
楽天市場では2021年6月14日、検索連動型広告(RPP)についてCPC(クリック単価)の最低入札単価を値下げする発表を行いました。今回の値下げは2021年7月より適用される予定です。
検索連動型広告(RPP)とは
楽天市場の検索結果を始めとし、様々な箇所に商品の露出が行われる広告です。
キーワード検索以外にジャンルで検索を行う場合や特集ページ、楽天グループ内の提携サイトなど、その表示箇所は様々です。
運用方法についてはこちらの記事にまとめております。
CPCの設定方法には3種類あります。
- キャンペーン
特定の商品群を対象にしたクリック単価の設定を行えます。1商品から全商品まで一括した運用が可能です。
- 商品
商品ごとにクリック単価の設定を行えます。キャンペーンと並行しての利用が可能です。並行して利用する場合は、商品ごとの設定が優先されます。
- キーワード
キーワードごとにクリック単価の設定を行えます。キーワード設定されたクリック単価が最優先され、次点で商品、どちらにも該当しない場合はキャンペーンのクリック単価が適応されます。
この3種類の最低CPCの金額が下がります。
今回の値下げによる具体的な変更内容
2021年7月1日(木)0:00より最低単価の値下げが行われる予定です。
具体的な金額については、下記の表の通りです。

キャンペーンもしくは商品ごとにCPC設定をしている場合は最低CPCが60%オフとなります。キーワードごとにCPCを設定している場合は20%オフです。
今回の値下げに伴い、入札単価の再設定を忘れずに
既に設定されているキャンペーンの入札単価は自動では下がらないため、最低単価で運用を行っている店舗様については7月1日の変更後に必ず手動で再設定を行う必要があります。
また、変更後の単価の反映については、CPCの設定方法によって即時反映が行われない可能性があります。自社で利用している設定方法については、下記の表を元に変更のタイミングをご確認ください。

今回の変更を受けて、初めて利用する方は7月1日0時に設定を行ったとしても検索結果への反映は朝8時頃となるでしょう。また、今まで利用していた店舗様による変更を行った場合でも5~6時間ほど反映まで時間を要しますので、変更の際はご注意ください。
7月以降の動きと利用する際の注意点
最低CPCの引き下げにともない、試しに検索連動型広告(RPP)を利用してみようと思う店舗様は少なくはないでしょう。また、これをきっかけに担当のECコンサルタントからの広告提案がくることは間違いないと思われます。
人気のビッグワードについては、1クリックあたり数百円から1,000円以上のものまであるため、今回の変更をきっかけに利用する店舗様の商品が表示されることはありません。しかし、ミドルワードやスモールワードを経由して、競合の数百商品の中で最上位に表示される可能性があるでしょう。
今回の値下げをきっかけにRPP広告を利用する場合、必ず目標CPOと限界CPOの計算はしておきましょう。広告を利用する場合は1注文あたり何円までの費用を投じても良いかを決めておかなければ、広告効果があったか、なかったかの線引きすらできません。
もし設定の際に、どういった指標で運用を行えば良いかお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
▶お問い合わせはこちら
合わせて読みたい