顧客情報を守れ!ECサイトのセキュリティ対策とは?

私たちが日常的に利用するネットショッピング。

いつでもどこでもお買い物をスムーズに行える一方で、背後ではサイバー攻撃との戦いが絶えません。

攻撃者たちは、顧客の個人情報やクレジットカード情報といったECサイトで取り扱う大切なデータを狙っています。一度でもデータが流出すれば、顧客の信頼は地に落ち、その回復には長い時間がかかるでしょう。

いかにして、ECサイトを運営しながら攻撃者からデータを守り、顧客を安心させられるのか。

これらの問いに答えるべく、本記事では失敗しないセキュリティ対策について詳しく解説します。今すぐ対策を始め、あなたのECサイトを安全なものにしましょう。

狙われるECサイト

年々、クレジットカード情報の漏えい被害が絶えません。

下記は日本クレジットカード協会が発信しているクレジットカード不正利用被害の発生状況を基に作成したグラフですが、昨年は437億円の被害額のうちeコマースなどの非対面取引で主に起きる番号盗用被害は約412億円となり過去最高額となっています。

漏えいはECサイトや決済システムなど、快適なショッピング体験に欠かせないものからが多いです。

今年2023年度はどこまで被害額が増えるのでしょうか?

クレジットカード不正利用被害の発生状況
一般社団法人 日本クレジットカード協会「クレジットカード不正利用被害の集計結果について
(2023年9月29日)を参照し、弊社で作成

なぜECサイトは狙われる?

ECサイトがサイバー攻撃の対象となりやすい理由はいくつかあります。

まず最も大きな要因は、ECサイトが大量の顧客データを保持している点です。ユーザーの個人情報からクレジットカード情報に至るまで、これらの情報は非常に価値が高く、ハッキングする側からすれば魅力的なターゲットとなります。

次に、ECサイトはさまざまなシステムと連携して機能しています。在庫管理と発送管理、決済システム、レビューなどの評価システムなど、一つ一つが異なるシステムで構成されており、それぞれがサイバー攻撃に対する隙間を生じさせる可能性があります。これらのシステムの一つでもセキュリティが甘いと、全体のセキュリティが脅かされることになるのです。

これらの理由から、ECサイトはサイバー攻撃に狙われやすいと言えます。そのため、一層のセキュリティ対策が求められるのです。

ECサイトへのサイバー攻撃例

具体的にどんなサイバー攻撃を受ける可能性があるのかを見ていきましょう。

1.フィッシング攻撃

フィッシング攻撃は、偽のメールやWebサイトを用いてユーザーのログイン情報やクレジットカード情報を騙し取る手法です。ユーザーが思わず本物のサイトだと誤認し、個人情報を入力してしまうことで情報が盗まれます。

2.DDoS攻撃

大量のリクエストを投げかけてWebサイトをダウンさせる攻撃です。適切な対策がなければ、サービスが停止し、ビジネスに大きな影響を与えます。

3.SQLインジェクション

欠陥のあるWebアプリケーションに対して悪意のあるコードを注入し、データベースの情報を改ざんしたり、盗み出したりする方法です。

4.ランサムウェア攻撃

攻撃者がユーザーのデータを暗号化し、復旧のための身代金を要求する手法です。最近では、身代金を支払ってもデータが戻らない例も報告されており、非常に厄介な攻撃となっています。

ECサイト運営でおさえるべき対策

常に安全なECサイトを運営していくためには、セキュリティ対策をきちんと行い安全性を高めていくことが重要となります。

1.定期的な脆弱性診断の実施・対応

ECサイトは豊富な決済手段や、ポイントプログラム、商品レビューなどさまざまな機能を追加しカスタマイズしているため、脆弱性が生まれやすい状態にあります。脆弱性のない安全な状態でサイト公開することはもちろんですが、新たな脆弱性が存在していないか定期的にチェックし常に安全な状態を維持することが重要です。「ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン(2023)」では、新規構築時・カスタマイズ時に加えて定期的な診断・対策の実施が必須とされています。

2.ソフトウェアは常に最新の状態を維持

サーバーやWebアプリケーションなど、ECサイトを構成しているソフトウェアは定期的に更新し、常に最新の状態を保つようにしましょう。特に、既に攻撃方法が見つかっていたり被害が広く知られていたりする危険性の高い脆弱性については、セキュリティパッチの適用やバージョンアップを迅速に行うことが重要です。

3.WAFを導入し定常的な対策を

WAF(Web Application Firewall)は、脆弱性を悪用した外部からの攻撃に対してWeb サーバーを防御する「防火壁」の役割を果たします。脆弱性が見つかってから対策するまでの期間などに攻撃されてしまうリスクを回避するためにも、脆弱性診断やソフトウェアアップデートなどの定期的な対策に加えて、定常的なセキュリティ強化対策を実施することをおすすめします。

さいごに

ECサイトでのセキュリティ被害は経済的損失や社会的信頼の失墜、ブランドイメージの低下など、さまざまなダメージを引き起こします。

セキュリティ対策も考慮した上で、安全な事業運営を実現していきましょう。

もしセキュリティ対策に関して、ご不安があればイー・ガーディアンまでお問い合わせください。

グループ会社では「ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン(2023)」で必須項目となっている「脆弱性診断」と、定常的なセキュリティ強化方法として推奨された「WAF製品」をパッケージにした、「ECサイト向けセキュリティパッケージプラン」をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください!

サービスお問い合わせ先:https://www.e-guardian.co.jp/inquiry/service/

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