申請前に確認必須!審査落ちの経験のある方必見!楽天市場出店審査攻略ガイド

出店営業部署の担当者から上手く情報を引き出そう

楽天市場に出店できるかどうかは、楽天の出店審査部署の判断で決まります。しかし、出店審査部署とは直接連絡がとれないため、基本的には出店営業部署の担当者とやりとりをすることになります。

出店営業部署は「出店可否」の権限は持っていないですが、「出店ノルマ」があるため、店舗には出店審査に合格してもらいたいと思っています。そのため、出店営業部署の担当者から上手く情報を引き出しながら、審査を進めることがポイントになります。最低限チェックしておきたい項目をまとめましたので、出店審査にあたって参考にしていただければと思います。

過去の楽天との関わりの確認

過去に「審査落ち」もしくは「強制退店」にあった情報と、新規出店店舗様とで情報の一致がある場合は、ほぼ審査落ちしてしまいます。具体的には、法人、代表者、住所、電話番号、メールアドレス、IPアドレス等の情報が該当します。

そのため、資料請求を行う際に使用するPC、IDアドレスが過去、楽天市場に出店申請して落ちてしまったことのあるものと一致すると、その時点で審査落ちが決定します。RMSにログイン経験があり、かつ制退店にあってしまったPC、IPアドレス情報も同様です。

住所に関しては、同じビルで違う階やフロアでも審査落ちの可能性があります。楽天の出店営業部署の担当者に、事前に同じビルで強制退店にあった店舗があるかどうかをきちんと確認するとともに、出店審査部署に「同じビルだが異なるフロア」と伝えることで、審査落ちを回避することができます。

企業関連の情報

●法人、個人事業主
登記後3か月以上経過していた方が出店審査に通りやすいです。

●代表者が日本人の場合
副業や名義貸しで代表についていることが疑われた場合、「健康保険等の社会保険の提出」を求められることがあります。また、出店審査時だけではなく、出店後も提出を求められる可能性があります。社会保険の提出を求められた場合は、勤め先の会社を辞められない理由がある等、うまい言い訳を作って伝えられれば問題ない場合が多いです。

●代表者が外国人の場合
永住権を持っている、または3年以上の投資経営ビザを所有しているかどうかが鍵になります。楽天市場の最短契約期間である1年以上、ビザの有効期限が残っているかどうかを確認しましょう。

●出店に使用する住所
登記先住所、法人と関連する住所、代表者の住所が、出店時に使用できる住所となります。これが「レンタルオフィス(バーチャルオフィス)」で契約している場合、出店審査で落ちる可能性が高いです。例えば、登記先住所がレンタルオフィスの場合、代表者の住所を使用することができますが、その場合、会社概要ページに住所が掲載されてしまいます。これが問題なければ代表者の住所で出店可能です。

※レンタルオフィス自体がNGではなく、

・郵送物が受け取れない  
・個人情報が洩れてしまう可能性がある

というのが、レンタルオフィスがNGな理由です。そのため、レンタルオフィスでも「施錠されている個室」での契約が証明できれば問題ない場合もあります。バーチャルオフィスも同様です。

●楽天銀行の法人口座開設
楽天市場出店の際には、楽天銀行法人口座を開設しなければいけません。出店審査合格後に、楽天銀行の法人口座開設をしても構いませんが、口座開設NGの場合、出店審査が合格しても、楽天市場には出店できなくなります。そのため、はじめから同時並行で楽天銀行の法人口座開設手続きをするのがおすすめです。

口座開設に必要な書類はこちらをご覧ください。

提出書類は「いずれか1点」と記載してありますが、できるだけ全て提出した方が、口座開設をパスできる可能性が高くなります。

●謄本の「目的」の記載
必要最低限の情報のみ記載しておくことが望ましいです。特にコンサルティング、水商売系がマイナスポイントになります。コンサルティングは、楽天市場の情報収集のために出店する、と思われる可能性があるためです。謄本は審査提出必須書類ではないが、提出する可能性もあるため、事前に変更しておくことをおすすめします。

●メールアドレスの取得
HPがあれば、そのHPのドメインと同じドメインでメールアドレスを作成してください。HPがない場合でも、会社名、店舗名とできるだけ同じドメインでメールアドレスを作成するといいです。

楽天市場出店に必要な書類

【個人事業主】
・住民票(※取得3ヶ月以内)
・印鑑証明書(※取得3ヶ月以内)
・確定申告書(新規開業の場合は開業届)
・商材/在庫写真
・仕入れ伝票(取引実績が確認できる書類)

【法人】
・商材/在庫写真
・仕入れ伝票(取引実績が確認できる書類)

※ポイント
・既に物販を行っていることが分かると出店審査に合格しやすいです。
(リアル店がある、自社ECサイト、Yahoo、Amazonで販売しているものを楽天でも販売する等)

・販売予定商品を事前に仕入れ、在庫を持ち、その商品を販売するための自社ECサイトを作っておくと、審査が非常に通りやすくなります。

審査に落ちた場合

申請をした企業の与信情報や開業年数、他のモールでの販売実績など、多面的に判断されて審査結果が下されます。

一度審査に落ちた連絡を受けた場合、すぐに再審査をしてもらうことや審査に落ちた理由を聞き出すことすら出来ないでしょう。特に楽天市場内に繋がりがない場合は楽天市場以外のモールや自社サイトで実績を積んだ上、1~3年ほど様子を見て再度申請を行ってみるのが良いのではないでしょうか。

合わせて読みたい

コマースピックメルマガ