
前回、新生Yahoo!ショッピングの可能性についてコラムを書かせていただいたのですが、先日、ヤフーさんに登壇いただき、「新生Yahoo!ショッピングについて」「販促トレンド」について弊社主催でセミナーを開催させていただきました。セミナーのアーカイブ動画がありますので、お時間がある方はぜひご覧いただければと思います。
今回は、そちらのセミナーからいくつかピックアップし、ご紹介できればと思います。変更点について大きく3点になります。
この記事の目次
シンプルで買いやすいUI/UX、優良ストア、優良配送の強化
皆様お気づきのように、だいぶすっきりとしたサイト構成になっているかと思います。ごちゃごちゃして情報が多すぎることがなく、ユーザー目線でいうと商品が探しやすい、商品にフォーカスされやすい設計になっています。ただ、シンプルなために、各店舗の紹介が検索結果上に出てこない点に関しては、店舗側としてはマイナスの印象が正直大きいですよね。実際私もヤフーさんに対して意見は述べさせていただいております。特にメーカーの公式店や、店舗としての色を出すことに注力されている店舗に関しては、心配の声も聞こえます。
セミナーでヤフー側に問いかけたところ、「今回でFIXとは思っておらず、UI改善により全体売り上げの推移を見ながら店舗の声を聞き、より良いUIに変更していきたい」というお話を頂きました。(PRオプションに関しても同様)
また、気になる点としては、検索結果に優良配送か否かが大きく影響する点です。デフォルト設定で優良配送が、優先されているため、優良配送比率が50%以下の店舗は検索上位に表示されづらくなっています。物流に関しては、簡単に切り替えることができないため、Yahoo!ショッピングで戦っていく上では大きなポイントになりそうです。
個人的には、優良ストア認定されている店舗がもう少しわかりやすい状況を望みます。前回の回遊性の高さの改善に関しては、引き続き商品ページに回遊バナーを設置するなど工夫は重要!となっておりますので、皆様ご注意ください。
Yahoo!ショッピング、PayPay、LINEのフルアセットを活用した集客
LINEの公式アカウントは各社力を既に入れている、今後力を入れていきたいと思われている企業(店舗)が多いかと思います。実際、ユーザーへ購買後のフォローや販促メールに関しても、LINEの効果のほうが10倍高いとテストマーケティングの結果や店舗の声が出ているというお話でした。10社テストマーケティングを実施した結果では、開封率が約50%の高さとのこと、開封率だけ比較してもメールとは大きな差ですよね。私も企業コンサルや店舗運営をしていく中では、LINEの活用を今後の可能性を考えても特に重要視しています。
また、リアルで利用するPayPayのアプリから、Yahoo!ショッピングに遷移できるバナーを設置されるなど、導線の強化をしているとのことです。まだ、1(ONE)ID化は、実現できていないですが、来年度を想定し準備を進めているとお話を伺えました。1ID化が実現できたら、販促に関してもマーケティングに関しても圧倒的な強さを持つことになります。今のうちに、ヤフー出店や強化をしていく必要があると改めて思いました。
ポイント還元やイベント中心とした販促
今まで結果何ポイント還元されるんだろう?など、わかりにくさがあったかと思います。ソフトバンクユーザーならお得など、人によって大きく変わりましたよね。ちょうどテレビCMをご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、「誰でも5%」と常時5%のポイントバックされる仕様になりました。Yahoo!プレミアム会員ならさらに2%UPと、今まで日曜日の売上の山が大きい状況ではありましたが、日曜日を待たずとも必要なときに買い物ができる場が用意されました。5のつく日は変わらずポイントバックはUPされます。
11月にはまた、超PayPay祭が実施されますので、売上波動の変化もチェックしていきたいですね。今回の変更で、急ぎのものはAmazonで購入して、お得なものは楽天市場かYahoo!ショッピングという使い分け構造の変化が起きるのではないでしょうか。企業(店舗)側の各モールの特徴と使い分けに関しては改めてコラムで書かせていただきたいと思っております。
最後に:モール対策は優先順位を決めて
今回は主に出店向けの変更点についてお伝えさせていただきました。変更点を踏まえつつ、優先順位を決めて、モール対策を行えるといいですね。
またYahoo!ショッピングは、非出店でもできるソリューションが現状増えております。出店をしなくても、自社商品の取り扱いがある店舗支援を行い、かつマーケティングデータの取得が可能です。こちらに関しても、後日ご紹介していければと思います。
▼セミナー動画:新生「Yahoo!ショッピング」のご紹介と最新メーカー販促トレンド 2022
https://www.commercepick.com/archives/26882
▼株式会社CARTA COMMUNICATIONS へのお問い合わせはこちら
https://www.commerce-container.cci.co.jp/
合わせて読みたい