Pinterest(ピンタレスト)とは?EC運営に役立つショッピング機能や事例を紹介

Pinterestとは?

Pinterest(ピンタレスト)とは、Web上にある画像や動画を集めて保存したり、他の人の集めた画像や動画から新しいアイデアを見つけたりするサービスです。自分の好きな写真や画像を「シェア」できることから、SNSの一種ともいわれています。

日本では、TwitterやInstagram、TikTokなどのSNSと比べるとPinterestの認知度は低く、利用ユーザーは少ないですが、世界ではTwitter以上に利用している人が多いです。

月間アクティブユーザー世界日本
Instagram10億人以上3,300万人
TikTok10億人以上950万人
Pinterest4億7,000人870万人
Twitter3億3,000人4,500万人
※各社の公式発表を参照

Instagramとよく比較されるPinterestですが、シェアではなく、画像を保存することを目的としているサービスのため、役割が異なります。そのため、ピンタレスト社はPinterestはSNSではないと謳っています。

Pinterestの基本機能

まずはPinterestの基本的な機能を見ていきましょう。

Pin(ピン)

Webサイトなどを見ていて、気に入った画像や動画を見つけたら、ピン、つまり保存をします。ピンをたくさん集めることで、自分の好きな世界観ができあがっていきます。

Repin(リピン)

他のユーザーがピンした画像・動画を自分のボードに保存することをリピンといいます。

Like(ライク)

ライクした画像・動画は、ライクページに保存され、ピンやリピンのボードとは保存の仕方が異なります。気に入った画像・動画を見つけたらまずはライクをし、その中からリピンするものを選ぶ使い方がおすすめです。

Board(ボード)

ボードには、ピンやリピンした画像や動画を、自分でテーマを決めてカテゴリーごとに保存できます。ボードは公開、非公開を選択でき、近いテーマをまとめたグループボードも作成できます。

サブボード

ボード内のカテゴリーをさらに細分化したものはサブボードと呼ばれ、アイデアの整理に使えます。

アイデアピン

アイデアピンはInstagramのストーリー機能のようなもので、複数の動画、画像、リストやカスタムテキストを1件のアイデアピンにまとめることができます。アイデアピンはInstagramのストーリー機能のように消えてしまうことはありません。

EC事業者向けのショッピング機能

次にEC事業者向けに搭載されたショッピング機能を見ていきましょう。

プロダクトピン

プロダクトピンはピンの一種で、Webサイトの情報から商品価格や在庫の有無などを表示できるものです。Pinterestから購入を促す際に重要な役割を果たします。

ショップタブ

ショップタブはプロフィール上に商品グループをピックアップし、ユーザーに購入可能な商品を提示する仕組みです。商品グループは最大16個選択できます。ショップタブは、ビジネスアカウントを作成し、データソースを追加することで利用できます。

カタログ(2022年6月1日から日本でも対応)

カタログは、商品のデータソースを一括してアップロードすることで、自動的にプロダクトピンが作成される機能です。ECサイトにタグを埋めこんでおくことで、Pinterestが商品データのダウンロードや更新を行ってくれます。

Shopify連携(2022年6月1日から日本でも対応)

ShopifyとPinterest をリンクさせてShopifyで販売している商品を宣伝することも可能です。Pinterest アプリを活用することで、Pinterest のショッピング機能にスムーズに活用することができます。

PinterestでECを展開するメリット

PinterestでECを展開するメリット

ここからはPinterestでECを展開するメリットをみていきましょう。

視覚的にアピールできる

Pinterestは画像や動画を集めてアイデアを見つけるツールです。商品を画像や動画で魅力的に見せ、視覚的にアピールする場として有効です。

サイト誘導をしやすい

Pinterestは画像をピンするときに、保存元のサイトURLを登録することができます。ユーザーが画像をクリックすればサイトへのアクセスを促すボタンも表示されるため、サイト誘導しやすくなっています。

Pinterest用のクリエイティブ作成が不要で手軽

PinterestはWeb上などの画像や動画をそのまま保存・収集していきます。ECサイトに掲載している画像や動画もそのまま使うこともできるので、Pinterest用に新たなクリエイティブの作成をする必要もなく、気軽に始めやすいのも魅力です。

フォロワーが少なくてもリーチを広げやすい

TwitterなどのSNSではフォロワーが多いほど投稿が広がりやすいため、フォロワー集めに注力する必要があります。一方、Pinterestではキーワード検索やPinterestが表示するおすすめなどで流入を得ることができ、フォロワーが少ない時期からリーチを広げることができます。

国内の競合が少ない

Pinterestは海外に比べ、日本のユーザーが少ないです。それに伴い、Pinterestを活用しているECサイトも少ないのが現状です。国内の競合が少ない状況では成果が出やすいため、商品画像に強みがあるECサイトはぜひ導入を検討してみると良いでしょう。

Pinterestを始める手順

ではPinterestを始めるにはどのような準備が必要でしょうか。Pinterestを始めるのは非常に簡単で、以下の手順で始めます。ある程度画像を投稿できたら、どのような画像がユーザーの反響を得られるのか、画像の投稿を続けながら効果検証を行うと良いでしょう。

  1. ビジネスアカウントの開設
  2. 自社ECサイトの商品画像や動画をピンする
  3. プロダクトピンで商品価格や在庫を表示する
  4. 効果改善をしていく

Pinterestのショッピング機能を活用している事例

Pinterestを利用している事業者はありますが、ショッピング機能を活用しているところは少ないです。事例として3社をご紹介します。

toolbox(ツールボックス)

toolboxは「自分の空間を編集するための道具箱」をコンセプトに、家具や棚、ドアノブなど様々なアイテムを販売しています。Pinterestでは、商材のジャンルやアイデアの特徴ごとにボードを設けており、どのようなものを作ろうかと検討段階から楽しく参考になるアカウントになっています。

FLYMEe(フライミー)

FLYMEeは家具・インテリアの通販サイトです。日本最大級の規模を誇ります。FLYMEeのPinterestでは、色味やコーディネートのテーマごとにボードを作成しており、コーディネートのイメージを膨らませるのにぴったりなアカウントになっています。

ドットエスティ

ドットエスティはグローバルワークやニコアンドなどの30ブランドが集結したファッションWEBストアです。ブランドごとにボードを作成し、コーディネートのモデル着用写真を掲載しています。

おわりに

Pinterestのショッピング機能についてご紹介しました。画像を集めてアイデアを広げるPinterestは、商品の見た目や商品画像に強みを持つEC事業者にピッタリのサービスです。既存の商品画像を使って投稿できるので、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

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