トランスコスモス株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長兼COO:奥田昌孝)の100%子会社である上海特思尓大宇宙商務咨詢有限公司(本社:中国上海市、CEO:山下栄二郎、以下、トランスコスモスチャイナ)は、抖音/Douyin(以下、Douyin)上でのEC店舗の開設・運営サポートと私域(プライベートドメイン)(*1)マーケティングサービスを提供開始しました。

トランスコスモスチャイナはECでの販売代理を行う大王製紙のベビー用おむつ「GOO.N(グーン)」のため、2021年6月にDouyin上のトップKOL「企鹅媽媽(ペンギンママ)」を起用して初回ライブ配信を行い、その売上が210万元(約3,360万円)に達成しました。また、2020年9月からバンダイナムコにDouyin公式アカウントのショートムービー制作・運用サービスを提供して、2021年12月時点では、14カ月でフォロワー数を25万人に増やして、ブランド旗艦店への送客と売上拡大に成功しました。
中国EC業界では、従来のプラットフォームからのトラフィック獲得が困難になったことや、「興味EC」(*2)の台頭により、ライブコマースと「私域経済」は新しいECスタイルとなっています。近年、ライブコマースに対する注目は徐々に高まり、ブランドが相次いで参入してきます。「人がモノ(商品)を探す」の従来型ECだけでなく、「モノ(商品)が人を探す」の興味ECへの対応をいかに実現するかは、ブランドが持続的に成長するための鍵となっています。

Douyinの決算報告書によると、2020年にはDAU(デイリーアクティブユーザー数)が6億人を超えたとのことです。その膨大なネットトラフィックにより、ブランドは成熟した中国EC市場で新たなビジネスチャンスを垣間見ました。そこで、トランスコスモスチャイナは、2020年よりアカウント立上から運用、コンテンツ制作、ライブ配信、商品販売、データ分析までのワンストップサービスを提供しています。
トランスコスモスチャイナは、EC・データ・消費者・SCRM(ソーシャル顧客関係管理)運営において豊富なノウハウと実績があり、多元的かつマルチチャネルでユーザー運営とデータ分析を行うことで、私域コンテンツをターゲット層に的確にリーチするのが可能となります。店舗の流入増加やコンバージョン率向上のみならず、ブランド認知度やロイヤリティの向上まで、全般的にブランド価値の向上を支援します。また、私域マーケティング戦略にあわせたライブコマースサービスの提供で、Douyinにてママ・ベビー業界・化粧品業界の複数のブランドのEC店舗の開設・運営をサポートし、売上の最大化を実現しました。
トランスコスモスチャイナは今後、これまで培った運用実績をもとに自社の強みを活かしながらサービスを改善し、より多くのお客様企業のブランディングと売上拡大に貢献していきます。
(*1)「私域」とは「プライベートドメイン」ということで、ブランド独自のトラフィックリソースです。
(*2)「興味EC」とはDouyin ECの総裁である康沢宇氏が提案したコンセプトで、ユーザーの潜在的な需要を刺激し、パーソナライズされた関心事に基づくレコメンデーションによって、ビジネスを成長させることを意味します。
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