コンビニ決済とは?前払い・後払いそれぞれのメリットとデメリットを解説

コンビニ決済はクレジットカードの次によく利用される決済方法です。

総務省出典「通信利用動向2019」では4割以上の人がネットショップでの購入にコンビニ決済を利用したとのデータもあり、ECサイトの決済方法には欠かせない存在となっています。

コンビニ決済にはペーパーレスで完結する前払いタイプと請求書を利用する後払いタイプの2種類があり、EC事業者によって導入しているコンビニ決済が異なります。購入者にとってはあまり意識することのない2つのコンビニ決済の違いですが、事業者はどのように使い分けているのでしょうか。

まずは前払い・後払いのコンビニ決済の特徴とメリットとデメリットを挙げていきます。

前払いのメリット・デメリット

前払いのコンビニ決済では、ECサイトで購入手続きをする際に表示される支払用番号をレジで伝える、またはコンビニに設置されている専用端末に入力して支払います。

事業者への入金通知が早く、バスやコンサートのチケットや受験料の支払いなどデジタルコンテンツによく適用されます。

メリットデメリット


未払いが発生しない・入金キャンセルの確率が高い

・物販の場合は入金まで在庫を確保する必要がある


・ペーパーレスで支払いが完結する

・クレジットカードを持っていない若年層(10代~20代)も決済可能
・支払いが完了するまで商品やサービスの利用ができない

・コンビニ端末の操作が難しい         

前払いのコンビニ決済では購入者からの入金を確認するまで商品の発送やサービスの提供を行わないため、未払いという概念がありません。そのため、事業者にとっては取り扱いがしやすい決済ですが、購入完了後に入金がなく自動キャンセルになってしまう確率が高いというデメリットもあります。当社ペーパーレス決済実績では20%以上が未払いによりキャンセルになるというデータがあり、前払いのコンビニ決済はクレジットカード決済だけでは取りこぼしてしまうようなユーザーにリーチできるものの、離脱率の高さが難点となっています。

後払い(保証なし) のメリット・デメリット

後払いのコンビニ決済では、商品に同梱された請求書をコンビニに持ち込み、レジで支払いを行います。後払いのコンビニ決済は、物販だけでなく、会費や公共料金の回収など幅広く利用されている決済です。利用年齢層も幅広いですが、50代以上の女性向けの化粧品・健康食品や衣料品などでは特に利用率が高いです。

メリットデメリット


・購入率が上がる

・購入後すぐ商品を発送できる

・幅広い年齢のユーザーに利用してもらえる
・未払いが発生する


・商品を確認してから支払える・払込票を持ち歩く必要がある

後払いでは購入後すぐに商品を発送できることやお客様に安心して購入してもらえるというメリットがありますが、未払いが発生する、また未払いに伴う督促が負担になるというデメリットも付随します。

お客様に安心して購入してもらえる後払いのメリットを残しつつ、「未払いの発生」というデメリットを克服した後払いが「債権保証型の後払い決済」です。

債権保証型の後払い決済は、後払いで発生した売掛債権を代行会社に委託し、その後の請求業務を代行会社にアウトソースするスキームです。

「後払いを導入して購入率を上げたいが、未払いや後払いに伴う業務負担が不安だ」という事業者は、この債権保証型後払い決済を導入することが多いです。

債権保証後払いの決済フロー

債権保証型の「後払い決済」はどのようなフローで売上計上まで至るのでしょうか。まずは自社で後払い決済を運用する場合のフローを見ていきます。

自社債権型後払い

自社債権型後払い

自社で後払い決済を運用する場合は、注文が入ると、購入者の与信確認を行い、また一定の期間が経つと入金確認を行います。支払いがない場合は購入者に督促を行います。

債権保証型後払い

債権保証型後払い

債権保証後払いの場合は与信確認・入金確認・督促の一連のプロセスを代行会社に任せることができます。商品・サービスの提供後に代行会社から立替払いがあるため、貸し倒れになることがありません。

様々な種類のコンビニ決済

コンビニ決済には「前払い」としてよく使われるペーパーレスタイプのコンビニ決済と「後払い」としてよく使われる払込票タイプのコンビニ決済の2種類があり、それぞれ、メリット・デメリットがあります。

電話やFAX、はがきなどオフラインでの注文には「後払い」、サイトからの注文には「前払い」のコンビニ決済を使うなど、事業のタイプに合わせて、これらを使い分けている事業者もあります。

「後払い」のコンビニ決済は、さらに「債権保証あり」タイプと「債権保証なし」タイプに分けられます。近年、商品・サービスの販売促進に注力し新規顧客を獲得するため、事務的な請求作業などはアウトソースする事業者が多く、「債権保証型後払い」が後払いコンビニ決済の主流になりつつあります。また、「債権保証あり」タイプと「債権保証なし」タイプのコンビニ決済もチャネル毎に使い分けをすることも可能です。

電算システムの決済ラインナップ

電算システムでは「前払い」のコンビニ決済、「債権保証あり」「債権保証なし」タイプのコンビニ決済を1社で取り扱っている数少ない決済代行会社です。決済のプロが事業者様の状況をヒアリングさせていただいた上で最適な決済をご提案させていただきます。

・DSK後払い(債権保証型後払い)
・コンビニ収納代行サービス(請求書タイプのコンビニ決済)
・クレジットカード決済サービス
・ペーパーレス決済サービス(請求書レスのコンビニ決済)
・口座振替サービス
・送金サービス

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