ベトナム市場に進出!越境より現地ECがおすすめの理由とは

ベトナム市場を狙うなら越境ECより現地EC

こんにちは、PAEnterpriseの上田です。

最近、進出したい国ランキングで上位を占めることが多いベトナム。人口増加や、平均年齢が若いこと、安定的なGDPの成長率と、いろいろな要素はありますが、やはりその魅力はベトナム国民のエネルギーではないでしょうか?日本にはない活気と、成功しようと頑張っている若者が多く、心地よさを感じます。

そんなベトナムでは、昨年よりTikTokでECサービス「TikTok Shop」が始まりました。登録者数も既に4千万人近くおり、非常に賑わっております。また、ライブコマースは、商品単価が1千円~2千円と低価格ではありますが、数時間で1千万円の売上げに到達することもあり購買欲は非常に高いと感じます。

そんなベトナム市場に進出するにあたって、越境ECではLAZADAやShopeeのような大手プラットフォームを利用されることが多いですが、現実的には、まだまだ越境のインフラが整っていない状況です。5千円以上の商品が販売できないことや、クレジットカードでの決済トラブルなどが多く見られ、実際には普及していません。

しかし、化粧品やサプリメントに限っていえば、薬事申請(DAV)が非常に安価なことに加え、化粧品の場合は申請から1ヶ月~1.5ヵ月で許認可を得られます。薬事申請の承認許可を取ることができれば、一般貿易として輸出できますので、現地小売店への卸販売での流通が可能です。このような理由から越境ECよりも、現地ECを推奨しています。

我々は、現時点では70店舗ほどの小売店への卸流通をしております。ベトナムの小売店からは、日本の商品を取り扱いたいという要望がまだまだ多く、今後は取扱商品を増やして、さらに多くの店舗での販売ができるようになるでしょう。

ベトナム市場に合わせた商品開発と販促施策が大事

商品開発のポイントはベトナム消費者のニーズを知ること

ただし、日本で実績がある商品が必ずベトナムでも実績が出るかというと、そうではありません。

成功している事例では、ベトナム消費者のニーズに合わせた商品開発を行うことが必須だと感じました。ブランドのネーミングから、クリエイティブ(パッケージデザイン)、製品の成分や価格など、すべてをベトナム消費者のニーズに合わせた商品を作らないと、勝算は低いと思います。

ネーミングは、覚えづらい名称や、発音しづらいのは避けるのが良いでしょう。クリエイティブに関しては、毎回アンケート調査を行いますが、日本人の感覚との違いに驚かされることが多いです。特に、ベトナムの方々は非常に香りにこだわりがあり、日本人と違う感性を持っているのも特徴です。

日本では一般的な販促施策でもベトナムでは新鮮で効果的

ベトナム市場で成功した販促施策として、TikTokで漫画広告を初めて行いましたが、非常に消費者からの反応が良かったです。日本では頻繁に見かける漫画広告も、ベトナム人にとっては初めてで、商品を強く印象付けられたのではないでしょうか。

一般的な広告手法であっても、ベトナムではまだまだ新鮮さを感じてもらえる施策もたくさんありますので、どんどん取り入れながら実施できればと思います。

MADE IN JAPANに頼らない日本ならではの強みを海外へ

ベトナム市場向けの商品開発の重要性は先程も書かせていただきましたが、中国やシンガポールでも現地のニーズに合う商品開発の必要性を感じます。なぜなら、既にMADE IN JAPANの影響力は薄れてきていると痛感しているからです。今のベトナムや中国の若者にとって、かつての日本ブランドは影響力をひそめ、韓国や中国、タイの商品など安くて可愛いものを選ぶ傾向にあります。

これからは、日本人の得意な繊細さをプラスしながら、現地の方がどのようなライフスタイルなのか?どのような習慣があるのか?を知った上で、ベトナム人の文化に合わせた商品をどんどんプロデュースしていけたらと思います。

PAEnterpriseではメーカーや小売の企業に向けたベトナム現地での販売支援を行っています。成長市場であるベトナムに新たな販路を作りたいとお考えの方はお気軽にお問い合わせください。

■問い合わせ先
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