
ハンドメイドマーケットプレイスとは、ハンドメイド作品の売買を専門にしているネット販売サイトのことをいいます。ここではハンドメイドマーケットプレイスの特徴や出品するにあたっての注意点から選び方、おすすめのサービスをご紹介します。
この記事の目次
ハンドメイドマーケットプレイスの特徴
まずは、ハンドメイドマーケットプレイスに出品するにあたって、どんな特徴があるのかをみてみましょう。
ハンドメイド作品好きの方に見てもらえる
ハンドメイドマーケットプレイスは、ハンドメイド作品好きのユーザーが集まっているため、出品した商品を見てもらいやすい環境になっています。つまり、購入意欲が高いユーザーに作品を届けることができるのです。お気に入りやフォロー、レビューなどの機能もあり、どんな人が自分の作品に興味を持ってくれているかがわかります。
1点から販売でき、リスクなく始められる
ハンドメイドマーケットプレイスにかかる費用は、売上に応じた手数料のみのところが多いため、初期費用がかからない分、リスクなく始められるでしょう。また、1点から販売できる仕組みが整っていることから、商品の種類や在庫が少ない方でも安心して利用できます。
決済手段が豊富にある
ネット上で商品を販売する際には、クレジットカードや口座振込、後払いなどユーザーの要望に応じてさまざまな決済手段を用意することが求められます。ハンドメイドマーケットプレイスに出品する場合には、複数の決済手段が揃っており面倒な手続きなく利用可能です。
ハンドメイドマーケットプレイスに出品する際の注意点
次にハンドメイドマーケットプレイスに出品する際の注意点をお伝えします。
かかる費用を確認しよう
ハンドメイドマーケットプレイスで商品が売れた場合、売上金から販売手数料や決済手数料、売上金の振込手数料などが差し引かれるケースがほとんどです。手数料の割合や金額は、ハンドメイドマーケットプレイスごとに異なるため、出品前によく確認しておくと良いでしょう。
他の商品と比較される場合がある
ハンドメイド作品ばかりが集まっているため、同じジャンルの作品や似た作品と比較検討されてしまう可能性があります。ハンドメイドマーケットプレイス内の検索機能などは、同様の作品が一覧で並び比較されてしまうことから、作品をどのように差別化するか検討する必要があるでしょう。
商品発送や問い合わせ対応が必要になる
ハンドメイドマーケットプレイスで購入された商品は当然、発送作業が必要になります。商品数が少ないうちはそれほど負担になりませんが、注文数が増えてくると発送作業だけでそれなりの時間が必要になる場合もあります。また、作品を手にとって見ることができないため、ユーザーからの質問など問い合わせ対応も必要です。よく問われる質問についてはあらかじめ作品ページに記載しておくといった工夫ができると良いでしょう。
ハンドメイドマーケットプレイスの選び方
ハンドメイドマーケットプレイスを選ぶ際に、考慮すべきポイントをまとめます。
コンセプト
ハンドメイドマーケットプレイスには、それぞれコンセプトや出品している作家の特徴などの違いがあります。それに伴って、ユーザーや価格帯なども変わりますので、ご自身の作品に合ったハンドメイドマーケットプレイスをよく見極めた上で利用できると良いでしょう。
取り扱い商品の特徴
ハンドメイドマーケットプレイスの主要な商品ジャンルが何かという点も出品前に確認すべきポイントです。出品したい作品と取り扱いジャンルが異なるハンドメイドマーケットプレイスに出品してしまうとなかなか買い手がつかなかったり、集客がうまくいかない可能性があります。
費用
ハンドメイドマーケットプレイスで販売する際には、売上金額の5~10%前後の販売手数料と、200円前後の振込手数料がかかるのが一般的です。手数料の分だけ利益が減ってしまいますので、出品先を検討するときには手数料も確認しておくことをおすすめします。また、なかには月額費用や出品費用などがかかるものもありますので、注意が必要です。
使いやすさ・機能
商品ページの作成から出品作業や購入者とのやり取りなど、ハンドメイドマーケットプレイス上の機能を活用するシーンは多いです。使いやすい機能を備えたマーケットプレイスを選ぶと良いでしょう。また、検索機能が充実しているなどユーザーから見ても使いやすいかどうかの視点は重要です。
おすすめのハンドメイドマーケットプレイス6選
最後におすすめのハンドメイドマーケットプレイスをご紹介します。出品先の候補として検討してみてください。
国内
minne

minne(ミンネ)はGMOペパボ株式会社が運営するハンドメイドマーケットプレイス。2020年度の年間流通149.1億円で、アプリのダウンロード数は1280万の規模を誇ります。家具や食品、アクセサリーに加え、ハンドメイドの素材や道具、手作りキット、アンティーク・ヴィンテージのアイテムまで幅広く取り扱っているのが特徴です。
- 月額使用料:0円
- 販売手数料(税込):10.56%(送料を含む)
Creema

Creema(クリーマ)は株式会社クリーマが運営するハンドメイドマーケットプレイス。2010年よりサービスの提供を開始し、現在24万人のクリエイターによる1,400万点のオリジナル作品が出品されています。イベントや常設店舗への出品などオフラインでの販売機会も得られるほか、中国語サイトもあり台湾や香港での販売も可能です。
- 利用料:無料
- 成約手数料(税込):11%(フードは15.4%)
- 台湾・香港サイトでの成約手数料(税込):21%+1取引あたり42円の決済手数料(税込)
iichi

iichi(イイチ)は、iichi株式会社が運営するマーケットプレイス。個人もしくは小規模な生産者や小売店を対象としており、個性豊かな手工芸品・アンティーク・食品などを取り扱っているのが特徴です。本格的な作品が多く出品されており、成約手数料は少し高めに設定されています。
- 出店・出品料:無料
- 生産者の成約手数料(税込):20%(送料を除く)
- 小売店の成約手数料(税込):15%(送料を除く)
マルシェル by goo

マルシェル by gooは、gooが運営するハンドメイド販売サイト。gooブログと連携でき、ブログで情報発信をしながら販売できるのが特徴です。月額利用料は無料プランと有料プランがあり、それぞれ販売手数料が異なります。また、有料プランではgoo blogに広告が掲載されるほか、有料のブログ機能が利用できます。
- 無料プランの月額利用料:無料
- 無料プランの販売手数料(税込):5.5%
- 有料プランの月額利用料(税込):210円〜524円
- 有料プランの販売手数料(税込):3.85%
海外
Etsy

Etsyは、2005年に米国で創業されたハンドメイド、ビンテージ、クラフト、アートを取り扱うオンラインマーケットプレイス。欧米を中心にアジアや南米エリアにもユーザーがおり、商品数は9,000万以上と規模の大きなマーケットプレイスです。11言語の自動翻訳と30か国の通貨で取引ができるので、海外向けに販売を行いたい方におすすめです。
Etsyの詳細についてはこちらの記事でまとめています。
- 出品手数料:1商品につき0.2 USD (4ヶ月間有効)
- 販売手数料:販売価格の6.5%(カテゴリー問わず)
- 配送手数料:送料の6.5%
Pinkoi

Pinkoi(ピンコイ)は2011年に台湾でスタートしたアジア最大級のグローバル通販サイト。アクセサリーやファッション、文房具、インテリア、ペットウェア、クラフト用品などさまざまな商品を取り扱っています。出店は審査制になっており、模倣品の販売などを防ぐ仕組みになっています。アジアを中心に海外展開を進めたい方におすすめです。
- 月額利用料:無料
- 販売手数料:15%+58円(送料含、為替レートによって変動)
おわりに
ハンドメイド作品の取り扱いに特化したマーケットプレイスについてご紹介しました。ハンドメイド作品の販売はフリマアプリやネットショップでも可能ですが、ハンドメイド作品を好むユーザーが集まるという点は大きなメリットがあります。作品のジャンルや特徴、販売手数料などを考慮して、利用するハンドメイドマーケットプレイスを選んでみてはいかがでしょうか。
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