの購入・申し込み

「これまでにメールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みしたことはありますか」という質問に対して、49%の人が「はい」を選択しました。この結果から、メールマガジンは依然として多くの生活者の購買行動に影響を与える有効なチャネルであると考えられます。

商品・サービスの購入・申し込みの理由

「はい」を選択した人に対して、「これまでにメールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みした理由はなんですか」という質問をしたところ、61%の人が「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」を選択。「個人の興味・関心に合った訴求」が購入のきっかけになりやすいと考えられます。また、次いで56%の人が「セール・キャンペーンでお得に購入できたから」を選択していることから、お買い得情報と個別の関心を組み合わせた施策も有効と考えられます。例えば、ほしい物リストや閲覧履歴に連動したセール通知を送ることによりコンバージョンが上がることが期待できます。

年代別の傾向

年齢別で見ると、全世代で「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」「セール・キャンペーンでお得に購入できたから」を選択する人の割合が多い一方、10代、20代で特に「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」を選ぶ割合が高く、若年層ほど興味・関心にマッチした案内が購買につながりやすい傾向が見られます。

プライベートでメールマガジンを読む時間帯

プライベートでメールマガジンを読む時間帯として、平日の帰宅後や休日の余暇などゆとりのある時間帯にメールを読む割合が多いことがわかりました。

「プライベートでメールマガジンを読む時間帯を教えてください」という質問に対して、「平日の帰宅後」にメールマガジンを読む人が45%と最多となり、次いで「休日の余暇」にメールを読む人が38%と多い結果となりました。その後、「平日のお昼休憩中」、「休日の夜」が続くことから、ゆとりのある時間帯にメールを確認する傾向にあることがわかりました。

年代別の傾向

年齢別で見ると、多くの世代が平日の帰宅後や、休日の余暇・夜の時間帯、平日のお昼休憩中にメールを読むことが多いことがわかりました。また、50代以上では、休日の午前中もメールを読む人が他の年代より多い傾向です。

メールマガジンの課題

メールマガジンを読まない理由は、「件名に興味がない」「忙しい」という結果となりました。開封を促すには、件名と配信のタイミングがカギとなることが示されています。

「送られてくるメールマガジンを読まない(開封しない)ことはありますか」という質問に対して、73%の人が「はい」を選択しました。

メールマガジンを開封しない理由

「はい」を選択した人に対して、「メールマガジンを読まない(開封しない)ときの理由はなんですか」という質問をしたところ、「件名に興味がない」が72%と最多となりました。続いて「忙しい」が37%となりました。このことから、読者が「読む価値がある」と感じられる件名を設定することが重要であり、件名で関心を引けなければ、プライベートで受信するメールマガジンは開封されにくいことが明らかになりました。

メールマガジンを開封しないときの行動

さらに、「そのときのあなたの行動に近いものを選んでください」という質問をすると、「未読のまま、削除する」を60%の人が選択しました。一方で、「開封するが、中身を読まない」(13%)「中身を読まず、メールソフトの機能で開封済みにする」(5%)のように、開封自体はされても実際には読まれていないケースが18%存在することも明らかになりました。

メールマガジンの解約

メールマガジンを解約したことがある人は6割以上に上ります。適切な配信頻度と質の高いコンテンツに加え、読者の関心に合った届け方が重要であることが示されています。

「プライベートで購読しているメールマガジンを解約(またはフィルター等で設定して読まない)したことがありますか」という質問に対し、63%の人が「はい」を選択しました。

メールマガジンの解約理由

「はい」を選択した人に対して、「メールマガジンを解約する(またはフィルター等で設定して読まない)理由はなんですか」と質問したところ、「配信頻度が多い」(63%)、「内容が面白くない」(57%)が挙げられました。読者に継続して読んでもらうためには、配信の量を適切にコントロールするとともに、内容の質を高め、個々の関心に沿った発信が求められます。

年代別の傾向

年代別に見ると、どの世代でも「配信頻度が多い」「内容が面白くない(興味深くない)」が上位を占めており、解約を防ぐには読者の関心に沿った内容を、適切な頻度で提供することが重要であるとわかります。加えて、70代・80代では「登録した記憶がない」と答えた人が3割を超えており、登録自体を認識していない読者が一定数存在することも確認されました。

メールマガジンと迷惑メールフォルダ

半数以上の人が、登録済みのメールマガジンが迷惑メールに分類された経験があると回答しました。読者に確実に届けるには、配信設定や認証を適切に設定することが求められています。

「登録しているメールマガジンが勝手に迷惑メールフォルダに入っていた経験がありますか」という質問に対し、51%の人が「はい」を選択しました。登録済みであっても迷惑メールとして扱われ、結果として見逃されるケースが少なくないことを示しています。読者に確実に届けるためには、SPFやDKIM、DMARCなどのドメイン認証を適切に整備することに加え、配信頻度の見直しやエラーアドレスのクリーニング、そしてユーザーにとって価値のある情報を届けるようにするなど、配信環境とコンテンツの両面での最適化が求められます。

なりすましメールについて

なりすましメールが届いたことがある人は60%にのぼります。「メッセージの内容」や「メールアドレス」から判断している人が多く、76%の人が開封せずに削除を実施しているという結果が出ています。

「なりすましメール(実在する企業や団体に第三者がなりすまして送信するEメール)が届いたことはありますか?」という質問に対し、60%の人が「はい」を選択しました。実在する企業や団体を装ったメールは依然として多くの人に届いており、受信者側の注意だけでなく、送信企業側もドメイン認証の強化や警告表示の活用など、信頼性を高める取り組みが不可欠となっています。

なりすましメールの判断

「はい」を選択した人に対して、「なりすましメールかどうかをどのように判断しますか」と質問したところ、「メッセージの内容」(65%)、次いで「メールアドレス」(57%)、「送信者名」(46%)が挙げられました。この結果から、受信者はメールの差出人やURLよりも、内容自体の違和感や不自然さで判断していることがわかりました。

なりすましメールへの対応

「はい」を選択した人に対して、「なりすましメールに対してどのような対応をしましたか」と質問したところ、最も多かったのは「開封せず削除した」(76%)、次いで「記載のURLをクリックしなかった」(37%)となりました。一方で、送信元に連絡して確認したり、企業や消費者センターに相談したりするケースはごく少数にとどまりました。このことから、多くの人は怪しいメールには極力触れないようにしてリスクを回避する傾向にあることがわかりました。

株式会社WOW WORLDについて

株式会社WOW WORLDは、メール配信やフォーム作成を軸としたコミュニケーションシステム「WEBCAS(ウェブキャス)」やエンゲージメントソリューション「WOW engage(ワオエンゲージ)」の企画開発・販売を通して、企業のマーケティング活動とカスタマーサクセスにおける課題解決を支援しています。

主な事業内容

  • コミュニケーションシステム「WEBCAS」シリーズの開発・販売
  • エンゲージメントソリューション「WOW engage」の開発・販売
  • メールコンテンツやWebアンケートのコンサルティング・制作

会社概要
設立:1995年4月
本社所在地:東京都品川区西五反田7-20-9
代表者:代表取締役社長 美濃 和男

出典元:株式会社WOW WORLD プレスリリース

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