
ここ数年ネットショッピングが一般的な買い物方法の一つとなり、スマートフォンの利用者が拡大したことで、誰でもどこでも気軽に購買できる時代になってきました。
国内だけでなく、海外に販売していこうと動き出している企業も増えてきています。その第一歩として、まずはECから始めてみることを考えるのではないでしょうか。
今回は、越境ECに対応している数あるECモールの中から私が現役セラーとして運営しているEtsyについてご紹介させていただきます。
この記事の目次
Etsyとは?
Etsyは、2005年に米国で創業されたハンドメイド、ビンテージ、クラフト、アートに特化したオンラインマーケットプレイスです。世界中の国から何百万人もの買い手と売り手とを結びつけること「Keep Commerce Human」をビジョンに掲げているECモールです。
ユニークでクリエイティブな商品が集まるグローバルプラットフォームのEtsyは、ここでしか見つけることができない商品に数多く出会えます。売り手もそれをビジネスとして構築し、何百万人という世界中のお客様に商品を届けることができます。日本でいうとハンドメイド販売サイト minneやCreemaのようなプラットフォームのグローバル版です。商品数は9,000万以上もあり、2022年には25億ドルの収益があったと報告されています。
ではここからは、具体的にEtsyではどんな商品が販売されていて、どのようなお客様が購入されているか詳しくお伝えしていきます。
販売商品
Etsyで販売されている商品は、大きく分けて8つのカテゴリーになります。
- ジュエリー・アクセサリー
- アパレル関係
- ホームウエア&インテリア雑貨
- ウエディングやパーティ関連のアイテム
- 子供の関連グッズやおもちゃ・本
- アート作品
- クラフト素材や道具
- ビンテージ商品
独自性と品質にこだわった商品を数多く見つけることができ、オシャレでユニークな商品を日本から気軽に購入することができます。セラーに簡単にメッセージを送ることや、カスタマイズオーダーも可能です。
8つのカテゴリーの中で最も人気のあるカテゴリーは、ホームウエア&インテリア雑貨でジュエリー・アクセサリー、クラフト素材・道具がそれに続きます。
ユーザー数
Etsyは、2022年の第4四半期には9,390万人のアクティブバイヤーがいると発表しています。それに対し730万人のアクティブセラーがおり、2020年の調査では81%が女性とのことです。Etsy購入者の40%がリピーターで、その内8.9%は、常連の購入者です。
ユーザー国
米国と欧州が主なユーザーです。最近はアジア・豪州、南米エリアにもモールの認知が拡大しています。私が運営しているショップであれば、直近で南アフリカやブラジル、イスラエルから注文がありました。Etsyの認知が拡大することにより世界中でユーザーが増え、自社ブランドの認知も同時に拡大するメリットがあります。お客様からお問い合わせやご質問、高評価コメントをいただけると世界中のお客様とつながっていると実感します。
Etsyのコミュニティ
ユーザー同士で共有できるコミュニティが構築されています。セラーが参加できるセラーコミュニティでは互いに刺激し合いながら高め合い、アイディアや知識が共有できます。チームに所属してもいいし、フォーラムで普段気になったことや気づきなどを投稿し、世界中のセラーとシェアし合える環境が面白いです。
多言語・多通貨
世界中に商品を販売したいと思ったとき言葉の壁・通貨の問題があります。Etsyは、世界中の国の人に商品を販売するために、11言語の自動翻訳と30ヵ国の通貨で取引が可能です。基本言語は英語にはなりますが、英語からの自動翻訳はスムーズなので英語・日本語以外の言語で問い合せがお客様からきても、自動翻訳を使って問題なくコミュニケーションがとれます。
Etsyで購入するメリット3つ
ここからは、購入する側からみたEtsyを利用するメリットについてご紹介します。
世界中の商品を閲覧・購入
国ごとに販売サイトが分かれるAmazonのようなプラットフォームではなく、Etsyという一つのサイトで世界中のユニークな商品が一元で閲覧ができて、購入もできます。ただ購入となると海外のセラーに少し不安を抱く人もいるかもしれません。Etsyは、セラーの販売実績がショップに表示されていて優秀なセラーはEtsyからスターマークが与えられています。ある一定の条件を満たすまでこのマークは獲得することはできません。もし商品を購入したいけど不安がある場合は、この高評価のセラーから購入することをおすすめします。ショップの対応も迅速で、商品のついての質問や国際配送についても丁寧に答えてくれるセラーが多いです。
エコ商品
Etsyでは、環境に配慮した商品を簡単に見つけることができます。普段、数ある商品の中からエコな商品を選び出すことは非常に難しいです。しかし、Etsyの公式サイト内で「eco friendly」と検索すれば、30万件以上のエコ商品がヒットします。エコな商品を購入したいというお客様にとってその検索結果から安心して選ぶことができます。一方でそれだけ商品が集まるということは、環境にやさしいエコ商品を開発し、販売しているクリエーターが多いということを意味しています。環境に配慮した商品を販売する取り組みは、日本よりも海外は意識が高いと思います。
オンリーワンの商材とカスタマイズ
Etsyでは、ビンテージ商品やアート作品など1点ものの商品を見つけることができます。クリエーターが創り出すユニークな商品に購入者のリクエストを掛け合わせたカスタイズも注文できるのです。お客様の要望に合わせて、世界に一つだけの商品を海外のクリエーターに注文できるEtsy独自のサービスは多くのユーザーから喜ばれています。カスタマイズ商品を数多く販売しているセラーとお客様との距離は近く、密にコミュニケーションを取りながら進めるので根強いファンが多いです。
Etsyで売るメリット2つ
次は、売る側からみたEtsyで売るメリットについてご紹介します。
初期費用
Etsyでショップ開店したいと思ったら、気になるのが初期費用です。Etsyは、1商品につき、出品手数料が発生します。
出品手数料:1商品につき0.2 USD (4ヶ月間有効)
販売手数料:販売価格の6.5%(カテゴリー問わず)
配送手数料:送料の6.5%
まずは小さく海外販売を始めてみたい人におすすめのプラットフォームです。初期費用が月額固定ではなく1点ずつ出品費用が発生するので、お客様の反応を見て少しずつ軌道修正しながら進めていくことができます。
初心者が始めやすい
ECショップ運営が初心者でも安心できる手厚いサポートがあります。Etsyセラー向けのセラーハンドブックでは、ショップ開店前の準備~開店手順、開店後の運営方法まで日本語で丁寧に説明されています。随時発行されるメールマガジンも有益な内容が多いです。すぐに取り組める情報や、季節に合わせたシーズン特集もあります。掲載内容は、Etsyのモールだけに特化した内容だけにとどまらず、EC運営者が陥りやすい落とし穴やお悩み、マーケティング戦略など幅広く活用できるので安心して始めやすいです。
充実のサポート体制
最近欧州のVAT徴収の変更やドイツの容器包装廃棄物法の規制が施行されました。Etsyサポートチームは、このような環境の変化もいち早く迅速に対応します。セラーが問題なくEC運営を継続できるようシステムを変更しました。Etsyコミュニティも活発になり、ヘルプセンターでも個別サポートが受けることができ、充実したサポート体制があるので安心して販路を拡大していけます。
低リスクで集客が可能
女性のユーザー数が多いEtsyは、InstagramとPinterestとの相性が抜群です。初心者でもSNSを上手に活用して、世界中の人に商品を見てもらえる機会を増やすことができます。EtsyはGoogle広告も代理で運用します。Etsyに広告運用を依頼さえすれば、商品をランダムにピックアップして広告掲載してくれます。クリックされても購入されなければ、広告費用の請求はありません。購入された場合のみ、販売価格の15%が手数料として差し引かれます。
このようにEtsyは初心者でも初期費用を抑えながら低リスクで自分の商品を海外へ販売していくことができます。
Etsyで販売する方法
ここまでお読みたいだいてEtsyに少しでも興味を持っていただけましたか。ぜひやってみたい!出品してみたい!そんな方に向けてどうしたらEtsyでどのようにして販売できるかをお伝えさせていただきます。
最新情報
Etsyは現在、日本国内からの新規ショップ開設を受け付けていません。2021年4月26日より「Etsyペイメント」という支払い方法が導入され、日本はこの支払方法に対応できないからです。もしそれより以前にショップを開設していた場合は、引き続きショップの運営は可能でPayPal決済も今まで通りです。
これから販売してみたいけど、どうしたらいい?
ショップ開設できないけど、Etsyで販売してみたい方に向けてお伝えします。
販売方法は3つです。
1つ目は、海外在住のパートナーを見つけて、パートナーにショップを開設してもらう方法です。下記URLに記載されている国であれば、Etsyペイメントが利用できるので新規ショップの開設が可能です。商品は一度パートナーに送ってからお客様に配送する方法でもよいですし、日本から直接お客様に送ることもできます。パートナーがいれば、現地のリアルな情報も入手できるのでショップの運営にも反映できることが多いかと思います。
参考:Etsyペイメントが利用できる国(EtsyのHelp Centerに遷移します)
2つ目は、海外に拠点をおくことです。もし海外に既に拠点がある場合、もしくはこれから拠点をおくことを検討している場合は、Etsyペイメントが利用できる対象国であればショップ開設が可能です。
最後に3つ目は、委託販売になります。既にEtsyでショップを持っているセラーに委託販売を依頼する方法です。委託販売であれば初心者でも始めやすいです。ショップの運営者は既に海外販売の豊富な知識と経験があります。商品登録・国際配送・顧客対応全てをワンストップでお願いできることが何よりも魅力です。商品が売れたときは、商品をセラーに送るだけで、その後のフォローは全てお任せできます。初期費用を低く抑え、市場調査を目的にテスト販売としても活用できます。
現在、お受けできる件数に限りはありますが私のショップでも委託販売を随時受け付けております。もしご興味あれば、下記概要欄のURLにてお問い合わせいただけたらと思います。
まとめ
Etsyというグローバルプラットフォームは、日本ではあまり知られていませんが海外では非常に認知があるECモールです。クリエイティブでユニークな商品を日本から購入でき、自分の商品も海外へ販売できます。今まで一度も利用したことがない方は、ぜひ一度覗いてみてください。世界中の人とつながることができます。
気になる商品や海外のお店に問い合せをしてみたいけどちょっと不安な方、Etsyの販売についてもう少し知りたい方、お気軽に下記URLにお問い合わせください。これまでEtsyで10,000件以上取引をした経験を活かして全力でサポートさせていただきます。
Etsy公式サイト:https://www.etsy.com/
▼お問い合わせ先
HP:https://tsunagari.hp.peraichi.com/
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