True DataとSMNが協業、購買データとデジタル広告を連携し効果的なマーケティングソリューションを実現

株式会社True Data(本社:東京都港区、代表取締役社長:米倉 裕之、証券コード:4416)とソニーグループのSMN株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 執行役員社長:原山 直樹)は、SMNが提供するDSP「Logicad」およびテレビ視聴データ活用広告配信サービス「TVBridge Ads」にTrue Dataの広告用購買セグメントデータを連携したことを発表しました。

近年のデジタルマーケティングの高度化に伴い、オンライン上での行動データだけでなく、消費者のリアルな購買行動を把握したマーケティング施策の重要性が高まっています。SMN株式会社は、独自の人工知能を搭載した国産DSP「Logicad」と、国内4大テレビメーカーのテレビ視聴データを活用した「TVBridge Ads」を提供し、広告配信の最適化と効果可視化に力を入れています。

この度の連携により、ドラッグストアチェーンや食品スーパーチェーンを中心とした国内最大規模の購買データ(POS、ID-POS)を扱うTrue Dataとの協業が実現しました。これによってSMNは、デジタル行動データやテレビ視聴データに加えて購買データという強力なデータを活用することで、より実践的で効果の高いデジタルマーケティングソリューションの提供が可能となりました。

SMNが提供する主要な購買データ活用メニュー

SMN株式会社は、True Dataの実購買データに基づいた広告用購買セグメントデータを活用することで、精度の高いターゲティング配信と、広告配信による購買への寄与を可視化する購買リフト分析が可能となりました。これにより、デジタルマーケティングの効果を最大化するメニューをリリースしています。

(1) 購買データターゲティング配信

広告主の商品を効果的に訴求するために、特定の購買行動を持つユーザー層へ広告を配信するメニューです。True Dataの広告用購買データをセグメント化し、「Logicad」や「TVBridge Ads」を通じてCTV (コネクテッドTV)、SP (スマートフォン)、PC (パソコン)へターゲティング配信を行います。

例えば、特定商材購買層との親和性が高い商品を訴求するためのターゲティングプランや、競合ブランド商品購買層に対してブランドスイッチを促すターゲティングプランなどを提案することができるようになります。

購買データターゲティング配信の概要図

(2) 購買リフト分析

デジタル広告配信によってどの程度実際の購買に繋がったのかを、オフライン購買リフト値としてレポートするメニューです。

デジタル広告の接触/非接触で購買率リフト値を比較することが可能となり、ターゲティング別やクリエイティブ別での購買寄与の比較検証も実施できます。また、購買データターゲティングと並行して実施することで、購買データ活用ターゲティング配信から分析レポートまでを一気通貫で提供することができます。

・テレデジ統合購買リフト分析

テレビ視聴データを活用できる「TVBridge Ads」で購買分析を実施することで、デジタル広告だけに留まらず、テレビCMの接触/非接触も勘案した統合的な購買リフト分析も可能となります。これにより、より総合的な広告効果の測定が実現します。

テレデジ統合購買リフト分析の概要図

「Logicad」について

SMNの「Logicad」は、大規模な配信ログ、オーディエンスデータを高速かつ安定的に処理することが可能なシステムインフラを備え、独自のアルゴリズムを用い、RTBにも対応したSMN自社開発の広告配信最適化プラットフォームです。柔軟性のある運用が特徴であり、初期設定費用もかからないため、リスクなく出稿が可能となっています。

SMNの「TVBridge」は、国内大手テレビメーカー4社が取得しているテレビ視聴データと、SMNが保有するデジタルメディアの接触データをもとにした広告配信を実現するデータ活用サービスです。コネクテッドテレビ約1,200万台分(2024年10月時点)のテレビ視聴データを活用し、様々なターゲット手法を用いて効果的な広告施策を実現しています。テレビ視聴データとは、ユーザーから広告用途への利用が許諾されているテレビ放送(全国の地上波、BS、CS)の視聴データであり、個人を特定する情報は含まれません。

True Dataの広告用購買セグメントデータは、購買データより抽出したターゲティングや効果検証に利用できる広告識別子のデータ群です。個人や店舗を特定する情報は含まれない形で提供されています。

企業情報

SMN株式会社

2000年3月に設立されたSMN株式会社は、ソニーグループで培った技術力をベースに、マーケティングテクノロジー事業を展開しています。「技術力による、顧客のマーケティング課題の解決」を実現するため、ビッグデータ処理と人工知能のテクノロジーを連携し進化を続けています。現在、DSP「Logicad」、マーケティングAIプラットフォーム「VALIS-Cockpit」のほか、テレビ視聴データ活用広告配信サービス「TVBridge」を提供するなど、マーケティングに関する様々な課題解決を実現しています。

【会社概要】

代表者 : 代表取締役 執行役員社長 原山 直樹

所在地 : 〒141-0032 東京都品川区大崎2丁目11番1号 大崎ウィズタワー12階

設立  : 2000年3月21日

株式会社True Data

ドラッグストアや食品スーパーマーケットにおける年間レシート規模5.5兆円、年間アクティブ数6,000万人規模のPOS、ID-POSデータを軸としたビッグデータプラットフォームを運営しています。小売業、消費財メーカー、その他幅広い業種の企業に対して、顧客理解から商品戦略、販促施策、広告最適化、生産・在庫管理など、DX時代に有効なデータ活用ソリューションを提供しています。

【会社概要】

代表者 : 代表取締役社長 米倉 裕之

所在地 : 〒105-0012 東京都港区芝大門1-10-11 芝大門センタービル 4階

設立  : 2000年10月10日

今後の展開

この連携により、両社は消費者の購買行動とメディア接触を統合的に分析できる環境を構築し、より効果的なマーケティング戦略の立案と実行を支援していきます。特に消費財メーカーにとっては、広告投資の効果をより正確に測定できるようになり、マーケティング活動の最適化につながることが期待されています。

データ活用によるターゲティング精度の向上や効果測定の高度化は、広告主企業のマーケティングROI向上に直結する重要な要素です。今回の連携は、オフライン購買データとオンライン広告・テレビ広告の接触データを統合することで、より包括的な消費者理解と効果的なマーケティング施策の実現を目指しています。

True Dataは今後もSMN株式会社との連携を深め、デジタル広告やテレビCMなどのメディア接触と広告用購買データを掛け合わせた精緻なターゲティング・分析を実現することで、広告領域における消費財メーカー各社のデータドリブンなマーケティングを推進し、収益の最大化に貢献していく方針です。

両社の強みを活かした連携により、マーケティング施策の効果測定がより精緻に行えるようになり、広告主企業にとって投資対効果の高いマーケティング活動の実現が期待されます。

出典元: 株式会社True Data プレスリリース

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