米の価格は7割以上が「安くなった」と実感、くふう総研が生活者8,085名を対象に米の購入に関する調査を実施

くふう生活者総合研究所(くふう総研)は、全国の生活者8,085名を対象に、米の購入行動と意識に関する調査を実施しました。

約2年前に店頭から米が消え、急激な価格高騰によって多くの家庭に不安が広がりました。2026年に入って価格が安定してきた現在、生活者がどのような購買行動をとり、どのような感情を持っているのかについて調査結果がまとめられています。

調査結果のポイント

・米の価格について7割以上が「安くなった」と感じており、約2割が「高止まりしている」と回答しています

・約4割が米の購入時に「特売情報をチェック」しており、急減していたチラシへの米掲載率は直近1年で回復傾向にあります

・購入場所はスーパーが7割、ドラッグストアも2割が利用しています

・銘柄やブランドへのこだわりが減少し、買いだめを控える傾向が見られます

調査の概要

調査テーマは「米の購入について」で、全国の家計簿サービス「くふう Zaim」ユーザーおよびチラシ・買い物情報サービス「くふう トクバイ」ユーザーのうち、自身で米を購入する機会がある人、合計8,085名を対象としています。調査期間は2026年7月3日から7月5日までの3日間で、インターネットによる調査が実施されました。

7割以上が米の価格は「安くなった」と感じ、約2割は「高止まりしている」と回答

RDS-POSデータによれば、2024年夏以降に価格高騰が続いた米(5kg)の全国店頭売価平均(月別)は、2025年11月の4,439円をピークに下落しており、2026年6月には3,750円となりました。価格高騰前の2,000円前後と比較するとまだ高い水準ですが、九州エリアでは3,507円になるなど、地域によってはかなり下がってきています。

2026年7月上旬の調査において米の販売価格についての印象を尋ねたところ、「少し安くなったと感じる」と回答した人が60.0%で最も多く、「かなり安くなったと感じる」の13.7%と合わせると、7割以上が「安くなった」と感じていることが明らかになりました。その一方で、「高止まりしていて安くなったとは感じない」と回答した人も約2割(21.9%)いることがわかりました。

米5kgの希望価格について尋ねたところ、「2,000円〜2,500円未満」が28.5%、「2,500円〜3,000円未満」が28.1%で多く、8割近くの人が5kgを2,000円台までで購入したいと考えていることがわかりました。

アンケートのコメントでは、物価高が続く中で「安いに越したことはない」という前提があり、値下がりを望む声が多く寄せられましたが、「生産者への配慮のある価格であるべきだ」という意見も散見されました。価格高騰が米の販売価格について考えるきっかけとなった生活者もいることがうかがえます。

現在の米の販売価格について、アンケートの声より一部が抜粋されています

・早く以前の価格に戻して欲しいです(50代女性)

・価格高騰のままなので、購買意欲が無くなりました。国産にこだわらず、安いものを選ぶようにしています(20代女性)

・2年前の今頃は店頭からお米が消えたような状態でした。その頃に比べれば今はまだ良いのかもしれませんが、でも高値はまだまだ続いているとの印象が否めません(50代男性)

・最近は安くなったと言われるが価格高騰以前の価格よりも高く感じていて、麺類や米以外の料理を多用するようになりました(50代女性)

・安価ばかりではなく農家さんのことも配慮された値段であって欲しいです(60代女性)

・以前は安すぎたのか、と思いました。毎日のことなのでなるべく安く買いたいですが、農家が疲弊しないようにしてほしいです(50代女性)

約4割が米の購入時に「特売情報をチェック」、チラシへの米掲載率は直近1年で回復

米を購入する際の行動について、チラシなど「特売情報をチェックする」と回答した人が38.0%で最も多く、「複数の店舗を比較する」が36.3%で続きました。単価の高い買い物であるため、少しでも安く購入するための工夫が欠かせないことがわかります。

チラシ・買い物情報を掲載する「くふう トクバイ」において、チラシに米商品が掲載されている割合を調べたところ、2024年8月に南海トラフ地震臨時情報発表や台風接近による買いだめなどで店頭から米が消えたことから掲載率は大きく低下しました。その後新米が出回ったことで一時回復したものの、続く価格高騰により2025年前半は掲載率が下がり続けました。秋以降に米価格が徐々に下がり始めると、2025年7月に1.4%まで下がったチラシ掲載率は2026年6月には12%と1年間で8倍以上に増加し、2年前の水準に戻ったことがわかります。米を特売価格で販売したり目玉商品として売り出したりする店が増え、日常を取り戻していることが明らかになりました。

購入場所はスーパーが7割、ドラッグストアも2割が利用

米の購入場所について、スーパーマーケットで購入する人が7割以上(72.4%)と大多数を占めています。注目すべきは2位の「ドラッグストア」で、2割(20.9%)が購入経験があることがわかりました。ドラッグストアで食品を購入することが珍しくなくなった昨今ですが、米の購入場所としてもその存在感を示しています。

「くふう トクバイ」においても、この1年(2025年7月〜2026年6月)で米商品を掲載したチラシが多かったチェーン上位10社のうち、第3位と10位にドラッグストアが入っています。

ドラッグストアで米を購入する理由については、「価格が安い・特売が多い」が70.2%で最も多く、「ポイントが貯まる・使える」が44.4%で続きました。単価の高い米は、ポイント獲得やクーポン利用によるメリットが大きく、ドラッグストアで購入する大きな動機になっていることがわかります。

また、「米が品薄だった時期にドラッグストアで販売していたから」という回答も11.5%と一定数あり、ドラッグストアでなら買えるという状況があったことも影響しているようです。

銘柄やブランドへのこだわりは減少、買いだめを控える傾向も

米の購入の際は「価格」を重視するという人が約7割で最も多く、価格を優先するため、銘柄や産地などのブランドへのこだわりが少なくなったというコメントが多く寄せられました。それまで買ったことのない銘柄米を試すようになり選択の幅を広げた人や、精白米よりも価格の高い無洗米の購入を辞めた人もいます。

銘柄やブランドなどへのこだわりの変化について、アンケートの声が紹介されています

・産地にこだわらず安いものを買うようになりました(40代女性)

・銘柄を気にしなくなりました。無洗米は買わなくなりました(30代女性)

・価格の観点から、無洗米の購入をやめました(30代男性)

・米穀店で購入することがなくなったため、ブランド米のこだわりがなくなり、価格と銘柄で選ぶようになりました(50代女性)

・知らない銘柄米にも目を向けるようになってきました(60代女性)

・買ったことがない銘柄も検討の対象にしています(50代男性)

・価格にこだわらず、生産者さんや栽培方法で購入することにしました。価格情報を気にすることが煩わしくなったこともあり、応援したい人、物にお金を使いたいです(50代女性)

・多少高くても美味しい米が食べたいと改めて思いました(30代女性)

米の買いだめについては、「5kg〜10kg未満」が34.8%で最も多く、「5kg未満」が30.5%で続きました。また、無くなったら購入する「備蓄していない」という人も約2割(19.6%)います。特に2026年に入ってからは価格下落が続いているため、備蓄せず価格の推移を見て買うという声が挙がりました。

購入タイミング・量の変化について、アンケートの声が紹介されています

・買いだめはせずに、都度、価格を確認しながら購入します(50代女性)

・買う予定がなくても、安いお米に出会ったら買うようにしています(30代女性)

・以前は米を気軽に買って、炊く量も多めにしていましたが、必要な量をその都度見極めることが必要と感じました(40代女性)

・価格が下がってきているので、米がなくなるぎりぎりまで購入を我慢します(50代女性)

・(今後)値下がりするので買う量を減らしました(60代男性)

・最近の底値を確認して、それより高いお米は買わないように安い時にストックしています。でも買いだめしすぎると更に安くなった時に悔しい思いをするのが嫌なのでストックは多過ぎないようにしています(50代女性)

物価高が続く中、米の価格高騰は生活者にとって大きな負担ですが、寄せられたコメントには「日本の米のおいしさを再認識した」「米農家を大切にしたい」といった声も多くありました。一昨年からの米不足、価格高騰、備蓄米やブレンド米の流通といった経験は、生活者がより深い視点で米という食文化と向き合う契機となったようです。

出典元:くふう生活者総合研究所

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