Twitter広告とは?種類や特徴、事例を紹介

Twitter広告とは?

Twitterは世界で3億3,000万人、日本で4,500万人の月間アクティブユーザーを誇るSNSです。Twitter広告を利用することで、Twitterのタイムラインや検索結果などに自社の広告を表示できます。

Twitter広告を利用するメリットとしては、次の3つが挙げられます。

  • 二次拡散性が高いこと
  • 検索広告ではリーチできないターゲットに届く可能性があること
  • さまざまなセグメントでのターゲティングが可能であること

二次拡散性が高い

Twitterでは、他の人のツイートを自分のタイムラインに共有する「リツイート」という機能があります。リツイートは広告にも利用できるため、多数のユーザーがリツートすることで、二次的に拡散され、企業が出稿した費用以上に大きな効果を得られる場合があります。

なおユーザーは、ツイートにコメントをつけることができます。このコメントが拡散性を高めていると考えられます。

検索広告でリーチできないターゲットに届く可能性がある

検索広告(リスティング広告)は、ユーザーが検索したいキーワードに対して広告を表示する仕組みです。ユーザーが知りたいタイミングで情報を届けられるため、高い効果が期待できるものの、新商品などの認知が低い商品については成果を得にくいという特徴があります。

一方のTwitter広告は先述の通り、二次拡散性が高いため、商品を認知していないユーザーにも情報が届けられ、新規顧客の獲得に繋がりやすいというメリットがあります。

さまざまなセグメントでのターゲティングが可能

Twitter広告を配信するときには、ターゲティングツールを使って、広告を配信するユーザーを絞り込むことができます。ターゲティングを行うことで、より効果が高いユーザーに向けて配信でき、適切な広告予算の中で成果につなげることができます。

Twitter広告はターゲティングのセグメントが多彩で、地域や言語などの「オーディエンスの特徴」と、会話やイベント、興味関心など「オーディエンスタイプ」を設定可能です。

オーディエンスの特徴の種類

  • 地域ターゲティング
  • 言語ターゲティング
  • 端末、プラットフォーム、Wifiターゲティング
  • 年齢ターゲティング
  • 性別ターゲティング

オーディエンスタイプの種類

  • 会話ターゲティング
  • イベントターゲティング
  • ツイートエンゲージャーターゲティング
  • キーワードターゲティング
  • 映画とテレビ番組のターゲティング
  • 興味関心ターゲティング
  • フォロワーが似ているアカウントのターゲティング

参考:https://business.twitter.com/ja/advertising/targeting.html

また、Twitter広告の出稿にあたっては、ターゲティングの他に、広告の種類やフォーマット、キャンペーンの目的を設定し、配信目的に沿ったユーザーに届くよう調整することができます。どのようなものがあるか、それぞれご紹介します。

Twitter広告の種類

Twitter広告は全部で20種類以上あります。ここではよく利用される3つの広告について紹介します。目的に合わせて使い分けると良いでしょう。

プロモ広告

プロモ広告は、一般ユーザーのツイートと同様にタイムラインに表示されます。「プロモーション」のタグが付きますが、通常のツイートと同様に、ユーザーがコメントをつけたり、リツイートすることも可能です。リーチの拡大、コンバージョンの獲得、エンゲージメントの拡大を目指す広告に効果的です。

フォロワー獲得広告

フォロワー獲得広告は、フォロワーキャンペーンを作成時に利用できる広告です。プロフィールページに似たクリエイティブで、該当の広告アカウントをフォローしていないユーザーのタイムラインやアカウントの下部などに表示されます。フォロワー数の獲得を目指す広告に効果的です。

Twitterテイクオーバー

Twitterテイクオーバーは、タイムラインや検索タブのなかの「おすすめ」や「トレンド」として表示されます。「〇〇(アカウント名)によるプロモーション」というタグがつき、24時間に限った表示となるのが特徴です。大きなイベントやキャンペーンの告知を行う際に効果的です。

Twitter広告のフォーマットについて

Twitter広告はそれぞれの広告の種類によって、フォーマットが異なります。中には複数のフォーマットがある広告もあります。プロモ広告を例であげると次の5つがあります。

テキスト形式

テキストのみのツイートによる最もシンプルな広告です。通常のツイートと同様に全角で140文字以内のツイートができますが、全角で12文字はリンクとなるため、実際には全角128文字を記載することができます。

画像形式

全角で140文字のテキストに画像を添付したツイートによる広告です。画像は最大4枚まで添付できます。ただし、添付する画像の枚数によって、表示される画像の比率が変わるので予め調整しておくと良いでしょう。

動画形式

全角で140文字のテキストに、最大140秒までの動画を添付したツイートによる広告です。ユーザーの目に留まりやすいよう15秒以内の動画が推奨されています。動画を活用することでブランドや商品のイメージをより具体的に伝えることができ、効果的な広告となるでしょう。

カルーセル形式

2枚から6枚の画像または動画を用い、1つの広告内で複数の商品を紹介できる広告です。水平方向にスワイプして2枚目以降のクリエイティブを閲覧できます。

カルーセル広告では、それぞれの画像や動画にリンクを割り当てることができるため、複数の商品を紹介したい場合に重宝するでしょう。また1枚の画像では伝えにくい詳細な商品情報やブランドストーリーを表現するのにも適しています。

モーメント形式

モーメント広告は、一連のツイートをまとめてプロモーションできます。140文字では伝えきれないストーリーを伝える際に適した広告です。

Twitter広告のキャンペーンの目的

Twitter広告を出稿する際には、アカウントの目的を設定しそれに合った配信を行うことができます。目的として選択できるのは次の8種類です。

ツイートのエンゲージメント

エンゲージメントとは、リツイートや返信、いいね、投稿、ハッシュタグのクリックなどのツイートに対するクリックのことをいいます。ブランドイメージの向上や認知の拡大を目指すときに活用すると良いでしょう。

プロモビデオ再生数

プロモビデオ再生数は、指定したツイート上の動画やGIF画像の再生回数を伸ばしたいときに使用します。動画で商品のイメージを広げてもらい、タップやクリックを引き出します。

ブランド認知度の向上

ブランド認知度の向上は、ブランドの認知を広げるため、予算内で最大限リーチ数を高める設定です。

ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン

ウェブサイトへの誘導や、誘導したウェブサイト上でのコンバージョン(=商品購入)を増加させるための設定です。

このキャンペーンでは、ウェブサイトカードという広告クリエイティブを使用することができます。ユーザーのタイムライン上に画像、説明文、アクションボタンなどを設置できるので、ウェブサイトへの遷移を誘導しやすくなります。

リンククリックによって費用が発生するため、広告の成果を検証する際には、遷移先のウェブサイトでのコンバージョンにつながっているのかも併せて確認する必要があります。

フォロワー

文字通り、フォロワー数の増加を目指す設定です。フォロワーは企業に興味があるオーディエンスであり、フォローをきっかけにして商品購入につながる可能性も期待できます。

アプリインストール数

アプリのインストール数は、モバイルユーザーにアプリのダウンロードを促す設定です。

Twitterからアプリストアに遷移し、コンバージョンする可能性が高いユーザーに対し、アプリをアピールできます。新規リリース時や、利用者の拡大を目指す際に役立ちます。

アプリ起動数

ユーザーのモバイルにすでにインストールされているアプリの起動や更新、アプリ内での特定の行動を促す設定です。利用頻度の低いユーザーに新たなコンテンツや特典などを提示して行動を促すのに役立ちます。

また、モバイル向けのツイートを設定することで、Twitterからアプリへ直接アクセスできます。

EC事業者向けの広告、Twitter ダイナミックプロダクト広告とは?

先述の通り、Twitter広告はターゲティングや広告の種類、フォーマット、キャンペーン目的を状況に応じて組み合わせることで多彩な広告配信を実現します。

その一方で、目的に応じた適切な配信設定を行うには、設定の検討や一部の条件を変えたA/Bテストなどを行う必要があり、十分な時間が取れないというEC事業者もいらっしゃることと思います。

そのような方は、新たに提供されたTwitterダイナミックプロダクト広告を利用してみるもいいかもしれません。Twitterダイナミックプロダクト広告とは、適切なタイミングで適切なユーザーに、最も関連が高いと判断される商品の広告を表示するTwitter広告の配信方法です。

例えばECサイト上でかごの中に入ったままになっている商品や、閲覧した商品などを表示してECサイトへの再訪、購入の再検討を促します。

EC事業者の活用事例

最後にTwitterやTwitter広告を活用しているECサイトやメーカーの事例をご紹介します。

cotta

cottaは2019年3月時点で44,000人以上のフォロワーを有する、お菓子の材料とレシピのサイトです。Twitterを商品紹介の場ではなく、コミュニケーション用のツールとして活用し人気を集めています。

ユーザーへの問いかけツイートから、お菓子作りに関するエピソードを引き出したり、アンケート機能を利用して、商品企画のユーザーヒアリングに当てたりといった事例もあります。

参考:https://business.twitter.com/ja/success-stories/cotta.html

アイラップ

アイラップは約半年で2万フォロワーを獲得するなど、積極的な情報発信を行っている袋状のラップを手掛ける企業です。

テスト運用開始から1ヶ月目で1万件のリツートを集める投稿を生み出し、問い合わせや多数のメディアから取材を受けるなど、Twitterならではの二次拡散性の高さを実感する反響を得ています。

参考:https://business.twitter.com/ja/success-stories/i-wrap.html

BASEFOOD

BASEFOODは、1日に必要な量の1/3の栄養素を1食でとることができる完全食「BASE PASTA」を開発・販売している企業です。

「#BASEPASTACAMP」というハッシュタグをつけてツイートすると担当の管理栄養士からアドバイスが届くというキャンペーンを実施したことで、約2ヶ月間で「BASE PASTA」に関するツイートが5000件以上に増え、認知の向上に成功しました。

参考:https://business.twitter.com/ja/success-stories/basefood.html

アース製薬

アース製薬は、虫ケア用品トップクラスの市場シェアを誇るメーカーです。お客様との接点を持つ場としてTwitterを活用しており、通常投稿とTwitter広告を併用してブランディングを行っています。

エイプリルフールのツイートで1日で97万以上のインプレッションを獲得したり、インフルエンサーによるリツイートでフォロワーが1日で1000人増えたりとTwitterの拡散力の高さを活かした運用で成果を上げています。

参考:https://business.twitter.com/ja/success-stories/earth-corporation.html

ゴフクヤサン・ドットコム

ゴフクヤサン・ドットコムは、テキスタイルプリンターを活用し、オリジナル柄の着物を販売するECサイトです。30分程度で着物の柄を作るなどデジタル捺染ならではのスピード感を活かしたツイートを行っています。

新規顧客の獲得を目的にTwitter広告を利用しており、着物に興味はあるものの、情報にたどり着いていなかったユーザーに対しツイートを届けることで、ECサイトの売上を伸ばしています。

参考:https://business.twitter.com/ja/success-stories/gofukuyasan.html

ねこずかん

株式会社岡田商会は、印鑑の企画・オンライン販売を行っている企業です。ねこをモチーフにした「ねこずかん」や誕生花をモチーフにした「366日の花ずかん」など個性豊かな印鑑を展開しています。

Twitterの公式アカウントはファンづくりの場として捉え、「ねこずかん」らしい投稿やイベント出典の告知などを行い、ユーザーの反応をプロモーションや商品開発に取り入れています。

参考:https://business.twitter.com/ja/success-stories/nekozukan.html

おわりに

Twitterは二次拡散性が高く、検索型広告ではリーチしづらいユーザーに対して情報を届けやすいSNSです。ツイートの内容や頻度などによってユーザーの反応も変わるため、運用に手間がかかる面もありますが、適切なターゲティングを行いTwitter広告を配信すれば比較的低コストで反応を得ることも可能です。運用の手が十分に取れない場合には、Twitter ダイナミックプロダクト広告を活用しながら、アカウント運用を進めてみてはいかがでしょうか。

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