Shopifyのカゴ落ち・カート落ち対策とは? 適切な対応で売上アップ

カゴ落ちとカート落ちとは?

「カゴ落ちとカート落ちって何だろう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。購入画面まであと一歩というところで離脱してしまったことをカゴ落ちといいます。それに対して、カートに商品が入っている状態でそのまま離脱してしまうことをカート落ちといいます。例えば、ISSHONIというショップがありTシャツをカートに入れました。しかし他の商品を見て、やっぱりもう少し考えようと思って、離脱してしまいました。商品がカートに残ったままですよね。これがカート落ちです。

  • カゴ落ち:商品をカートに入れて購入画面まで行って離脱
  • カート落ち:商品をカートに入れて購入画面まで行かず離脱

Shopifyにおけるカゴ落ちとカート落ちについて

カゴ落ちとカート落ちは対策を行うことで、必ずコンバージョンが上がります。カゴ落ちの対策としてメールでのリマインドが挙げられます。カゴ落ちメールというのですが、Shopifyもデフォルトで付いている機能です。

Shopifyのカゴ落ちリマインドメールの仕様と対策

Shopifyのカゴ落ちリマインドメールの仕様と対策

Shopifyの場合、カゴ落ちのリマインドメールは10時間後がおすすめとなっています。購入画面まで進んだ方で、購入まで至らなかった方に対して、10時間後に「商品の買い忘れはありませんか?」というようなメールが送られます。同じような内容のメールを数回送るのですが、それでもお客様の反応がない場合、カゴ落ちのリマインドメールは送られなくなるという設計になっています。

カート落ちの対策もカゴ落ちと同様にリマインドメールを送る方法が有効です。カートに商品を入れて離脱する割合は85%ともいわれています。そのため、カート落ちを対策して、メールなどでお客様とのエンゲージメントを計ることで、CV(コンバージョン)に貢献することができます。

しかし、Shopifyはカゴ落ちのリマインドメールの機能しかなく、デフォルトではカート落ちの対策をとることができません。そのため、ShopifyアプリストアにあるMA(マーケティングオートメーション)ツールを入れるといいでしょう。ほとんどのMAツールがカゴ落ちとカート落ちの対策を打てるように作られています。

このMAツールを使うことで、カート落ちのメールが送れるというメリット、カート落ちをした85%の若干の購入意欲のある方に対して、エンゲージメントが計れるようになります。

またShopifyのデフォルトのカゴ落ちメールですと、「カートに商品が残っていますが忘れていませんか?」という内容のメールを何度も送ってしまいます。同じメールを何度も送るよりは、少し内容がカスタマイズされたメールの方が、エンゲージメントが計られやすいです。MAツールでは内容がカスタマイズできるようになっていますので、それも一つの利点と思います。

他にもShopifyのカゴ落ちメールのちょっと惜しいなというところは、例えばISSHONIというショップで、白いTシャツと黒いTシャツも入れたとします。黒と白のTシャツの2点がカートに入っている状態です。白いTシャツだけ購入して、黒いTシャツがカートに残っている場合、Shopifyは「カートに商品が残っています」というメールを送る仕様になっています。もちろん、これも大切なことです。しかし、一歩下がって考えていただきたいのですが、お客様は白いTシャツは購入してくださっています。その後で「黒いTシャツも買ってくれませんか?」というメールが何回も届いてしまうと、「買ったのに何で?」と思われるお客様も中にはいらっしゃるかもしれません。

それがビジネスとして良いと判断するブランドさんもいると思いますが、「ちょっとなぁ」って思われるブランドさんもいらっしゃるかもしれません。そういう事業者様は、MAツールを入れることによってメールの内容をカスタマイズすることができます。

MAツールでカゴ落ちとカート落ち対策の質を向上する

MAツールでカゴ落ちとカート落ち対策の質を向上する

特に弊社が導入支援させていただいているDotdigital(ドットデジタル)というMAツールに関しては、グレーのTシャツを購入したものの、黒いTシャツがカートに残っていた場合に、購入を促すリマインドメールを送らないようにする設定が行えます。

ブランドさんによっては、この設定がすごく大事になってきます。購入したお客様に対して、「カートに商品が残っています」というメッセージよりは、「ありがとうございました。次回、このクーポン使ってください」や、「商品に関するご質問はカスタマーサポートまでお問い合わせください」などのメッセージをお届けした方が、新しい形のエンゲージメントを自然と計れるようになるのではないでしょうか。

MAツールは、シナリオメールが組めるようになっています。例えばカートに商品が残っている方に対し、「お買い忘れはございませんか?」と最初の1通目のメールを一時間後に送ります。そのメールで購入した方はもうカート落ちに関するメールは送りません。そこで購入に至らなかった方に関して、2通目として「何かご質問ありませんか?」「何かご不明な点はございませんか?」といったメールを送ります。2通目のメールで購入に至った方にはカート落ちに関するメールは送らないようにします。3通目に「カスタマーサポートもご利用いただけます。何かあれば、カスタマーサポートにお問い合わせください」というメールを送り、そこでも購入に至らなかった方に関しては、最後に「特別クーポン差し上げます」といった形でどんどん段階を踏んで、シナリオメールを作っていくと、よりよい購買体験、エンゲージメントが計れるようになると思います。

カゴ落ちの対策はShopifyでされているブランドさんもいらっしゃると思いますが、是非カート落ちの対策もしていただければと思います。

また、多くのMAツールがカゴ落ちのリマインドメールを送ることができます。Shopifyだとカゴ落ちのリマインドメールは同じような内容のメールとなってしまうため、MAツールに切り替えるのも手でしょう。シナリオメールをどんどんブラッシュアップしていき、段階を踏んだプログラムを作っていくことで、カゴ落ち、カート落ちの対策を行っていただければと思います。

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https://isshoni.cc/

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